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売掛債権担保融資(ABL)とファクタリングの違いは何?10項目で比較

「売掛債権担保融資(ABL)」と「ファクタリング」はどちらも企業の資金調達方法として有効な手段ですが、本質的には全くの別物です。

そこで本記事では、混同されがちな売掛債権担保融資(ABL)とファクタリングの違いについて解説します。

売掛債権担保融資(ABL)とファクタリングは別物

取引先からまだ入金されていない請求書や売掛債権(売掛金)を資金化する手法は、近年企業の資金調達として注目を集めている方法です。

このように請求書や売掛債権(売掛金)を資金化して資金調達を行うという意味では、売掛債権担保融資を含む流動性担保融資(ABL)もファクタリングも確かに同じかもしれません。

しかしながら、それらは債権の「買取り」なのか、「融資」なのかで本質的に全く異なるものなのです。

では、売掛債権担保融資(ABL)とファクタリングとでは具体的に何が異なるのか、順番に見ていきましょう。

ファクタリングは売掛債権(売掛金)そのものを売却する売買取引

ファクタリングとは、取引先からまだ入金されていない請求書などの売掛債権(売掛金)を、ファクタリング業者に手数料を支払って売却する「売買取引」です。

借入負債に計上する必要がない、最短即日で資金調達が可能という強みから「今すぐ資金調達したいが信用情報への悪影響は避けたい」という方に選ばれています。

特筆すべきは、経済産業省などの行政も企業の新しい資金調達方法としてファクタリングに対する支持を表明している、という点でしょう。

つまり、ファクタリングは今後ますます利用が増加する資金調達方法なのです。

なお、ファクタリングの仕組みや種類、メリット・デメリットについては「ファクタリングとは?」にて詳しく解説しております。

売掛債権担保融資(ABL)は債権を担保にした融資

ファクタリングはファクタリング業者に売掛債権(売掛金)を売却するものですが、売掛債権担保融資(ABL)は、請求書などの売掛債権(売掛金)を担保に銀行などの金融機関から融資を受けるものです。

したがって、①会計上は利息が発生する借入金(負債)扱いになる、②審査が厳しく融資を受けるまでの待ち時間が長い、という弱点を許容できる場合は、安い利息で受けられる売掛債権担保融資(ABL)の方が有利になります。

ただし、売掛債権担保融資(ABL)は「自分の手元にあっても他人の財産」と例えられる通り、担保とした段階でこの売掛債権(売掛金)の所有権は金融機関などに移るため、勝手にファクタリングなどで資金化することはできません。

ちなみに、売掛債権(売掛金)の特徴やリスクについては「 売掛債権(売掛金)とは?」を参照して下さい。

会計処理の違い:ファクタリングなら「負債」にならない!

結論から言うと、ファクタリングは融資ではありませんので、会計上も借入金(負債)として計上する必要がありません。

あくまで請求書などの売掛債権(売掛金)を売り渡す行為であり、手数料が発生する「売買契約」または「譲渡契約」として扱います。

一方、売掛債権担保融資(ABL)は融資契約として扱われるため、会計上は利息が発生する借入金(負債)として計上する必要があり、定期的に残高を金融機関に報告する義務も発生します。

審査の厳しさ:売掛債権担保融資(ABL)の方が厳しい

ファクタリングの審査では、売掛債権(売掛金)そのものが重視されます。

つまり売掛債権(売掛金)に問題さえなければ、たとえ創業1年目の企業であろうと赤字決算の企業であろうと、かなりの確率で審査が通るのです。

一方、売掛債権担保融資(ABL)はファクタリング取引とは異なり、売掛債権(売掛金)が担保になっているだけで審査の難易度は通常の銀行融資と変わりません。

ちなみに、信用保証協会も売掛債権担保融資(ABL)に対する保証業務を行なっています。

こちらも審査に時間はかかりますが、銀行などの金融機関のプロパー融資と比べると金融機関側のリスクが低いため、比較的融資が実行されやすいようです。

資金調達スピードの違い:ファクタリングなら最短即日!

ファクタリングは、資金化できるまでの期間が数日程度とかなり短いのが特徴です。

最近では即日資金化することをアピールするファクタリング会社も複数あり、訪問や電話での対応が不要な「Web完結型ファクタリング」も登場しています。

これに対し、売掛債権担保融資(ABL)は審査が厳しい分だけ待ち時間が長く、資金調達まで2週間~2ヵ月ほどかかるのが一般的です。

手数料や融資の返済期間にもよりますが、早期に資金調達を行いたい場合はファクタリングの方が有利と考えて良いでしょう。

売掛債権担保融資(ABL)とファクタリングの違いが一目で分かる早見表

最後に、売掛債権担保融資(ABL)とファクタリングの違いを10項目で比較してみました。

売掛債権担保融資(ABL) ファクタリング
契約形態 融資契約 売買契約または譲渡契約
会計処理 借入金(負債)として計上 借入金(負債)として計上する必要なし
諸経費 利息 手数料
審査の厳しさ 通常の銀行融資と同レベル 売掛債権担保融資(ABL)より緩い
審査のポイント 会社の経営状態 売掛債権(売掛金)そのもの
与信への悪影響 影響あり 影響なし
資金調達スピード 2週間~2ヵ月 最短即日
担保の必要性 必須 不要
保証人の必要性 基本的に必要 不要
貸し倒れリスク あり なし(ノンリコースの場合)

まとめ

ファクタリングも売掛債権担保融資(ABL)も、請求書などの売掛債権(売掛金)を活用して行う資金調達であることに違いはありません。

この両者の違いをしっかりと理解して、正しい資金調達を行うことをおすすめします。