カテゴリー: ファクタリング

買取ファクタリングとは何?ファクタリングのベースとなる基本的な流れについて解説します

「ファクタリング」には大きく分けて「買取ファクタリング」と「保証ファクタリング」という枠組みがあります。前者の買取ファクタリングはファクタリングの基本というべきもので、比較的新しい資金調達方法になります。

これまで、急に事業用資金が必要になった場合、金融機関から「借入」「融資」することしか選択肢がありませんでした。

しかし、ファクタリングという制度の登場によって、より柔軟で迅速な資金調達ができるようになりました。その基本が「買取ファクタリング」になります。

今回は「買取ファクタリングとは何か」について、その定義や目的について説明します。

ファクタリングとは何?

買取
ファクタリングを説明する前に、まずファクタリングそのものについて解説します。ファクタリングが資金調達方法として登場したのは1970年代ですが、日本においては債権譲渡登記制度ができた2005年以降に積極的に用いられるようになりました。

この17年で新しい資金調達法として定着したファクタングとはどういうものなのでしょうか?

ファクタリングの意味と目的

ファクタリング (英: factoring) とは、債権者(ファクタリングを申し込む人)が持っている売掛債権を買い取って、その債権を回収する金融サービスです。

ある人が商品を売り、100万円の売掛金契約している場合を例にしてみましょう。

末日締め翌月払いの売掛契約を結んでいる場合

2月17日に100万円売り上げると、売掛金が100万円となり、翌月末、3月31日にクライアント(販売先)から100万円入金されます。

ファクタリングは、入金日前、例えば3月3日に、ファクタリング会社に「100万円を3月31日に受け取る権利」を買取ってもらうシステムです。

その場合、手数料等をファクタリング会社に引かれて、85万円などで買取ってもらうことになります。

手形割引に似ていますが、手形を振り出さずに、売掛契約のみで成立します。売掛金という確固たる回収の見込みがあるので、審査は緩く、消費者金融などよりも確実にスピーディーに資金調達できます。

一方で、ファクタリング会社に支払う手数料を年利に直すと相当高くなるなど問題点も散見されます。新しいシステムなので法整備が追い付いていません。

ファクタリング業に必要な免許

ファクタリング業には免許は不要で、誰でも開業できます。ファクタリング業は融資ではないので、銀行法や貸金業法の適用対象外でそれらの許可も不要です。

「在庫商品ファクタリング」という企業の在庫を買取る特別なファクタリングの場合、古物商の許可が必要ですが、これは中古備品の買取であり、町中のゲームやCD、本などを買取ってくれる業者と同じです。

実物がない「売掛金を受け取る権利」を買取るファクタリング、つまり「買取ファクタリング」の場合、古物商免許も不要で、買取用の現金さえあれば誰でも開業できてしまいます。

算入への敷居が低いことは、ファクタリングへの規制や関連法が少ないことも意味します。事実上「法律フリー」の状態であり、様々な業者が跳梁跋扈していると言われています闇金業者や反社会的団体もファクタリングをフロント企業にしていることがあります。

もちろん、多くは健全営業している良心的企業で、貸金業の許可をとっているファクタリング業者もいます貸金業許可があれば対外的な信頼度が高くなります。

まとめるとこのようになります

  • ファクタリング事業を営む場合、免許も許認可も必要なく誰でも開業できる
  • 在庫商品ファクタリングなど一部のケースのみ古物商許可が必要になる
  • 銀行や消費者金融ではないので関連する免許は不要

ファクタリングの仕組みを説明

ファクタリングの仕組みを説明すると以下のようになります。

2社間ファクタリングの場合

  1. 債権者(申し込み人)が請求書を売掛先に発行
  2. 債権者とファクタリング会社がファクタリング契約を締結
  3. 債権者がファクタリング会社に売掛金額を通知
  4. ファクタリング会社が請求書を買取る(ファクタリング実行)
  5. 売掛金支払期日到来。売掛先が債権者に売掛金振り込み
  6. 債権者(申し込み人)がファクタリング会社に売掛金支払い

3社間ファクタリングの場合

  1. 債権者(申し込み人)が請求書を売掛先に発行
  2. 債権者とファクタリング会社がファクタリング契約を締結
  3. 売掛金とファクタリング会社がファクタリング契約を締結
  4. 債権者がファクタリング会社に売掛金額を通知
  5. ファクタリング会社が売掛金に売掛金額が正しいか確認
  6. ファクタリング会社が請求書を買取る(ファクタリング実行)
  7. 売掛金支払期日到来。売掛先がファクタリング会社に売掛金振り込み

ファクタリングには「2社間ファクタリング」と「3社間ファクタリング」というものがあり、2社間ファクタリングの場合、ファクタリング会社と売掛先(クライアント)間に関係はありません。これは、売掛先に内密に、知られずに、ファクタリングできることを表しています。2社間ファクタリングは申し込み人(債権者)とファクタリング会社で契約します。

一方、3社間ファクタリングの場合、ファクタリング会社と売掛先にも契約がありますので、売掛先にファクタリングの事実が知られることになります。3社間ファクタリングは申し込み人(債権者)とファクタリング会社、売掛先(債務者)の3社で契約します。ファクタリング会社は売掛先に請求書の金額が正しいか確認もします。

2社間ファクタリングと3社間ファクタリング

2社間ファクタリングと3社間ファクタリングの構図についてはある程度お分かりいただけると思いますが、さらに詳しく両者の違いについてまとめました。

2社間ファクタリングの特徴

  • 手数料:高い(10%~20%超)
  • 審査基準:やや厳しい
  • 売掛先への通知:なし、バレない
  • 売掛金の回収、ファクタリング会社への支払い:申し込み人が振り込む
  • 迅速性:あり、早い
  • 債権譲渡登記:業者に求められれば必要

3社間ファクタリングの特徴

  • 手数料:低い(1桁、1%~9%)
  • 審査基準:比較的緩い
  • 売掛先への通知:あり、バレる
  • 売掛金の回収、ファクタリング会社への支払い:ファクタリング会社がクライアントから回収する
  • 迅速性:やや時間がかかる
  • 債権譲渡登記:「第三者対抗要件」を通知する場合に必要

基本は売掛先にバレないが手数料が高い2社間ファクタリングと、売掛先に慣れるが手数料が低い3社間ファクタリングという対比をご理解ください。

買取ファクタリングと保証ファクタリング

ファクタリングには、2社間、3社間の違いのほかに「買取ファクタリング」と「保証ファクタリング」の違いがあります。

今回の主題である「買取ファクタリング」は、これまで説明してきた通常のファクタリングです。企業が急な資金調達需要が発生したときに、売掛金を買取ってもらい現金化するサービスです。

手形割引に近いイメージで、【売掛金額-手数料】を売掛金に期限前に調達できます。銀行や消費者金融の融資とは違い、担保や保証人は不要で、売掛先の信用力が重要になります。有名企業が売掛先ならまず審査に落ちることはありません。

一方、保証ファクタリングは、そもそも資金調達が目的ではありません。信用力や経営状態に問題や不安があるクライアントと取引している会社が、取引先の倒産や経営の悪化で売掛債権の回収ができない、貸し倒れになるリスクを回避するために行います。

つまり、緊急事態に備えて、ファクタリング会社に手数料を「保証料」や「保険料」のように支払い、いざ回収不能になったとき、ファクタリング会社が保険会社のように売掛金の全額ないし一部を支払ってくれる仕組みです。

「倒産保険」「売掛金回収不能保険」のようにイメージしていただくとわかりやすいです。

  • 買取ファクタリング:通常のファクタリングで、急な資金需要が発生したときに売掛債権を手数料引いて買い取ってもらう
  • 保証ファクタリング:倒産しそうな会社が取引先の時に、手数料を「保険料」のように支払い、いざ貸し倒れになった時に売掛金を保証してもらう

ファクタリングの手数料

ファクタリング手数料は高いと言われますが、2社間ファクタリングと3社間ファクタリングで異なります。また、保証ファクタリングの場合、買取ファクタリングと比較しやや低めに設定されています。表にまとめました。

買取ファクタリングの手数料

買取ファクタリングの手数料は以下が相場になります。

2社間ファクタリング 10%~20%
3社間ファクタリング 1%~9%

保証ファクタリングの手数料

買取ファクタリングと比較して、保証ファクタリングの手数料は2%~8%になります。

保証ファクタリング以外にも、病院等の診療報酬を買取る「診療報酬ファクタリング」の場合、手数料は1%未満というものもあり、買取ファクタリング以外のファクタリングは手数料がさまざまです。

ファクタリングの支払い期日

2社間ファクタリングは、クライアント(売掛先)から入金されたら速やかにファクタリング会社へ申し込み人が支払います。

一方、3社間ファクタリングの場合、回収はファクタリング会社が行うので債権者(申し込み人)が支払う手間がかからず、支払期日の設定はない。本来の入金日にクライアントが自分ではなくファクタリン会社に振り込んで完結します。

支払い期日についてまとめました。

  • 2社間ファクタリング:取引先からの入金後すぐに申込人が支払う
  • 3社間ファクタリング:ファクタリング会社が直接売掛金支払日に回収するので支払期日=売掛金期日

ファクタリングの合法性・違法性

ファクタリング、特に買取ファクタリングは果たして合法なのでしょうか?新しい制度のため、裏がありそうと思われるかもしれません。

ファクタリング自体は債権の有償譲渡なので、民法の規定の範囲内であり、違法なものではありません。しかし、新しい仕組みで、ファクタリング行為の規制や細かい取り決めについて規定する特別法がありません。民法や商法の一般原則に依らざるを得ないことも多く、法の欠缺を突いたグレーゾーン的な営業を行っている業者もいます。

買取ファクタリングの中でも、いわゆる「給料ファクタリング」については近年、裁判になり、その違法性が指摘されています。また、売掛債権の買取ではなく、売掛債権を担保にした融資に近いものがあり、その場合は債権譲渡ではなく融資に該当するので、貸金業(ないし銀行)許可を得ていない場合は違法になります。債権担保の「融資」に擬する場合、年利換算した手数料は利息制限法の適用を受けます。

法規制が緩いということは、ファクタリングへの参入障壁が低いことにつながります。結果として、闇金業者がファクタリングを行っていることがあり、暴行や脅迫があれば当然そちらのほうでも違法行為となります。

また、手数料が著しく高い場合も違法性が指摘されることがあり、結果として、ファクタリング業者によってはかなり違法性のある営業を行っている可能性があります。

  • ファクタリング、買取ファクタリングは合法
  • 融資や手形譲渡のように直接規制する特別法がない
  • 闇金や反社会的勢力がそこに付け込むリスクはある

買取ファクタリングの仕組みを覚えてファクタリングを使いこなそう!!

買取ファクタリングの仕組みは派生する他のファクタリングに応用できるものです。まずこの基本的な枠組みを知っていただき、ファクタリングのメリットやリスクを把握してください。

特に2社間ファクタリングと3社間ファクタリングで、買取ファクタリングの手数料が大きく変わります。売掛先にバレるリスクなど総合的な経営判断が求められます。

時には専門家や信頼できるファクタリング会社に相談しながら、少額の買取ファクタリングから始めていただくことをおすすめします。

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