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入金実績なしの売掛債権をファクタリングする際の注意点は何?少しでも信頼してもらうには?

ファクタリングは融資と比べて迅速な資金調達が可能な手段として認知され、事業者の間で急速に広がりつつあります。

融資のように複雑な審査ではなく、売掛債権(売掛金)の信用性が重視され、それが担保できれば最短即日での資金化も可能です。

しかし、そうした迅速な審査や高額の売掛債権(売掛金)買い取りは、譲渡する売掛債権(売掛金)に信用や実績がありはじめて可能になるものです。実績なしの売掛債権(売掛金)の場合、ファクタリングのメリットである迅速で簡便な資金化が難しくなる可能性があります。

それはどうしてなのでしょうか?今回は実績なしの売掛債権(売掛金)をファクタリングしたい場合の注意点や押さえるべきポイントについて解説していきます。

実績なしの売掛債権(売掛金)でも場合によってはファクタリングできることがあり、上手に活用することで貴社の経営改善につながります。ぜひ有効活用してください。

入金実績なしの売掛債権(売掛金)をファクタリングするということの意味

A社(債権者)がB社(債務者、売掛先)にものを売っています。A社はB社から毎月末日締め翌月末日払いで売掛契約をしていると仮定します。

通常のファクタリングでは、A社とB社の取引は数か月~年単位で続いていて、毎月末日にB社からA社に入金があるのは、A社の通帳で確認できます。毎月継続的な取引があれば、A社がファクタリング会社(C社)に出した請求書も、期日通りに入金されるだろうとC社は判断し、ファクタリングによって買い取りできます。

しかし、入金実績なしの売掛債権(売掛金)は困ります。A社とB社が契約したばかりで、まだ1回も入金実績なしの場合、つまり12月に契約して、1月の売上について1月末に請求書を出して、2月末の入金を待っているときに、資金調達が必要になり、A社のB社に対する売掛債権(売掛金)の請求書をC社へのファクタリングに出したケースなどです。

この場合C社は入金実績なしなので、判断に困ります。ひょっとするとA社とB社が共謀して架空の請求書を出しているかもしれません。B社が法人ならば商業登記簿謄本で登記を確認できますが、個人事業主ならば本当に実在するのか確認できません。架空の人への請求書かもしれません。

また、B社の経営状況についてもわかりません。ひょっとすると倒産寸前かもしれず、今後売掛金の入金遅延が常習化するかもしれません。あるいは、B社の経営者がいい加減な人で、やはり入金遅延が当たり前になるかもしれません。

そうした問題を入金実績なしの場合は見抜けません。

まったくA社についてもB社についても社会的信用度がわからない中でC社はファクタリング契約をしなければならずリスクがあります。

融資のように信用情報照会ができません。信用情報機関に問い合わせても、ファクタリングは融資ではないので情報提供されません。

そのような事情もあり、入金実績なしの売掛債権(売掛金)について、ファクタリングで買い取ることは、ファクタリング会社にとって大きなリスクとなります。

もちろん、ファクタリングは融資と異なり、当事者間の自由な契約が優先するものなので、それでも良いと契約できればその契約が有効、合法になります。

しかし、ファクタリング会社を保護する法律もないので、やはり入金実績なしの売掛債権(売掛金)については二の足を踏んでしまいます。

入金実績なしの売掛債権(売掛金)をファクタリングするケースとは?

事業主様が入金実績なしの売掛債権(売掛金)をあえてファクタリングしたい事情は何でしょうか?上記のように、入金実績なしの売掛債権(売掛金)について、ファクタリング会社は大きなリスクを感じていて、審査では有利になりません。

売掛債権(売掛金)の入金サイトの関係で入金実績なしの売掛債権(売掛金)しかない

他の売掛先からの入金はすでに終わっていて、入金実績なしの売掛債権(売掛金)しかない状態で、急な資金調達が必要になった場合、入金実績なしの売掛債権(売掛金)をファクタリングに出すしかありません。

A社の取引先

B社:末日締め翌月15日払い(継続取引)
C社:末日締め翌月20日払い(継続取引)
D社:末日締め翌月末日払い(入金実績なし)

この契約で、22日に急な資金調達が必要になると、B社、C社からの入金が終わり、翌月分の請求書は発行していない状態なのでファクタリングできません。

入金実績なしのD社への売掛債権(売掛金)をファクタリングするしかない状態になります。レアケースかもしれが十分考えられます。

入金実績なしの売掛債権(売掛金)だが金額が非常に多い

新規に獲得した仕事で、まだ入金実績なしですが、契約金額が非常に大きな売掛債権(売掛金)ならば、初めてでもファクタリングしたいというケースがあります。

資金化できる絶対額が増えるので、多少買い取り条件が不利になっても、ファクタリングして資金化した方が自社の経営にとってプラスになるケースです。

緊急の資金調達が必要で入金実績なしの売掛債権(売掛金)しかファクタリングできない

すでに換金できる売掛債権(売掛金)はファクタリングしてしまい、最後に残ったのが入金実績なしの売掛債権(売掛金)というケースです。

経営的にかなり追い詰められており、最後の手段になっています。これが無理だと、消費者金融のビジネスローンやもっと危険な資金調達をするしかありません。

この事情が分かれば、ファクタリング会社の対応は厳しくなるかもしれません。気づかれず、上手に対応できないといけません。

入金実績なしの売掛債権(売掛金)をファクタリングする際の注意点

入金実績なしの売掛債権(売掛金)をファクタリングせざるを得ない場合の注意点は、「初回債権」とほぼ同じになります。また「単発債権」のファクタリングにも通じるものがあります。

注意点は以下になります。

入金実績なしの売掛債権(売掛金)をファクタリングしない業者は対象から外す

ファクタリング会社の中には、「入金実績なしの売掛債権(売掛金)は買い取りません」と最初から表明しているところがあります。

そうしたファクタリング会社に入金実績なしの売掛債権(売掛金)の買い取りを申し込みしても、時間の無駄になってしまいます。

もちろん、ファクタリングは当事者間の自由な契約が優先するので、ファクタリング会社が対応を変える可能性もありますが、それができるのは超大手や行政機関が売掛先で金額が大きいなど、ファクタリング会社にとって明らかなメリットを示せる場合のみでしょう。

それを説明するくらいなら、最初から入金実績なしの売掛債権(売掛金)OKのファクタリング会社にすべきです。

必要書類が通常よりも増える可能性

入金実績なしの売掛債権(売掛金)なので、入金が確認できる通帳に代わる書類を提出することになるかもしれません。

通常のファクタリングで提出する書類は以下になります。

  • 本人確認書類(身分証明書)
  • 売掛金の請求書
  • 銀行の通帳(売掛金の入金確認)
  • 確定申告書、決算書
  • 商業登記簿謄本(法人のみ)

ファクタリングで重要なのはご存知のように「請求書」と銀行の通帳です。しかし、入金実績なしなのですから、通帳コピーでは入金が確認できません。

売掛債権(売掛金)の存在を通帳で確認できないので、それに代わる書類が必要になります。

ファクタリング会社によって異なりますが、以下の書類については提出できるように準備をお願いします。

  • 印鑑証明書
  • 売掛金との契約書/li>
  • 資金繰り表(融資の借入なども含む)
  • 自社の商業登記簿謄本(法人のみ)

売掛先だけではなく、自社の商業登記簿謄本が必要になるかもしれません。ファクタリング会社に信じてもらえるように追加の書類を可能な限り準備します。

3社間ファクタリングになる可能性が高い

2社間ファクタリングでは、債権者(事業主様)と債務者(売掛先)が共謀して架空の取引を捏造する可能性もあります。それを疑うときりがないのですが、取引がないのに架空の請求書を債権者だけででっちあげることを防ぐ意味でも、2社間ファクタリングではなく3社間ファクタリングになる可能性が高いです。

3社間ファクタリングならば、売掛先の同意が必要なので、架空の請求書というリスクがなくなります。

即日資金化を求めない

入金実績なしの場合、本当に期日までに入金されるのかわからないため、ファクタリング会社も審査に時間を掛けます。

そのため、通常「即日資金化可能!」と謳っているファクタリング会社でも、審査から入金まで数日かかることがあります。

入金実績なしの売掛債権(売掛金)の場合、いくら迅速な資金調達が必要でも、即日資金化は厳しいとご認識ください。数日待てるよう、スケジュールに余裕を持って進めてください。

大企業、官庁、行政機関など信頼できる宛名の売掛債権(売掛金)にする

入金実績なしの売掛債権(売掛金)でも、その売掛先がとても信用でき、ほぼ絶対に期日には回収できると判断されれば、審査も早く確実になります。

とても信用できる売掛先とは「大企業」「行政機関」です。これら倒産がありえず、かつ入金遅れも銀行のシステムトラブルなど以外では考えられないところなので、回収できるとファクタリング会社は判断します。

だから2社間ファクタリングでもOKとはなりにくいのですが、契約が確かならば2社間ファクタリングで契約できる可能性もあります。

契約書や売掛先の資料を積極的に用意する

必要書類とも関係しますが、とにかく入金実績なしの売掛債権(売掛金)の場合、本当にその債権が存在すると証明できる書類を用意して添付資料にしましょう。

契約書や商業登記簿謄本だけではなく、注文書や発注書などの「将来債権」の段階の書類、さらに売掛先とのメールのやりとりなど、売掛先が確かに存在し、売掛契約が確かにあり、期日に振り込むことが約束されていることを何としてでも、ファクタリング会社にわかってもらうようにしてください。

それが入金実績なしの売掛債権(売掛金)のファクタリングにつながります。

入金実績なしの売掛債権(売掛金)のファクタリング会社はマイナス要素あり

継続して何度も入金がある売掛債権(売掛金)ではなく、入金実績なしの売掛債権(売掛金)なので、ファクタリング会社としてリスクを引き受けます。そのため、デメリット、マイナス要素からは逃れられないのでご注意ください。

下記のデメリット、マイナス要素については必ず押さえておいてください。他に継続している売掛債権(売掛金)があればそちらのファクタリングを優先させましょう。

ファクタリングの買い取り諸条件が厳しくなる

入金実績なしの売掛債権(売掛金)の場合、ファクタリング会社が一方的にリスクを引き受けるので、通常のファクタリングと比べて、買い取りできたとしても諸条件が厳しくなります。

つまり

      

  • 買い取り金額が安くなる
  •   

  • ファクタリング手数料が高くなる
  •   

  • 掛け目(買取率)が低くなる
  •   

  • 迅速な資金調達ができない

これらについて事業主様には了解していただくことになります。リスクのある売掛債権(売掛金)を売却するのだとご認識ください。それでも資金調達が必要な場合、入金実績なしの売掛債権(売掛金)をファクタリングしてください。

ファクタリング審査に時間がかかる

入金実績なしの売掛債権(売掛金)を審査するには時間がかかります。一定期間以上の継続的な入金実績を通帳で確認できれば、確かに次回も入金されるだろうということがわかりますが、入金実績なしの場合、本当に振り込まれるか確証が持てません。

いくら売掛先が有名企業や行政機関でも、その請求書や契約書が本物かどうか100%確かではないからです。

そのため、ファクタリング審査に時間がかかり、即日資金化のような超迅速な資金調達については難しいことになります。

入金実績なしの場合、それに代わるエビデンスをファクタリング会社が得なくてはならないこと、そのために時間がかかることを知ってください。

3社間ファクタリングで売掛先の評価が下がる

入金実績なし、つまりまだ取引をはじめて間もない時に、売掛先がファクタリングの事実を知ると、当然マイナス評価になります。

「この事業者は資金繰りが厳しいのか」「明日倒産するかもしれない取引先は危険」と判断される可能性があります。

2社間ファクタリングならば、そうしたことはバレませんが、上述のように入金実績なしの場合、確実に振り込まれるかどうかを確認するため、3社間ファクタリングの契約をして売掛先の同意を取り付けることをファクタリング会社がリスクヘッジとして行います。

契約即ファクタリングは、やはり心証を落としてしまうのは事実です。それでも必要ならばファクタリングすべきですが、覚悟して申し込みをお願いします。

リスクがあっても信用情報には影響しないメリットは活かせる!

このように入金実績なしのファクタリングは、デメリット、リスクがあるのは事実です。しかし、他にファクタリングできそうな売掛債権(売掛金)がない場合、入金実績なしのファクタリングでもやるべきです。

融資を受けられず、入金実績なしのファクタリングしか方法がない場合、それもやめるとなると、残るのは信用情報が大きくマイナスになるノンバンク系のビジネスローンしかありません。まさか違法なヤミ金融には手を出さないでしょう・・・。

ビジネスローンを借りると、以後の融資で大きなマイナスとなります。「信用できない人」という評価になるため、資金調達が難しくなります。

ビジネスローンを頼るよりも入金実績なしのファクタリングの方が良いです。ファクタリングは信用情報と無関係で、利用しても信用情報に記載されません。

優先順位としては

通常融資/継続的な取引先とのファクタリング→入金実績なしのファクタリング→ビジネスローン

です。

資金調達の方法として、ぜひ入金実績なしの売掛債権(売掛金)のファクタリングを知っておいてください。

入金実績なしでもファクタリングできる場合があります!まず株式会社No.1へご相談を!

入金実績なしの売掛債権(売掛金)については、その架空の請求書を提出している可能性や、売掛先から本当に入金されるのか通帳で確認できないことなど、ファクタリングとの相性が悪いのは事実です。

しかし、売掛先がとても信用できるところで、かつ売掛契約について請求書などから確認でき、貴社においても商業登記簿謄本を提出するなど、とにかく入金実績なしの現状をひっくり返せるだけのエビデンスを用意していただければファクタリング審査に通る可能性があります。

また、相手方の同意を取り付ける3社間ファクタリングが基本になります。1回も入金実績なしの取引先から「いきなり3社間ファクタリングとは?お金がないのか?」と思われても説明できるだけの根拠があれば大丈夫です。

入金実績なしの売掛債権(売掛金)をファクタリングできる、対応しているファクタリング会社を選びましょう。

「株式会社No.1」は歴史と伝統、実績のあるファクタリング会社で、入金実績なしの売掛債権(売掛金)も内容次第で積極的に買い取りいたします。

売掛先の社会的信用度が高い場合や、事業主様がとても信用できる、過去に当社と取引実績があり、買い取っても問題ないと判断される場合などは、売掛先からの入金実績なしの売掛債権(売掛金)でも買い取り可能です。

入金実績なしの売掛債権(売掛金)を資金化する必要がある場合、ぜひ当社株式会社No.1までお問い合わせください。事業主様の立場になり、可能な限り高額買い取りいたします。

事業資金の緊急性は理解しております。事業主様を支えるため株式会社No.1のファクタリングがお役に立てるならば幸甚です。

株式会社No.1まで入金実績なしの売掛債権(売掛金)のファクタリングについてぜひご相談ください。

何卒よろしくお願いいたします。

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