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ファクタリングとマル経融資の使い分け!迅速さと低金利で資金調達方法を変えてみよう!

ファクタリングは迅速な資金調達方法として知られています。しかし、ファクタリング手数料は3社間ファクタリングの場合も、年利換算すると10%を超えてしまうものがほとんどです。

診療報酬ファクタリングなど一部のファクタリング以外は、どうしても手数料を年利換算すると高くなり、利息制限法の上限を超えてしまいます。ファクタリングは融資ではないので手数料が利息制限法を超えても違法ではないのですが、やはり低いに越したことはありません。

ファクタリングを使うほど緊急の資金調達ではない場合、ある程度決まった設備投資をしたい場合などは、融資を受けることが多いですが、その場合、今回紹介するマル経融資を利用してみてはいかがでしょうか?

迅速な資金調達はファクタリング、時間がかかっても低利で借りたい場合はマル経融資、この使い分けについてこの記事を読んでいただくとわかります。馴染みのないマル経融資ですがとても使い勝手が良く。ファクタリングとともに経営上の大きな武器になります。

「マル経融資」について説明します

それでは、「マル経融資」について説明します。細かいところもありますが、これを知れば本当にお得な融資だということがわかるはずです。

「マル経融資」と言いますが、正式には「小規模事業者経営改善資金融資制度」と言います。政府系金融機関である日本政策金融公庫と各地の商工会議所、商工会が組んで行っている融資です。

名称が長いですから、「マル経」と略して使っています。お金を貸すのは「日本政策金融公庫」で商工会議所、商工会ではありません。商工会議所、商工会の人が「この人に金を貸しても大丈夫」という推薦状を書きます。これがあると、通常の銀行や信金の融資よりもはるかに融資が出やすくなります。最終決定は商工会議所ではなく日本政策金融公庫が行います。

正直「ここは無理では?」という会社や個人でも融資が出ることもあります。銀行のカードローンよりも基準は緩いかもしれません。

マル経融資の金利はどうなの?

マル経融資の金利は非常に低くて、ずっと1%代前後で推移しています。金利は毎月10日前後に変更されますが、急激に上下することはないです。

ちなみに、これを書いている

2024年7月現在の利率は 「1.45%」です。

最新の利率はここでチェックしてください。

東京商工会議所「マ経融資」

マル経融資の金利は毎月変動しますが(据え置きになる月もあり)、2%を超えることはあまりないです。今の経済状態ならば、ほぼ1%台半ば前後で推移します。

1%前後という利率がどのくらい低いかというと、

・銀行や信金等の担保や保証人がある融資:低くて2%代、
・銀行や信金等の担保や保証人がない融資:4%以上のケースが多く、
・「借りやすい」といわれる新興の金融機関(ほぼ消費者金融)の場合:10%以上

となります。

カードローンは利息制限法ギリギリ(15%~18%)がほとんどですから

かたや1%台、かたや18%、もう全然話にならないくらい「マル経」のほうが有利、お得、節約になります。

消費者金融やカードローンがばからしくなるくらいの低金利、しかも政府系金融機関が行う融資がマル経融資です。信頼度がけた違いです。

マル経融資は担保も保証人も要らない!

マル経融資のメリットは、超低金利に加えて

・担保がいらない
・保証人もいらない
・1年以上営業していれば申告途中でも対象になる

というメリットがあります。担保も保証人も必要なくて、金利1%で国からお金が借りられる制度です。

「営業を開始してから1年以上」というものが必須条件になります。

「創業準備」をしている人の「創業資金」や、創業、開業後1年未満の場合は利用が不可なので注意してください。

開業してから1年以上経過しているのであれば、「残高試算表」や初年度の「確定申告書」あるいは、それプラス各月の売上明細があればOKです。できるだけ詳細な明細があればその方が審査しやすくなります。

なぜ、こんなに低利でしかも無担保、無保証人で融資ができるの?

ではなぜ、商工会議所を介したマル経融資が、これほど低金利で実施できるのでしょうか?と言いますか、中小企業保護のためならば、国が、この場合日本政策金融公庫が直接融資制度を作ればいいはずです。

細かい内容は省略しますが、商工会議所=マル経融資の場合「経営指導」がセットでついてきます。簡単いうと融資&コンサルティングがセットになっています(専門的には「指導金融」と言います)。

日本政策金融公庫のほうでも直接融資を行っていて、「普通貸付」(マル普)と呼ばれますが、この融資よりもマル経融資の利率の方が低いという、メリットしかない状態です。
日本政策金融公庫 国民生活事業(主要利率一覧表)

本記事執筆時では、普通貸し付けの利率が 「2.35%〜3.8%」になっています。

一方でマル経の利率が「1.45%」(2024年7月)ですから、普通貸し付けの半分くらいになります。

マル経融資を受け付けるにあたって、商工会議所の「経営指導員」と呼ばれる人が、事業主様みなさんに複数回の経営指導を行います。

そのうえで、推薦書を公庫宛に書きます。「経営指導を行って問題がないと判断するので推薦します。融資をお願いします」という感じです。

商工会議所が経営指導をして、財務内容を把握したうえで推薦するので、倒産や貸し倒れのリスクが低く、そのためものすごい低金利で融資できる、という流れになっています。

融資の金額や事業内容によっては、融資後も継続的に商工会議所による経営指導を受けることが条件になっているケースもあります。そういうのは、融資が出るかどうかギリギリのラインだったことになり、おそらく他の金融機関では絶対に融資が出ないケースです。

マル経融資だからできたもので、そうでなければ消費者金融やカードローンでどうかな、という極めて微妙なラインだったことになります。融資後も、商工会議所が経営指導をして面倒をみるので、リスクが減るので融資ができるというわけです。もちろん、優良企業であれば全く問題なく融資されます。

マル経融資は商工会議所に入会しなくてもできる?

商工会議所を使う融資なので、商工会議所の会員にならないといけないのでは?と思うかもしれませんが、全く関係なくて会員になる必要は全くありません。

おそらく、職員の人から「会員になりませんか?」と勧められるかもしれませんが、入りたければ入会すればいいですし、そうでなければ断って大丈夫です。

正直な話、商工会議所の会員になるメリットはそれほどないので、これは断ってしまって大丈夫です。

異業種交流会に出たいとか、会員向けの研修や福利厚生プランを受けたいとかであれば会員になるメリットはありますが、融資を受けたいだけであれば断って大丈夫です。それで、融資が通らないということはありません。

マル経融資は国から商工会議所が委託している事業なので、商工会議所独自の事業(会員になって行う事業)と紐づけされていませんので安心してください。余計な個人情報もとられたくないはずです。

マル経融資を受けるには?

実際のマル経融資を借りるためにはどうすればよいのか、要点を絞って説明したいと思います。

借り入れの要件

・事業規模

マル経融資は中小零細企業や個人事業主のためのものです。一定規模以上の事業所はこの制度は利用できません。

・従業員20人以下(商業・サービス業は5人以下)の法人(株式会社、有限会社、合同会社等)か個人事業主
・最近1年以上、同一商工会議所、商工会の地区内で営業している(引っ越したばかりは不可。同一商工会議所、商工会の管轄内での転居 新宿区→渋谷区等はOK)

納税を行っていること

国の制度ですから税金の納税証明はきっちり提出します。

・納期の来ている税金(所得税、法人税、事業税、住民税)を完納していること
・会社:法人税、事業税、住民税
・個人:所得税、住民税です

商工会議所、商工会の「経営指導歴」

以前から商工会議所の経営指導を受けている事業所が対象となっていますが、それはいきなり行っても何とかなる部分でもあるので、ともかく窓口に行ってみてください。

資金使途

運転資金、設備資金いずれもOK。ただ事業目的ですので個人事業主の人が子供の学習机を買うために、とかはダメです。

返済期間を途中で短く変更することも可能です。

融資限度額

融資金額の限度額は2,000万円ですが、これだけ必ず借りられるわけではなく経営状況や目的を審査されます。最少では30~50万円の融資も可能です。

消費者金融等からの借り入れは大幅マイナス

銀行や信金からの借り入れは問題ないですが、消費者金融からの借り入れがあると信用情報的にマイナスになります。消費者金融系のカードローンも同様です。経営の能力がない人だと判断されます。

ただし、民間金融機関よりは信用情報について甘めの評価になります。過去に自己破産歴があり。それが信用情報照会でわかるケースも、場合によってはマル経融資が通る可能性があります。

マル経融資は国の中小企業、個人事業主救済策

マル経融資が実行されるハードはかなり低く、民間の金融機関から匙を投げられたところでも融資されることがあります。

本来ならば消費者金融や闇金しか相手にしないようなところでも、マル経は相手にします。しかも1%台という超低利息であり消費者金融の10分の1~20分の1くらいでしょうか、

これは何を意味するかといいますと、民間の金融機関では対応できない厳しい経営状況の事業所でも融資ができるということです。

ある意味、国の「福祉政策」でもあり、税金で補てんしながらなんとか自分でやっていく経営者を応援します。倒産して自己破産や生活保護になるよりはましという判断です。

もちろん優秀な経営者や、高い売り上げの個人事業主もウェルカムです。業績が良ければ審査は軽く通ります。しかもこの超低金利。節約のためには使わない手はないはずです。
そんなハードルが低いこの「マル経融資」が不可と言われた場合は、「中小企業経営改善資金」を融資する意味がないと判断されてしまったということです。

案外知られていない制度ですが、本当に「使える」融資制度です。特に個人事業主の方はなかなか銀行や信金に行っても相手にしてもらえないこともあります。

だから、まず、商工会議所や商工会がどこにあるのか調べてその窓口に行ってみてください。これ以上低利な融資は日本に存在しません。

ファクタリングとマル経融資を上手に使い分けよう

以上がマル経融資の説明になります。ファクタリングとマル経融資は、企業が資金調達を行う際に利用することができる2つの異なる方法です。それぞれの特徴と利用シーンについて理解し、状況に応じて適切に使い分けることが重要です。

ファクタリングは、企業が持っている売掛債権(売掛金)をファクタリング会社に売却し、早期に現金を得る手法です。例えば、取引先からの支払いが数ヶ月先である場合、その売掛金をファクタリング会社に売ることで、すぐに現金を手にすることができます。これにより、資金繰りの改善や、急な資金需要に対応することが可能です。ファクタリングは、売掛債権(売掛金)がある限り利用できるため、安定したキャッシュの確保に役立ちます。

一方、マル経融資とは、商工会議所や商工会が推薦する小規模事業者向けの無担保・無保証の融資制度です。融資限度額は2000万円程度で、低利率での借り入れが可能です。この融資制度は、事業の改善や設備投資、運転資金の補填などに利用されます。マル経融資は、商工会議所の「指導金融」であり経家コンサルティングが付くので、銀行からの直接融資よりも審査が比較的緩やかで、中小企業にとって利用しやすい資金調達手段です。

これら2つの資金調達方法を上手に使い分けるポイントは、資金需要の緊急性と利用目的です。急な資金ニーズや売掛金の早期現金化が必要な場合は、ファクタリングが適しています。特に、取引先からの支払いサイトが長く、キャッシュフローが厳しい状況では、ファクタリングが有効です。

一方、事業の成長や改善に向けた投資、設備の購入、長期的な運転資金の確保を目的とする場合は、低金利で安定した資金を調達できるマル経融資が適しています。事業計画をしっかりと立て、長期的な視点で資金計画を立案する際には、マル経融資を利用することで、資金繰りが安定し、持続的な成長が期待できます。

ファクタリングとマル経融資を組み合わせて利用することで、企業は短期的な資金ニーズと長期的な資金計画の両方をバランスよく満たすことが可能です。

マル経融資のような低金利よりも迅速性を優先する場合は株式会社No.1のファクタリングを行ってみよう

マル経融資は非常に低利で、かつ過去に返済事故を起こしてしまい信用情報にマイナスとなる事業主様、あるいは経営状態が良くなく民間金融機関では融資を受けられない人でも借りられる可能性があります。

しかし、マル経融資の実行には時間がかかります。マル経融資は通常の融資位以上に審査に時間がかかるため、時間に余裕がある場合は問題ありませんが、そうでない場合は間に合いません。

そのため、迅速な資金調達方法としてファクタリングを覚えておきましょう。ファクタリングならば、最短即日で資金化できます。また信用情報照会自体がないので、過去に返済事故などを起こしている人も問題なく利用できます。

急いでいるときはファクタリング、時間があるときは民間金融機関の融資を受ける前にマル経融資を申し込むことで、金利の支払いを可能な限り下げつつ経営改善に役立てられます。

マル経融資は全国1メニューしかありませんが、ファクタリングは全国各地の特徴あるファクタリング会社が選択できます。そこで紹介したいのが株式会社No.1です。

株式会社No.1は老舗のファクタリング会社です。長年の口コミもよく、迅速な資金調達方法として評価されています。

「イージーファクター」というシステムによって最短60分での資金調達が可能なメニューもあり、ファクタリング手数料も業界相場と比較するとかなり低くなっています。

迅速な資金調達を希望する場合は株式会社No.1のファクタリング、時間がかかっても良い場合はマル経融資、と使い分けていただくことで、効率的な経営が実現します。

ぜひファクタリングとマル経融資、双方を知っていただき、貴社の経営にお役立てください。

何卒よろしくお願い申し上げます。

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