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ファクタリングの審査は簡単?簡単に審査に通るコツも詳しく解説

ファクタリングの審査は比較的簡単になっていて、お金を借りる場合よりも審査が早く終わります。
しかし、審査基準が決して甘いというわけではなく、売掛先の情報をしっかり調べて対応しているのは間違いありません。
時間はかからないものの、必要とされている情報はしっかり整理していることもあり、対応は厳格であるものと判断してください。
この記事では、ファクタリングの審査が簡単に進められている背景と、審査に簡単に通るコツを説明していきます。

審査が簡単なファクタリングとは?

 
近年、日本では急速にファクタリングが普及しています。
ファクタリングの人気が高まっている理由は色々ありますが、利用の動機として「審査に簡単に通ること」を挙げる人が多いようです。
No.1でも、お客様から
「銀行融資は審査が厳しい。簡単に調達できるファクタリングを取り入れたい」
「簡単な書類だけで審査を受けられると聞いた」
「簡単な審査でスピーディに調達したい」
「審査が簡単、オンラインで完結、そんな方法を探している」
といったお問い合わせをいただくことが多いです。
なぜファクタリングの審査は簡単なのでしょうか。
まずはファクタリングの基本について解説します。

ファクタリングは売掛金の譲渡

 
ファクタリングの審査が簡単な理由は、ファクタリングの定義にあります。
金融庁によれば、ファクタリングの定義は以下の通りです。

一般に「ファクタリング」とは、事業者が保有している売掛債権等を期日前に一定の手数料を徴収して買い取るサービス(事業者の資金調達の一手段)であり、法的には債権の売買(債権譲渡)契約です。

出典:出典:金融庁「ファクタリングに関する注意喚起」
金融庁の定義のうち注目したいのは、ファクタリングが売掛金の早期資金化であること、そして法的には債権譲渡ということです。
ファクタリングは、自社の所有している売掛金をファクタリング会社に譲渡することで資金を調達します。
ファクタリング会社からみれば、売掛金を額面金額よりも安く(手数料を差し引いて)買い取り、支払期日に売掛先から満額回収することで差額を儲ける仕組みです。
基本的に、ファクタリングできるのは支払期日前の確定債権だけです。
すでに支払期日を過ぎている売掛金は、簡単に回収できません。
場合によっては法的措置も必要ですが、それでも回収できないことがよくあります。
つまり不良債権であり、「売掛先から満額回収すること」はほぼ不可能です。
審査が簡単かどうか以前に、ファクタリング会社が買い取ることはありません。
また、請求内容が確定していない売掛金も、ファクタリングには不向きです。
将来債権などを専門とするファクタリングもありますが、一般的ではなく、審査も簡単ではないことが多いです。
支払期日前であれば、売掛先の支払い能力に問題がない限り簡単に回収できます。
さらに確定債権であれば、確定している情報(請求金額や支払期日など)をもとに審査できるため、比較的簡単というわけです。
つまり、支払期日前で審査に問題がない売掛金は、額面金額にかなり近い価値を持っているといえます。
そのような売掛金であれば、ファクタリング会社としてもリスクが低く、安心して買い取ることができます。
ファクタリングの定義である「売掛金の早期資金化」「法的に債権譲渡」を理解すれば、審査に簡単に通る理由がみえてくるでしょう。

審査が簡単なファクタリングは危険?

 
どの資金調達方法にも一定のハードルがあります。
「審査が簡単でないものほど健全性が高く、審査が簡単なものほど健全性が低い」と考える人もいるはずです。
その場合、「ファクタリングは審査が簡単」ということは、「ファクタリングは危険」ということになってしまいます。
実際のところ、ファクタリングは危険なのでしょうか?

資金調達と健全性

 
審査の難易度と健全性には、それなりの相関性があります。
ここでいう健全性とは、合法性や条件の良し悪しです。
違法であれば、いくら審査が簡単でも利用してはいけません。
大抵の場合、手数料や取り立ての方法に違法性があり、経営に悪影響をもたらします。
審査に簡単に通るメリットよりも、デメリットの方がはるかに大きいのですから、健全とはいえません。
また、条件面も重要です。
法的に問題がなく、さらに審査が簡単であっても、条件が悪い方法は避けるべきでしょう。
例えば、審査が簡単な代わりに手数料が高すぎる場合、資金繰りが悪化する危険があります。
そもそも、「簡単な審査で調達する」というのは、「簡単な審査で調達し、資金繰りを維持する」ことが目的です。
もちろん、その場しのぎではなく、長期的に資金繰りを維持することが前提といえます。
たとえ審査が簡単であっても、条件が悪い方法は不健全なのです。
ファクタリングについても、「審査が簡単→違法性がある」と考えたり、「審査が簡単→条件が悪い」と考える人が少なくありません。
しかしながら、ファクタリングは審査が簡単でありながら、健全性も高いのが特徴です。

ファクタリングの法的根拠

 
まず、ファクタリングは完全に合法であり、法的根拠もあります。
金融庁の定義にもある通り、ファクタリングは法的に債権譲渡です。
ファクタリングの法的根拠はここにあります。
以下の通り、民法では債権譲渡を認めているのです。

(債権の譲渡性)
第四百六十六条 債権は、譲り渡すことができる。ただし、その性質がこれを許さないときは、この限りでない。
2 当事者が債権の譲渡を禁止し、又は制限する旨の意思表示をしたときであっても、債権の譲渡は、その効力を妨げられない。

出典:出典:e-Gov法令検索「第四節 債権の譲渡」
これをみれば、債権譲渡が合法であることは明らかです。
売掛金は譲り渡すことができます。
売掛金の早期資金化を目的として、ファクタリング会社に譲渡することも可能です。
この法的根拠は、審査の難易度に左右されるものではありません。
審査が簡単であっても、それが債権譲渡としての要件を備えている限り合法です。
さらに、民法第466条の2項にも注目してください。
これは、簡単にいえば「譲渡禁止特約付きの売掛金も譲渡できる」ということです。
売掛債権担保融資などの場合、譲渡禁止特約がついているものは担保にできません。
しかし、譲渡を制限・禁止されている売掛金も、ファクタリングならば比較的簡単に審査に通ります。
ファクタリングは審査が簡単であり、なおかつ100%合法なのです。

ファクタリングの条件

 
ただし、条件面には注意が必要です。
ファクタリングは合法であり、法的根拠も明確ですが、現時点では特に規制がありません。
例えば、ファクタリングの手数料には上限規制がなく、審査結果に応じて業者の裁量で自由に設定できます。
詳しくは後述しますが、審査が簡単であることと引き換えに、条件が悪くなってしまうこともあるのです。
あまりにも条件が悪い場合、合法で審査が簡単なファクタリングも、健全性に問題が生じます。
ファクタリングを利用する際には、審査が簡単であると同時に、できるだけ好条件で利用することがポイントです。
もっとも、危険といえるほどの悪条件は稀でしょう。
ファクタリング市場が拡大を続け、業者の数も増え続ける昨今、業者間での競争が激化しつつあります。
新規顧客の獲得を目指し、簡単な審査でスピーディに対応する業者が増えています。
もちろん、条件面に問題があればリピートしてもらえないため、条件面も年々良くなっている状況です。
優良業者ならば、簡単な審査でありながら、好条件で利用できるでしょう。
さらに、利用を重ねるごとに審査は簡単になり、条件も良くなることが多いです。
政府はファクタリングを推奨しており、法整備にも意欲的に取り組んでいます。
今後、法規制が進んだり、ファクタリング業界の自主規制が強化されたりすることで、利用環境は良くなっていくはずです。
「審査は簡単、ただし不健全」というファクタリングは淘汰され、「審査が簡単で健全」というファクタリングが増えていくと考えられます。

ファクタリング審査は簡単に終わっている

ファクタリングの審査は簡単に進められている傾向が多く、書類確認だけで対応している傾向が強まっています。
一般的に借入を利用する場合は書類確認はもちろんのこと、用途の確認などによる本人への問い合わせ、更には会社に関連する情報の調査という部分もあります。
全ての審査を経て融資をすることになった場合、最短でも1週間程度の時間がかかってしまうなどの問題により、お金をすぐ手に入れられない問題を抱えてしまいます。
しかし、ファクタリングの場合は審査が簡単に終わるような状況を作っていることから、お金を得られるまでにかかる時間は短くなっています。

・書類確認は1時間程度もあれば終わっている
・会社の経営状況を確認しているわけではない
・必要とされているのは売掛先の信頼性と債権の情報

書類確認は色々なものを見ているのは間違いありませんが、1時間程度もあれば手作業ですべて終わっていることから心配ありません。
また、利用している企業に対して色々聞いているのではなく、売掛先が支払ってくれるのかという視点で対応しているため、利用する企業の情報はあまり必要ありません。
売掛先の信頼性と債権に関連する情報がしっかり残されているようであれば問題ないため、2時間もあれば審査が終わっているケースが多くなっています。
速やかに資金調達したいと思っている人にとって、簡単に審査を終えてくれるファクタリングというのは重要な方法です。

簡単な書類だけで審査

 
審査については申込を受けてから対応する方法となっていますので、申込の時点で不足している書類がなければすぐに対応します。
不足している書類がある場合はその場でしっかり説明したうえで準備してもらうという方法になりますので、書類が足りないというのはまずありません。
書類不足が起こらない限りはしっかり対応していることから、審査されないで利用できないという状況は基本的にありません。
また、審査に必要な書類は簡単なものばかりです。

  • 直近3ヶ月の取引入金が確認できる書類(入金通帳・当座通帳・当座照合表)
  • 決算書直近2期分(勘定科目明細付で税務申告済みの捺印のあるもの)
  • 成因資料(請求書・発注書・納品書など)
  • 取引先企業との基本契約書

したがって、どのような企業であっても審査は実施されることとなり、書類を見て本当に買取してもいいのか判断しているのです。

融資の審査が簡単ではない理由

 
逆に、審査が簡単ではない資金調達方法といえばなんでしょうか?
この問いに対して、多くの人が「銀行融資」と答えるでしょう。
融資審査が簡単でない理由は、審査基準が「融資先」にあるためです。
融資先を基準に審査し、返済力に問題があれば審査に通らず、返済力に問題がなければ審査に通ります。
返済力の見極めが融資審査の命ですから、簡単にはいきません。
多くの書類を用いて念入りに審査を行います。
このとき、「丁寧に審査し、融資できる理由を探す」というよりも、「厳しく審査し、融資できない理由を探す」という姿勢で審査することもしばしばです。
簡単には審査に通さず、リスクを排除していくのが融資といえるでしょう。
特に顕著なのが銀行融資です。
よほどの優良企業でない限り、銀行融資の審査は簡単に通りません。
問題を抱えている会社は、担保や保証を付けることでなんとか融資を引き出すというのが、銀行融資のリアルです。
銀行の審査が簡単でない、根本的な理由は「審査基準が融資先」という点にあります。
ある銀行で審査に落ちた場合、他の銀行でも審査に落ちることが多いです。
銀行や支店によって方針の違いはあるものの、金融庁の監督下で営業している以上、どの銀行も審査基準は共通しており、審査難易度もさほど変わりません。
他行に比べてはるかに審査が厳しい、または他行よりもはるかに審査が簡単ということはないのです。
このため、A銀行で審査に落ちた場合、B銀行でも、C銀行でも審査に通らないことがよくあります。
一口に融資といっても、銀行もあれば日本政策金融公庫もあり、ノンバンクから調達することも可能です。
借入先によって審査の方法が異なり、ビジネスローンなどは比較的簡単に審査に通ります。
とはいえ、融資である限り、審査基準は融資先です。
深刻な問題を抱えている会社は、銀行の融資審査はもちろん簡単でなく、ノンバンクのビジネスローンでさえ簡単には審査に通りません。
以上のように、「融資で調達→審査基準は融資先→簡単に審査に通らない」というのが、融資の実態といえるでしょう。

ファクタリングの審査基準は売掛金

 
ファクタリングの審査は、売掛金を基準に行います。
融資における「融資先」は、ファクタリングでは「ファクタリングの利用会社(以下、利用会社)」に当たりますが、審査ではほとんど重視されません。
これが、ファクタリングと融資の根本的な違いです。
融資の場合、元金に利息を上乗せして回収することで利益を得ます。
銀行にとって、利益をもたらしてくれるのは融資先です。
これに対して、ファクタリング会社は、利用会社から売掛金を割安に買い取り、満額回収することで利益を得ます。
利益をもたらしてくれるのは売掛金であって、利用会社ではありません。
いくら利用会社の経営が良好でも、売掛金に問題があれば、ファクタリング会社は利益を得ることができません。
当然、ファクタリング会社は買取りを拒否します(審査に落ちます)。
逆に、利用会社が経営に問題を抱えていても、売掛金に問題がなければ簡単に審査に通るのがファクタリングです。
上記の通り、融資の審査基準は融資先ですから、自社の経営に問題があればどこからも融資を受けられなくなります。
しかし、ファクタリングで審査に落ちる場合、問題は売掛金にあります。
利用会社の取引が一社でなければ、手元には複数の売掛金があるはず。
別の売掛金で再度申し込めばよいのです。
全ての売掛金が審査に落ちることは考えにくく、大抵は簡単に調達できます。
もちろん、同じ売掛金を用いて、別のファクタリング会社で審査を受けるのも良いでしょう。
ファクタリング会社ごとに方針や強みは異なり、A社で「買取不可」となった売掛金が、B社では簡単に審査に通ることがよくあります。
また、売掛金を基準に審査することから、融資を受けられない会社でも簡単に審査に通ります。
以下のように、融資審査に簡単に通らない、または融資審査に絶対に通らない場合でさえ、ファクタリングならば審査に通るのです。

  • 業績の悪化が続いており、簡単に改善できそうにない。
  • 決算が赤字になった。
  • 連続赤字に陥り、黒字回復の見通しが立たない。
  • 債務超過に陥った。債務償還年数は長く、債務超過の解消は簡単ではない。
  • すでに返済が遅れており、一括返済を求められている。
  • リスケジュール中であり、どの銀行も追加融資してくれない。
  • 税金や社会保険料を滞納している。

ファクタリング方式は3つ。審査が簡単なのは?

 
ファクタリングにはいくつかの方式があります。
代表的なファクタリング方式を簡単にまとめると以下の通りです。

  • 2社間ファクタリング:利用会社とファクタリング会社の2社間で取引する方式
  • オンラインファクタリング:2社間ファクタリングの取引を全てオンラインで行う方式
  • 3社間ファクタリング:利用会社、ファクタリング会社、売掛先の3社間で取引する方式

売掛金に問題がない限り、どの方式も簡単に審査に通ります。
しかし、方式によって多少の差があることは事実。
方式別に審査の違いをみていきましょう。

2社間ファクタリングの審査:基本的に簡単だが・・・

 
2社間ファクタリングは、申し込みから契約・入金まで、売掛先が一切関与しません。
このため、利便性と資金調達スピードに優れています。
売掛先が関与しないことは、ある意味では審査を簡単にし、また別の意味では審査を難しくします。
2社間ファクタリングは、ファクタリング会社が売掛先に連絡し、債権内容を確認することはありません。
利用会社の提供する情報だけで審査を行います。
必要書類に問題がなく、売掛金自体にも問題がなければ、審査に簡単に通ることが多いです。
逆にいえば、利用会社の書類に嘘があれば、ファクタリング会社は安心して買い取ることができません。
継続利用によってある程度信用を積み重ねるまでは、審査のハードルが上がることも。
とはいえ、利用経験が浅い会社も、売掛金次第で簡単に審査に通るのが2社間ファクタリングです。

オンラインファクタリングの審査:AIで簡単に審査

 
オンラインファクタリングは、通常の2社間ファクタリングよりも審査が簡単です。
売掛先が関与しないことに加えて、審査にAIを活用するケースも増えています。
人が審査する場合、担当者の審査能力に大きく左右されます。
審査能力が低いファクタリング会社に依頼すると、簡単には審査に通らなくなったり、簡単に通っても条件が悪化したりすることが多いです。
その点、AIは機械的に審査するため、人の手で審査するよりもスピーディで正確です。
これにより、売掛金の価値と審査結果が乖離することがほとんどありません。
売掛金の価値に応じて正確な審査結果が得られ、手数料が高すぎる(あるいは安すぎる)ということもないのです。
もっとも、AI審査が裏目に出ることもあります。
例えば、売掛金に問題がある場合、AIは簡単に審査に通さないはずです。
ところが、審査能力が高く、対応力が優れている優良ファクタリング会社は、条件設定の変更によって審査に通すこともあります。
継続利用の場合、これまでの利用実績を考慮して(今後のリピートを逃さないために)、あえて審査に通すこともあるのです。
AI審査も良し悪しでしょう。

3社間ファクタリングの審査:売掛先の関与で審査が簡単に

 
3社間ファクタリングは、売掛先が必ず関与する方式です。
売掛先が関与を拒否した場合、3社間取引は成立せず、利用することはできません。
分かりやすいのが、売掛金に譲渡禁止特約がついているケース。
譲渡禁止特約付きの売掛金も、法的には譲渡が認められています。
しかし、これはあくまでも「譲渡の制限・禁止に関係なく、譲渡は有効」というだけです。
譲渡を制限・禁止することが違法というわけではありません。
その場合、売掛金の回収時にトラブルになる可能性があるため、3社間ファクタリングは売掛先の協力が必須なのです。
この点さえクリアできれば、3社間ファクタリングの審査は簡単です。
ファクタリング会社は、売掛先に直接連絡し、請求内容その他を確認することができます。
正確な情報をもとに、正確に審査できるというわけです。
したがって、売掛金に問題がなければ、簡単に審査に通ります。
「利用のハードルは高いものの、審査は簡単」というのが、3社間ファクタリングの特徴です。

ファクタリングの審査が簡単になっている要因

ファクタリングの審査が簡単になっている要因としては、次の要素があります。

    1. 書類確認を軸に審査するため
    2. 売掛債権だけ問題なければ対応できるため
    3. 利用する側にある程度の負担を取る方針となっているため
    4. 審査にかかる時間は極力減らしているため
    5. 売掛金の審査そのものが簡単なため
    6. ファクタリングは原則無担保・無保証のため
    7. ファクタリングには償還請求権がないため

基本的に書類確認だけしていれば問題ないのがファクタリングの特徴です。
また、売掛債権さえ問題なければ買取サービスは実施できることから、審査は簡単に済ませることができます。
利用する側にも負担を強いるような方法となっていることからも、審査を簡単にして手数料をすぐに提示し、利用できる状況を作りたい狙いもあります。
そのほかにも、ファクタリングの審査が簡単な理由は様々です。
ここからは、審査が簡単になっている要因について詳しく説明します。

1.書類確認を軸に審査するため

基本的にファクタリングというのは書類確認を軸に審査します。
借入の場合は電話による確認作業も実施されますが、基本的に電話による確認は行わないようにしており、書類だけで審査を行っています。
簡単な審査と言われている背景には、電話による確認作業などがないため利用する側にも負担が少なくなっているのが要因となっているのです。
また、書類確認だけでも対応できる背景には次の要因があります。

・書類だけで売掛債権の情報はわかる
・電話による確認は3社間以外では行わなくてもいい
・2社間の場合は利用する企業が提供する情報だけで審査する

基本的に売掛債権の情報は書類でわかるようになっていることから、書類以外の方法で調べる必要はありません。
また、電話による確認を取らなくてもいいルールが適用されていることから、3社間以外の方法では電話は行いません。
利用する企業が提供している情報だけで審査する方法となっていることから、審査に関連する情報をしっかり提供できるかが重要です。
書類だけでもしっかりした情報が提供できているようであれば、問題なく使えるものと判断してください。

2.売掛債権だけ問題なければ対応できるため

ファクタリングというのは売掛債権に問題がなければ対応できると判断されており、企業側の問題点などは確認していません。
売掛債権がしっかり支払われるようになっており、売掛金が業者側に入ってくるようなスタイルを取っているようであれば、問題ないものと判断されています。
対応できる売掛債権だと判断できればそれ以上の審査は必要ないことから、速やかに資金調達できる状況を作り出しているのです。
審査は書類による確認によって情報を得ているだけですので、すぐに終わっている場合も多くなっています。

3.利用する側にある程度の負担を取る方針となっているため

利用する側に対しても手数料という形でリスクを取ってもらっているため、審査については簡単な情報だけで終わるようにしています。
手数料はユーザー側が負担する金額であると同時に、ファクタリングを提供している業者側の利益として計上されています。
ある程度の負担を強いるようにしていることから、業者側も利用者側もリスクを回避しやすい状況が作られているのです。

なお、ファクタリングの手数料は方式によって異なります。
方式別の手数料の目安は以下の通りです。

  • 2社間ファクタリング:額面金額の10~30%
  • 3社間ファクタリング:額面金額の1~10%
  • オンラインファクタリング:額面金額の10%以下

2社間の場合は利用する企業との間で対応していくこととなるため、売掛先の情報がわからない状態で対応していきます。
売掛先が倒産するなどのリスクを考慮して、手数料はできる限り高めに設定されており、場合によっては20~30%を超える数字が提示されます。
3社間の場合は売掛先の確認を取っている他、振込にかかる時間などもすぐにわかることから、リスクを軽減できるのです。
3社間を利用しているほうが手数料は安くなりますが、その分時間はかかってしまうことを考慮しなければなりません。

4.審査にかかる時間を極力減らしているため

とにかくファクタリングというのはスピード勝負だと判断されており、すぐに資金を提供して利用できる環境を作りたいと思っています。
借入に比べて利用しやすく、すぐにお金を得られるという状況を作れるようになっているのが大きなメリットとなっているのです。
スピードが不足しているような状況になってしまうと、借入に負けてしまう要素が強くなっていることから、現在は審査のスピードを速める方法を取っています。
審査のスピードが少しでも上昇していくようになっていれば、利用する側としても負担は軽減されるようになり、すぐに資金を得られるようになります。

5.売掛金の審査そのものが簡単

 
ファクタリングは売掛金を基準に審査します。
売掛金の審査は、融資の審査に比べるとはるかに簡単です。
融資先を審査し、返済力を見極めるのは簡単ではありません。
中長期の業績・財務の推移から、現状の返済力を見極めることさえ簡単ではないのです。
例えば、提出書類に虚偽があれば、正確な審査は不可能といえます。
あるいは、数字に表れない部分に問題があるかもしれません。
現状の返済力が十分でも、将来性に問題があれば話は別です。
設備資金などは長期借入となり、数年にわたって返済を続けます。
将来的な(少なくとも返済期間中の)返済力も審査するのですから、ハードルが上がるのも当然です。
では、売掛金の審査はどうでしょうか。
売掛金の審査は、「収益性(その売掛金を買い取ることによって期待できる収益)」と「回収不能リスク(その売掛金が回収不能になり、損失を被るリスク)」を軸に行います。
収益性は、請求内容から簡単に把握できます。
額面金額1000万円の売掛金を手数料率10%で買い取れば、100万円の儲けです。
問題は回収不能リスクですが、こちらも融資審査に比べればはるかに簡単といえます。
令和元年度の中小企業実態調査によれば、全業種平均の回収サイトは1.23ヶ月です。
1.23ヶ月後に回収予定の売掛金を買い取る場合、ファクタリング会社は
「1.23ヶ月後の支払期日に、売掛先はきちんと支払うことができるか?」
を審査します。
「現時点で売掛先の経営が悪化しており、1.23ヶ月後に回収できない可能性が高い」
この場合、ファクタリング会社は回収不能リスクが高いため買い取りを拒否します。
「1.23ヶ月以内に売掛先の支払い能力が低下し、回収できなくなる恐れがある」
といった場合も、回収不能リスクを理由に買い取りを拒否するか、手数料の引上げによって対応します。
とはいえ、ファクタリング会社が見極めるのは、せいぜい1~2ヶ月先までです。
経営は徐々に悪化していくのが普通で、1~2ヶ月の間に急激に悪化することは稀です。
現時点で「回収不能リスクが低い」と判断した場合、1~2ヶ月以内に回収不能リスクが急激に高まり、回収不能に陥ることも基本的にはありません。
数年後を見据えて審査する長期融資に比べると、はるかに簡単なのです。
短期融資にしても、返済は1年以内(数ヶ月後~1年後に一括返済)であることを考えると、ファクタリング審査のほうが簡単といえるでしょう。

6.ファクタリングは原則無担保・無保証のため

 
ファクタリングは、原則として無担保・無保証で利用できます。
これも、ファクタリングの審査が簡単な理由です。
銀行融資の場合、無担保・無保証で借り入れるのは簡単ではありません。
実際、銀行から融資を受けている会社のうち、約9割は有担保または有保証で融資を受けています。
つまり融資においては、「無担保・無保証→審査が厳しい」「有担保・有保証→審査が簡単」といえるわけです。
当然ながら、無担保・無保証では審査に通らず、なおかつ担保・保証が不足している会社は融資を受けることができません。
その点、ファクタリングは原則無担保・無保証です。
担保・保証の有無に関係なく、簡単に審査に通ります。
担保・保証を重視する融資審査よりも、ファクタリング審査の方が簡単であることは明らかです。
では、「有担保・有保証の銀行融資」と「無担保・無保証のファクタリング」では、どちらが簡単でしょうか。
担保・保証があるとしても、融資審査には一定のハードルがあります。
十分な担保を持っている会社も、信用に問題があれば簡単には審査に通らないでしょう。
また保証付融資の場合、銀行と信用保証協会が二重に審査するだけに、簡単にはいきません。
銀行が「保証付きならば融資してよい」と判断しても、信用保証協会の保証審査に落ちてしまえば融資は受けられないのです。
これに対し、ファクタリングは無担保・無保証が原則ですから、担保や保証に関する審査も不要です。
担保評価が問題になって審査に落ちたり、保証審査に落ちてファクタリングできなくなったりすることはありません。
担保・保証の不足を理由に融資を受けられない会社でも、簡単に審査に通るのがファクタリングの大きなメリットです。

7.ファクタリングには償還請求権がないため

 
ファクタリングには償還請求権がなく、これも審査を簡単にしています。
償還請求権とは、譲渡した売掛金が回収できなくなった場合、譲受人が譲渡人に買い戻しを求める権利のことです。
債権譲渡の際には、償還請求権の有無を必ず取り決めます。
償還請求権付きの債権譲渡は、回収不能時に買い戻しを求められます。
手形割引や売掛債権担保融資は「償還請求権あり」の債権譲渡です。
例えば、割り引いた手形が不渡りになった場合、銀行は必ず買い戻しを請求します。
事前の契約で「償還請求権あり」となっている以上、利用会社は買い戻しに応じる義務があるのです。
つまり、償還請求権は譲受人がリスクを避けることが目的といえます。
もっとも、償還請求権がリスク軽減に役立つのは、譲渡人に償還能力がある場合だけです。
利用会社の資金繰りが悪く、手元資金が枯渇している場合、契約とは関係なく買い戻すことができません。
したがって、「償還請求権あり」の債権譲渡では、譲渡人の償還能力を審査します。
償還能力に問題がなければ審査に簡単に通り、償還能力に問題があれば審査に通りません。
では、「償還請求権なし」はどうでしょうか。
「償還請求権なし」で譲渡した場合、回収不能になっても買い戻しを求められることはありません。
回収不能による損失は全て譲受人が負担します。
ファクタリングは「償還請求権なし」の契約ですから、回収不能リスクは全てファクタリング会社の負担です。
利用会社の償還能力とは関係なく、売掛金に問題がなければ簡単に審査に通ります。
審査が簡単なだけではなく、回収不能リスクの軽減にも効果的です。

ファクタリングの審査が簡単に終わらない場合も
一般的には審査を簡単に終わらせて、すぐに現金を得られるようにしているのがファクタリングです。
しかし、審査に時間がかかってしまい、借入のような時間がかかってしまうような状況も起こってしまいます。
最大の理由は信頼性がどれくらい存在しているのか不安視されるためで、情報だけでは確認が取りづらくなっているのが原因です。
信頼性が得られなくなっている場合は、審査で次の対応を取っています。

・時間をかけて書類の内容をチェックする
・利用する企業に対して情報を出してもらうように交渉する
・手数料を引き上げて対応するか決める

書類チェックを長くすることにより、詳細な情報をしっかり得てから審査するという方向で進められるため安心感があります。
また、利用する企業の情報を出してもらうように、2社間を3社間にできないかなどの交渉も含めて対応し、より安心できる環境を作り上げます。
手数料についても引き上げなどを検討しており、上限とされている20%以上に設定される可能性も十分あるものと判断してください。
とにかく審査を簡単に終えられない場合は、色々な行動を取って信頼性の確認を取っています。

ファクタリングの審査が簡単に終わらない理由

 
ファクタリングの審査は簡単であり、審査結果が出るのも早いです。
しかしながら、審査が簡単に終わらないこともあります。
利用会社の手続きに問題がある(必要書類が揃わない、対応が遅いなど)場合は当然ですが、審査が簡単に終わらない理由はほかにもあります。
よくあるのは以下のパターンです。

初回利用だから

 
ファクタリングの審査は、初回利用と継続利用では異なります。
継続利用の審査は簡単ですが、初回利用は審査が簡単に終わらないこともあるのです。
これは、「初回利用は審査が厳しく、2回目以降は審査が簡単」というわけではありません。
初回利用の審査が簡単に終わらないのは、取引歴が全くなく、信用が乏しいためです。
同様に、利用経験が浅いうちは、審査が簡単に終わらない傾向があると考えてください。
これは、ファクタリング会社が悪質行為を警戒するためです。
ファクタリングで悪質行為といえば、違法業者が利用会社を騙すだけではなく、利用会社がファクタリング会社を騙すことも珍しくありません。
ファクタリング会社が特に警戒するのは、以下の詐欺行為です。

  • 実在しない売掛金をファクタリングする(架空債権詐欺)
  • すでに譲渡した売掛金を、別のファクタリング会社に再度譲渡する(二重譲渡)
  • 利用会社と売掛先が共謀し、ファクタリング後に売掛先を計画的に倒産させる(計画倒産)
  • 2社間ファクタリングの際、売掛先から受け取った代金をファクタリング会社に支払わず流用する(使い込み・横領)

利用経験が豊富な会社は、ファクタリング会社も安心して対応できますが、初回利用の会社には警戒が必要です。
したがって、売掛金を基準に審査する一方で、利用会社についても一定の審査を行います。
審査内容は業者ごとに異なり、公表もされていませんが、簡単にいえば「健全性のチェック」です。
決算書や契約書、入金確認書類などをもとに、不審な点がないかをチェックします。
継続利用の審査が「売掛金のみ」であるのに対し、初回利用の審査は「売掛金+利用会社」になるのですから、審査が簡単に終わらないのも納得がいくでしょう。
業者によっては、詐欺防止の観点から、初回利用に限り必要書類が増えるケースもあります。
その場合、書類の作成・取得に手間がかかり、書類の不備も発生しやすくなります。
もちろん、審査書類が多いということは審査項目も多く、簡単に審査が終わらないというわけです。

売掛金の額面金額が大きい

 
ファクタリングの審査が簡単に終わらない理由として、意外と知られていないのが額面金額の大きさ。
額面金額が大きいほど、ファクタリング審査は簡単ではなくなります。
すでに解説した通り、ファクタリングには償還請求権がありません。
償還能力を審査しないという点では簡単ですが、それもファクタリングの内容次第です。
償還請求権がない以上、回収不能リスクは全てファクタリング会社が負担します。
売掛金の額面金額が大きいほど、回収不能時の損失は大きくなります。
数千万円、数億円の売掛金であれば、1回の回収不能が致命傷になるかもしれません。
したがって、簡単に審査に通すわけにはいかないのです。
それなりに厳しく審査するのはもちろん、追加書類を求められることもあるでしょう。
通常は「審査が簡単」として有名なファクタリング会社でも、審査に落ちやすくなったり、審査が会社に終わらないということがあり得るのです。
売掛金の内容が良ければ、額面金額が大きくとも審査は比較的簡単に通ります。
しかし、審査は簡単でも手続きが簡単ではないということがしばしばです。
高額の売掛金を買い取るには、多額の買い取り資金が必要となります。
ファクタリング会社は、数千万円、数億円といった資金を常に確保しているわけではありません。
買取案件のうち、高額の買い取りはごく一部に限られます。
稀な高額案件のために多額の資金をプールしておくのは非効率です。
手元には多くの資金を残さず、回転率を高めたいというのがファクタリング会社のホンネでしょう。
中小業者も、法人のファクタリングをメインにしているならば、数千万円単位の買い取りに対応しています。
よくあるのが、5000万円程度を上限とするケース。
数千万円の売掛金を買い取る場合、それだけの資金がなければ簡単に買い取ることはできません。
ファクタリング会社自身が、買取資金を調達する必要があります。
業者によっては、審査結果の通知を引き延ばすこともあるため、審査が簡単に終わらないことになります。
多額のファクタリングは、
「審査自体が簡単ではなくなる」
「審査後の買い取り(買取代金の入金)も簡単ではない」
という二重の意味で簡単ではないのです。

審査がすぐに終えられない時は利用できない可能性も
ファクタリングの審査は簡単に通るとはいえ、無審査ということはありません。
申し込みの内容や売掛金によっては審査に簡単に通らず、審査に落ちることもあります。
審査が簡単に終わっていない場合は、利用者も覚悟を決めなければなりません。
審査が終わっていないというのは、簡単に審査を終えられない事情が発生しているものと判断できるため、審査落ちという可能性を捨てきれない状況になっているのです。
もっとも、審査に落ちる理由は簡単です。
まず、申し込み内容がファクタリング会社の設定から外れている場合、審査以前に申し込みを受け付けてもらえません。
例えば、以下のようなケースです。

  • 買取上限を数百万円に設定している業者に、数千万円の買取りを申し込んだ。
  • 法人でありながら、個人事業主に特化したファクタリングに申し込んだ。
  • ファクタリング対象を「2ヶ月以内に回収予定の売掛金」としている業者に、回収サイト2ヶ月超の売掛金の買い取りを申し込んだ。
  • 譲渡禁止特約に対応できないファクタリング会社に、譲渡禁止特約付きの売掛金で申し込んだ。
  • すでに譲渡済みの売掛金を、再度別のファクタリング会社に持ち込んだ。

このような場合、ファクタリングを拒否される可能性が高いです。
業者の対応が柔軟であればイレギュラー対応も期待できますが、簡単には審査に通りません。
次に重要なのが必要書類です。
ファクタリングの審査は、必要書類が全て揃ってから実施されます。
書類に不備があれば審査を受けることはできず、審査が簡単に終わらない状況を招きます。
もちろん、書類の内容に問題があったり、必要書類が揃わなかったりすれば、審査に落ちてしまうでしょう。
審査に落とされないためには、自社の希望に沿ってファクタリング会社を選ぶこと、そして書類の対応が重要になっていますが、書類だけではどうにもできない状況に置かれてしまう場合もあります。
どうしても書類だけでは対応できない場合、2社間を3社間に切り替えるなどして審査を通過できるようにして、ファクタリングがスムーズに進む状況を作っていくのが無難です。

ファクタリングの審査に簡単に通るコツ

 
ファクタリングの審査は基本的に簡単ですが、簡単に審査が終わらなかったり、審査に落ちたりすることもあり得ます。
ファクタリングの審査に簡単に通るにはコツがあります。
すぐに実践できるコツは以下の通りです。

優良ファクタリング会社を選ぶ

 
ファクタリングを申し込んだところ、審査に落ちてしまった。
資金調達を急いでいるため、簡単・確実に審査に通りたい。
このような場合、審査に簡単に通るには優良ファクタリング会社を選ぶことです。
優良ファクタリング会社について、明確な定義があるわけではありません。
とはいえ、健全なサービスを行っている、手数料が安い、サポートが丁寧である、審査が簡単、対応がスピーディといった条件を備えていれば、おおむね優良業者と考えてよいでしょう。
その他の業者に比べて、優良ファクタリング会社は審査が簡単です。
これは、審査能力が高く、対応が柔軟であるためです。
審査能力が高ければ、限られた情報によってスピーディに、精度の高い審査ができます。
審査の価値に基づき正確に審査するため、簡単に審査に通るはずの売掛金が審査に落ちたり、審査が簡単に終わらなかったり、条件が悪くなったりすることは少ないです。
その他の業者には、審査能力が低い業者が少なくありません。
そのような業者で審査に落ちた場合、優良ファクタリング会社に申し込むだけで簡単に審査に通ることが多いです。

特化型のファクタリングを選ぶ

 
ファクタリングの中には、特定の業種に特化したものがあります。
No.1でも、建設業や医療・介護事業に特化したファクタリングサービスを提供しています。
特化型のファクタリングとその他のファクタリングでは、審査の簡単さも、ファクタリングの条件も大違いです。
建設業特化型ファクタリングを例に考えてみましょう。
ほとんどのファクタリング会社は、建設業の売掛金を買い取っています。
しかし、これは「建設業をはじめ、様々な業種に平均的に対応している」というだけで、建設業を得意とは限りません。
この場合、売掛金の内容が悪ければ、簡単には審査に通りません。
中には、建設業の買取実績が乏しい業者が、「(不得手ではあるが)建設業の売掛金にも対応」というケースも。
この業者でファクタリングすれば、売掛金の内容とは無関係な部分(建設業であるというだけ)で、審査に通りにくくなってしまいます。
建設業に特化しているファクタリングは、そのような心配は無用です。
なんといっても、建設業での買取実績が豊富です。
実績が豊富であれば、ノウハウやデータの蓄積も豊富であり、審査の精度も高くなります。
したがって、審査に簡単に通りやすいというわけです。
また、建設業の動向や資金繰り事情などに精通しており、充実したサポートも期待できます。
通常のファクタリングでは簡単に審査に通せない売掛金も、特化型ファクタリングならば審査に通るかもしれません。
まずは、自社の業種に特化しているファクタリングサービスを探してみてください。

優良債権を選ぶ

 
ファクタリングの審査に簡単に通るかどうかは、売掛金の信用にかかっています。
信用の低い売掛金では審査に簡単に通らず、信用が高い売掛金ほど簡単に審査に通るのです。
実際、優良債権を選ぶことで審査に簡単に通ります。
大企業の売掛金や公的機関の売掛金を考えると分かりやすいでしょう。
大企業は財務健全性が高く、簡単には倒産しません。
倒産すると失業者が大量に発生するため、政府が簡単には倒産させないのです。
「売掛先が大企業である」というだけで、その売掛金は回収不能リスクが低く、ファクタリング会社は簡単に買い取ることができます。
公的機関の売掛金も簡単に審査に通ります。
例えば、医療機関が所有している診療報酬債権。
診療報酬の支払人は国保や社保などの公的機関です。
保険制度に基づいて運営されており、支払い能力と支払いサイクルは基本的に一定しています。
保険制度が破綻しない限り、診療報酬債権が回収不能になることはありません。
したがって、ファクタリング会社は簡単な審査で買い取ることができます。
ポイントは、「信用が高い売掛金は審査が簡単」ということです。
大企業や公的機関の売掛金を持っていない会社も、できるだけ信用が高い売掛金をファクタリングすることで、審査が簡単になります。
具体的には、取引歴が長い売掛先の売掛金を選ぶのが簡単でしょう。
取引歴が長く、支払トラブルを起こしたことがない売掛先は、支払い能力が高いと考えられます。
そのような売掛先であれば、今後1~2ヶ月の間(支払期日までの間)に経営が悪化し、売掛金が回収不能になるとは考えにくいです。
したがって、審査に簡単に通るはずです。

支払期日が近い売掛金を選ぶ

 
手元の売掛金がどれもパッとしない場合、売掛金の信用ではなく内容を重視してください。
売掛金の信用が同程度であれば、支払期日が近い売掛金ほど審査が簡単です。
これは、ファクタリング会社のリスクを考えると簡単に分かります。
少し極端な例で考えてみましょう。
支払期日が半年後の売掛金Aと、支払期日が1週間後の売掛金Bでは、リスクが低いのはどちらでしょうか。
もちろん売掛金Bです。
売掛金Aを買い取った場合、ファクタリング会社は今後半年間にわたって回収不能リスクを抱えることになります。
半年以内に売掛先Aの経営が悪化し、売掛金を回収できなくなることもあり得るのです。
売掛金Bには、そのような心配がほとんどありません。
今日の時点で「問題なし」と判断できれば、1週間後もおそらく問題なく回収できるはずです。
したがって、売掛金Aは簡単に買い取ることができず、売掛金Bは簡単に審査に通ります。
このように、支払期日は審査に大きく影響します。
簡単に審査に通るには、支払期日が遠い売掛金よりも、支払期日が近い売掛金を選びましょう

審査が簡単なファクタリングを選ぶ際の注意点

 
審査が簡単であることは、ファクタリングの大きなメリットです。
ファクタリングの中でも、特に審査が簡単なものを選ぶことで、資金繰りの強い味方になります。
しかし、審査が簡単というだけで選ぶのは禁物です。
最後に、審査が簡単なファクタリングを選ぶ際の注意点を解説します。

悪質業者のリスク

 
現在、ファクタリング業に関する法整備が不十分な状況です。
ファクタリングそのものは合法であり、審査が簡単で安全なファクタリングもたくさんあります。
しかし、悪質業者が問題視されていることも事実です。
金融庁は、悪質業者について以下のように注意を喚起しています。

中小企業の経営者などを狙い、貸金業登録を受けていない者が、ファクタリングを装って、業として、貸付け(債権担保貸付け)を行っている事案が確認されています。

出典:出典:金融庁「ファクタリングに関する注意喚起」
注目すべきは、「貸金業登録を受けずに」という点です。
ファクタリングを謳っていても、実質的に貸付けであれば、貸金業者として規制されます。
もちろん、金融庁への貸金業登録が必須です。
無登録で営業すれば貸金業法違反となり、摘発の対象となります。
いわゆる「ヤミ金」というのは、無登録(闇営業)の貸金業者にほかなりません。
つまり、ファクタリングの悪質業者はヤミ金といえます。
実際に、悪質業者の手口はヤミ金とほとんど同じです。
ヤミ金である以上、サービスには多くの違法性があり、まともな方法では顧客を獲得できません。
宣伝文句は「簡単審査」「ブラックOK」「無審査でラクラク」などが目立ち、ヤミ金と似ていることが分かります。
審査が簡単というだけでファクタリング会社を選ぶと、悪質業者のリスクが高まります。
合法であることを前提として、さらに審査が簡単というのが理想的です。
悪質業者を避けるためにも、優良ファクタリング会社を選ぶことをおすすめします。

「審査が簡単≠無審査」

 
「審査が簡単」ということは、無審査ということではありません。
ファクタリングは必ず審査を行います。
審査が必須であるからこそ、審査が簡単・簡単でないという議論も出てくるわけです。
そもそも、ファクタリングは無審査では成り立ちません。
というのも、無審査では回収不能リスクを把握できないためです。
申し込まれた売掛金を無審査で片っ端から買い取れば、回収不能が頻発するでしょう。
ファクタリングには償還請求権がないため、回収不能が頻発すれば経営はすぐに破綻します。
このように、ファクタリングにおいて無審査ということはあり得ないのです。
無審査を謳う業者には、無審査でも成り立つ仕組みがあります。
例えば、以下のようなケースが報告されています。

  • 法外な手数料を請求し、請求に応じない場合は違法な取り立てを行う
  • 売掛金や手形、小切手、会社の実印、通帳などを担保に取る
  • 償還請求権付きでファクタリングする
  • 第三者や代表者の連帯保証を求める
  • 代表者の親族や知人などの縁故者の連絡先を押さえる

法外な手数料を請求すれば、それだけでかなりのリスクヘッジです。
さらに、担保資産の売却や保証人による弁済、あるいは償還請求権の行使が可能となれば、回収不能リスクはほとんどなくなります。
このほか、縁故者に圧力をかけることで、法外な手数料を支払わざるを得ない状況に持ち込むのも常套手段です。
回収不能リスクがなければ、無審査で簡単に買い取ることができます。
もちろん、これらは全て違法です。
無審査で簡単に利用できるメリットよりも、違法行為によるデメリットの方がはるかに大きくなります。
無審査のファクタリングは絶対に避けてください。

手数料で資金繰りが悪化

 
合法であるとしても、審査が簡単というだけでは不十分です。
一口に「審査が簡単」といっても、二通り考えられます。
ひとつは、審査能力が高く、簡単な審査で正確に判断できるケース。
もうひとつは、審査能力が低く、ずさんな審査だけで簡単に買い取るケース。
前者は、審査が簡単であり、しかもメリットが大きいといえます。
後者は、審査が簡単である代わりに、デメリットも大きい業者です。
審査がずさんであれば、適切な条件を設定できません。
審査能力の低さは、手数料の引上げによってカバーすることが多いようです。
このような業者でファクタリングすれば、簡単に審査に通る一方で、手数料の負担に必ず苦しみます。
ファクタリングの手数料は、入金時に額面金額から差し引く形で支払います。
つまり、手数料の分だけ売掛金が目減りするのです。
手数料が高ければ、赤字になることも考えらえます。
赤字は手元資金で補填しなければならず、資金繰りの悪化は避けられません。
審査が簡単なだけでファクタリング会社を選ぶと、手数料によって資金繰りが悪化する危険があります。
それを避けるためにも、審査が簡単なだけではなく、手数料が安いことも重要です。
おすすめは、優良ファクタリング会社を選ぶことです。
優良ファクタリング会社は、手数料を相場よりも安く設定しています。
No.1のファクタリングは、以下の条件でご利用いただけます。

  • 2社間ファクタリング:額面金額の5~15%
  • 3社間ファクタリング:額面金額の1~5%
  • オンラインファクタリング:額面金額の2~8%

まとめ:ファクタリングの簡単審査はNo.1におまかせ

 
ファクタリングの審査は簡単に進められるようになっていますが、時間がかかっている場合は逆に審査落ちの可能性が高くなっています。
審査に落とされないためには、まず簡単にされている審査に対応するため、必要な書類をしっかり提出するようにしてください。
また、審査の方針やノウハウは業者によって異なるため、業者選びも重要です。
審査が簡単なファクタリング会社を選びたい。
ファクタリングの審査に簡単に通らなくて困っている。
そのような方は、No.1までお気軽にご相談ください。
売掛金の審査に精通したスタッフが、皆さまの資金調達をサポートします。

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