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現在利用中のファクタリングに不満がある方へ。乗り換えのメリットを徹底解説!

売掛金で資金を調達できるファクタリング。
政府も推奨している資金調達方法であり、活用する会社が急増しています。
しかし、ファクタリングを利用してみたものの、あまりメリットが感じられない…というケースが少なくありません。
大抵の場合、このような不満の原因は、ファクタリング会社選びの失敗にあります。
ファクタリングを活用するには、自社に適したファクタリング会社を選ぶ必要があるのです。
現在利用中のファクタリング会社に不満があるならば、ファクタリング会社を乗り換えるべきです。
この記事では、ファクタリング会社を乗り換えるメリットとポイントを詳しく解説します。

ファクタリングとは?

 
新しい資金調達方法として、ファクタリングが注目されています。
しかし、ファクタリング会社をうまく選べず、あまりメリットを享受できない会社も少なくありません。
業者選びに失敗する会社の共通点として、ファクタリングの基本を正しく理解していないことが挙げられます。
必要最低限の知識をもって業者を選び、その上でさらに乗り換えていくことによって、はじめて自社に最適なファクタリング会社を選ぶことができるのです。
そこで、まずはファクタリングの基礎知識を解説していきます。

売掛金で資金調達

 
ファクタリングは、自社の所有している売掛金をファクタリング会社に売却する資金調達方法です。
売掛金は信用取引によって発生し、これがあることによって支払期日には売掛先から代金を回収できます。
「売掛先が支払ってくれるとは限らない」「支払期日まで待たなければならない」といったリスクはあるものの、売掛先に支払い能力がある限り、支払期日まで待てば額面金額を確実に受け取ることができます。
つまり、売掛金には額面金額に近い価値があるわけです。
ファクタリングは、この価値を根拠として、ファクタリング会社に売掛金を売却します。
ファクタリング会社は売掛金を審査し、回収不能リスクなどを考慮した上で、額面金額から手数料を差し引いて買い取ります。
これにより、自社は早期に売掛金を回収でき、支払期日に煩わされることもありません。
このように、ファクタリングは売掛金の早期資金化サービスとしての側面があり、法的には債権譲渡に分類されます。
金融庁も、ファクタリングを以下のように定義しています。

一般に「ファクタリング」とは、事業者が保有している売掛債権等を期日前に一定の手数料を徴収して買い取るサービス(事業者の資金調達の一手段)であり、法的には債権の売買(債権譲渡)契約です。

出典:出典:金融庁「ファクタリングに関する注意喚起」
ファクタリング会社の優劣は、「売掛金譲渡の内容・条件」に現れます。
同じ債権譲渡でも、手数料や対応のスピード、オンライン対応の有無、アフターフォローなど、様々な点で差が生じるのです。
ファクタリングを活用するためには、より好条件で売掛金を譲渡できる業者を選ぶ必要があり、業者の乗り換えもポイントとなります。

ファクタリングは完全合法

 
初めてファクタリングを利用する人や、利用経験が浅い人にとって気になるのが、ファクタリングの法的側面です。
ファクタリングは、ここ数年で急速に普及してきました。
この普及のスピードに、法整備が追い付かない状況が続いています。
ファクタリングに関する規制はほとんどなく、新規にファクタリング業を開業する際には登録や免許は一切不要です。
手数料に関する上限規制もありません。
このため、悪質業者が紛れ込んでおり、摘発されることもしばしばです。
したがって、ファクタリングを危険なもの、違法なものと考える人もいます。
しかし、ファクタリングは完全に合法的な仕組みです。
ファクタリングの法的根拠は、金融庁がファクタリングを法的に債権譲渡とみなしていること、そして民法で債権譲渡を認めていることにあります。
民法第466条には以下のように記載されています。

(債権の譲渡性)
第四百六十六条 債権は、譲り渡すことができる。ただし、その性質がこれを許さないときは、この限りでない。
2 当事者が債権の譲渡を禁止し、又は制限する旨の意思表示をしたときであっても、債権の譲渡は、その効力を妨げられない。

出典:出典:e-Gov法令検索「第四節 債権の譲渡」
これをみれば、債権譲渡が合法であることは間違いありません。
ファクタリングも債権譲渡の一種ですから、同じく合法という法的解釈が成り立つわけです。
とはいえ、悪質業者が存在していることは事実ですから、ファクタリング会社を選ぶ際には注意が必要です。
ファクタリング会社を乗り換える際にも、誤って悪質業者に乗り換えることがないよう、注意しなければなりません。

ファクタリング業界の現状と業者選び

 
現在利用しているファクタリング会社から、別のファクタリング会社に変えることを「ファクタリング会社の乗り換え(以下、乗り換え)」といいます。
ファクタリングが普及するにつれて、乗り換えの重要性が高まっています。
乗り換えに消極的な会社ほどファクタリング条件が悪く、積極的に乗り換える会社ほどファクタリング条件が良い傾向があるのです。
その理由を探るためにも、ファクタリング業界の現状と業者選びについてみていきましょう。

ファクタリング業界の現状

 
近年、ファクタリング業界は非常ににぎわっています。
もちろん、これはファクタリングの普及が進んでいるためです。
より根本的には、上記の通りファクタリングの法的根拠が明確であることに加え、政府がファクタリングを推奨していることも大きいでしょう。
日本の全企業のうち、中小企業の割合は99.7%に達します。
中小企業を抜きに日本経済を語ることはできず、中小企業の資金繰り安定は、日本経済全体の安定に直結するといえます。
実際に、政府の経済政策では常に中小企業の発展を視野に入れており、助成金その他による支援にも積極的です。
政府が中小企業の資金繰り安定のために重視しているのが、銀行融資への依存の緩和です。
日本の中小企業は、銀行融資への依存度が高いといわれます。
銀行融資への過度な依存は、資金繰りの安定のために好ましくありません。
そこで、政府は中小企業に対して、売掛債権の活用を促しているのです。
売掛債権担保融資とファクタリングがその二本柱です。
売掛債権担保融資は、売掛債権を担保とする融資制度であり、これによって「不動産担保ありき」の弊風を刷新することを狙っています。
しかし、売掛債権担保融資も融資の一種である以上、銀行融資依存の根本的な解決にはつながりません。
ファクタリングは融資ではなく債権譲渡であり、本来的な意味で目的に適うため、政府はファクタリングの活用を推奨しているのです。
政府が利用を促している以上、今後もファクタリングの普及は続くと考えてよいでしょう。
当然、ファクタリング市場は拡大し、参入する業者も増えます。
最近では大手企業の参入も相次いでおり、まさに玉石混交です。
優良ファクタリング会社がある一方で、悪質業者が紛れ込んでいたり、サービスの質が低いファクタリング会社が後を絶たなかったりと、様々な問題も起こっています。

ファクタリングと悪質業者

 
ファクタリングを活用するには、悪質業者を避けることが前提となります。
悪質業者を選んでしまうと、ファクタリングのメリットは得られません。
悪質業者を選ばないのが大前提ですが、万が一悪質業者に関わってしまった場合には早急に乗り換えること、また乗り換えの際に悪質業者への乗り換えを避けることが重要です。

悪質業者=ヤミ金

 
そもそも、ファクタリング業界の悪質業者とはどのようなものなのでしょうか。
悪質業者とは「ファクタリング業を装って貸付けを行う違法業者」のことであり、簡単に言えば「ヤミ金」です。
このことは、金融庁の注意喚起をみてもよくわかります。

中小企業の経営者などを狙い、貸金業登録を受けていない者が、ファクタリングを装って、業として、貸付け(債権担保貸付け)を行っている事案が確認されています。

出典:出典:金融庁「ファクタリングに関する注意喚起」
ポイントは、「貸金業登録を受けずに貸付けを行っている」という部分です。
業として貸付けを行う場合、必ず金融庁の貸金業登録を受けなければなりません。
貸金業登録を受けずに貸付けを行った場合、貸金業法違反となります。
無登録営業の貸金業者がいわゆる「ヤミ金」ですから、「貸金業登録を受けずに貸付けを行っている=ヤミ金」ということです。
このように考えると、「ファクタリングを装う悪質業者=ヤミ金」という意味がよくわかるでしょう。

悪質業者の手口

 
実際の手口もヤミ金と酷似しています。
裁判の事例などをみると、手数料を金利に換算した場合、法定上限をはるかに超える設定になっているケースがほとんどです。
もちろん、違法な取り立てによって摘発された悪質業者も少なくありません。
このほか、契約内容にも様々な違法性が指摘されており、もはやファクタリングの体をなしておらず、ただただ悪質な貸金業者(=ヤミ金)というのが金融庁の認識です。
ファクタリング業界としても、「悪質業者=ヤミ金」という認識を持っており、業界のクリーン化を目指して活動を行っています。
乗り換えもそのひとつで、悪質業者から正規の業者への乗り換えを促すこと、また乗り換えにあたり悪質業者に騙されないためにも、乗り換えに関する情報発信を行っています。

ファクタリング会社選びの問題

 
ファクタリング会社が多すぎることも問題です。
市場拡大の過渡期において、業者数が急増することはやむを得ません。
業者数が永久に増え続けることはなく、需要と供給のバランス、そして競争と淘汰の結果により、ある程度の規模に落ち着くものです。
しかし、現在はファクタリング会社が増えていく段階であり、「業者選びが難しい」という問題を引き起こしています。
ファクタリングを活用するには、自社に適したファクタリング会社を選ぶことが欠かせません。
現在、ファクタリングの形式や条件が法律で明確に規制されていないため、各業者の裁量によるところが大きいです。
例えば、買取金額の下限と上限、ファクタリングに要する日数、取り扱うファクタリング方式、手数料率の設定、乗り換えの条件、売りや強みなど、様々な部分で異なります。
これにより、同じ売掛金でも、ファクタリング会社Aは買取条件が良く、ファクタリングBは買取条件が悪いといった違いが生じます。
自社に適したファクタリング会社を選ぶことができれば、おおむね好条件でファクタリングでき、経営へのメリットも大きくなるでしょう。
逆に、自社に適さないファクタリング会社を使い続けていると、好条件でファクタリングできることは少なく、経営悪化につながる恐れもあります。
だからこそ、ファクタリングでは業者選びが重要なのです。

乗り換えを前提に利用する

 
ファクタリング会社が増え続けている今、最適な業者を選ぶのは容易ではありません。
最初から最適な業者に巡り合うことは、極めて困難といえるでしょう。
初めてのファクタリングで、No.1などの優良ファクタリング会社を選べば、「最初から最適な業者に出会えた」といえるのですが、そのようなケースは稀です。
多くの場合、最初の業者選びには失敗してしまいます。
大切なのは、適さない業者に固執しないことです。
業者選びに失敗しているにもかかわらず、「利用を重ねるうちに条件が良くなっていく」といった説明を信じて、その業者を使い続ける人も少なくありません。
基本的には、利用歴に関係なく、条件が悪ければ業者選びに失敗したと考えてください。
初回利用時に条件が悪かったということは、相応の理由があるわけです。
例えば、自社の業種がファクタリング会社にとって不慣れ、売掛金の内容がファクタリング会社の方針に合っていない、そもそもファクタリング会社のサービスの質が低いなどなど。
いくら継続利用したところで、これらの問題が払拭されることはないのですから、いつまでも悪条件になる可能性が高いです。
逆に、本当に相性が良い業者であれば、初回利用でも条件はそれなりに良くなります。
最初から条件が良く、継続利用でさらに良くなるのが最適な業者です。
最適な業者に近づいていくためにも、乗り換えを利用しましょう。
今回の業者選びは失敗でも、乗り換えることで条件が良くなるかもしれません。
乗り換えに失敗した場合、その業者をすぐに切り捨て、次の乗り換え先を探せばよいのです。
より良い条件を目指して乗り換えるうちに、ファクタリングのメリットは確実に高まっていきます。

乗り換えとファクタリング方式

 
ファクタリングにはいくつかの方式があります。
これも、ファクタリング会社を乗り換える際のポイントです。
ファクタリング方式は、大まかに分けると2社間ファクタリングと3社間ファクタリングがあります。
これに加えて、2社間ファクタリングをオンライン化した方式もあります。
それぞれを簡単にまとめると以下の通りです。

  • 2社間ファクタリング:ファクタリングの利用会社(以下、利用会社)とファクタリング会社の2社間で取引する方式
  • オンラインファクタリング:2社間ファクタリングの取引を全てオンラインで行う方式
  • 3社間ファクタリング:利用会社、ファクタリング会社、売掛先の3社間で取引する方式

多様なファクタリングのためには、全ての方式に対応しているファクタリング会社に乗り換えるのが良いでしょう。
No.1のように、一部のファクタリング会社では2社間・3社間・オンラインの全ての方式に対応しています。
時と場合に応じて最適な方式を選ぶことで、柔軟な資金調達が可能となります。

2社間ファクタリングの特徴

 
2社間ファクタリングは、売掛先が一切関与しない方式です。
全ての取引を利用会社とファクタリング会社の2社間で行うため、手続きが簡単であり、スピーディに調達できることがメリットです。
また、売掛先に知られずファクタリングでき、信用悪化リスクがないこともメリットといえます。
その反面、他の方式よりも手数料が割高なため、資金繰り負担には注意してください。
現在、最も一般的な方式は2社間ファクタリングです。
したがって、ファクタリング会社を乗り換える際にも、乗り換え先で2社間ファクタリングを選ぶケースが大半です。
乗り換えに失敗しないためには、利便性や資金調達スピードはもちろんのこと、手数料の安さがポイントになってくるでしょう。

オンラインファクタリングの特徴

 
オンラインファクタリングは2社間ファクタリングの一種ですから、売掛先は関与しません。
ただし、従来の2社間ファクタリングに比べて、あらゆる点で優れています。
より手軽に、よりスピーディに、安い手数料で利用できるのです。
特にこだわりがない限り、通常の2社間ファクタリングを選ぶよりは、オンラインファクタリングを選んだ方がメリットは大きいといえます。
「2社間ファクタリング→2社間ファクタリング」の乗り換えよりも、「2社間ファクタリング→オンラインファクタリング」の乗り換えがおすすめです。

3社間ファクタリングの特徴

 
3社間ファクタリングは、売掛先が必ず関与する方式です。
売掛先がファクタリングを認めない場合、3社間取引が成立しないため利用できません。
手続きが煩雑になり、資金調達にやや時間がかかることもデメリットです。
その反面、手数料の安さと安全性がメリットといえます。
このことは、銀行系列の業者が3社間ファクタリングを好むことからもよくわかります。
3社間ファクタリングは利用しにくいのが難点ですが、利用できればメリットも大きいです。
今は利用の予定がなくとも、ファクタリング会社を乗り換える際には、「3社間ファクタリングに対応していること」を条件に入れてみると良いでしょう。
これにより、悪質業者を避けることにもつながります。

ファクタリング会社を乗り換えるメリット

 
現在利用中のファクタリングに不満がある人は、ファクタリング会社が適していない可能性が高いため、すぐに乗り換えを検討すべきです。
また、これから初めてファクタリングを利用する人も、最初から最適なファクタリング会社がみつかるとは限らないため、乗り換えを見据えたうえで利用を開始すべきでしょう。
ファクタリング会社を乗り換えることで、様々なメリットが得られます。
ここでは、ファクタリング会社を乗り換えるメリットを詳しくみていきましょう。

乗り換えで審査に通りやすくなる

 
ファクタリングの最大の目的は資金を調達することです。
審査に通らなければ資金を調達することはできません。
したがって、審査に通りやすいかどうかは、ファクタリング会社を選ぶうえで重要になってきます。
審査に通りにくいと感じている場合、ファクタリング会社を乗り換えることで審査に通りやすくなる可能性が高いです。

ファクタリングの審査基準

 
融資は融資先を基準に審査しますが、ファクタリングは売掛金を基準に審査します。
そもそも、ファクタリング会社は、利用会社から売掛金を額面金額よりも安く買い取り、支払期日に売掛先から満額回収することで利益を得ています。
ファクタリング会社にとって重要なのは、買い取った売掛金を無事に回収できるかどうかです。
たとえ利用会社の経営内容が良好でも、売掛金に問題があれば審査には通りません。
逆に、利用会社の経営内容に問題があっても、売掛金に問題がなければ審査に通ります。
したがって、融資審査に通らない会社も、ファクタリングならば審査に通ることが多々あります。
実際に、二期以上の連続赤字や債務超過、リスケジュール中など、融資がほぼNGの状況でも、ファクタリングは資金調達可能です。

乗り換えで審査難易度が下がる

 
ただし、実際に売掛金をどう判断するかはファクタリング会社によって異なります。
ある売掛金について、ファクタリング会社Aは回収不能リスクを10と判断しても、ファクタリング会社Bは回収不能リスクを20と判断するかもしれません。
この場合、ファクタリング会社Aの方が審査に通りやすいといえます。
同じ売掛金であるにもかかわらず、なぜこのような違いが生じるのかといえば、ファクタリング会社の審査能力に差があるためです。
審査能力の差は、リスク測定の精度の差にほかなりません。
審査能力が高いほどリスク測定の精度は上がり、より正確な判断を下せます。
逆に、審査能力が低い業者はリスク測定の精度が低く、正確な判断を下せません。
本来のリスクが10の売掛金に対し、20のリスクを見積もり、買い取りを拒否することがあり得るのです。
正確な判断によって審査に落ちた場合、他のファクタリング会社に乗り換えても審査に落ちる可能性が高いでしょう。
しかし、不正確な判断によって審査に落ちた場合、審査能力が高いファクタリング会社に乗り換えることで審査に通るかもしれません。
このように、審査能力は審査難易度に直結する要素ですから、乗り換えることで審査難易度が下がることも大いにあり得るわけです。
ファクタリング会社の審査能力は買取実績に比例するため、業歴が長い業者に乗り換えることで、審査難易度を下げることができます。
乗り換え先の選定基準は「業歴5年以上」を目安にするとよいでしょう。

乗り換えで無担保・無保証のメリットが高まる

 
ファクタリングは、原則的に無担保・無保証で利用できます。
これは、ファクタリングが借り入れではなく債権譲渡だからです。
借入れの場合、法的には消費貸借となるため返済義務が伴います。
そこで、返済できなかった場合の保全(=担保・保証)という考え方も出てくるわけです。
これに対し、ファクタリングは債権譲渡であり、返済義務がありません。
したがって、保全という考え方自体が成り立たず、無担保・無保証が原則となります。
これはファクタリングの大きな特徴であり、全ての乗り換え先で期待できるメリットです。

ファクタリングと掛け目

 
正規のファクタリング会社であれば無担保・無保証ですから、乗り換えによるメリットとはいえません。
しかし、ファクタリング会社によっては、無担保・無保証としながら、掛け目を設定するケースがあります。
一般的に、掛け目は担保付融資の際に用いる概念です。
担保資産の価値を低く見積もり、それを上限として融資します。
例えば、時価1億円の不動産に対して70%の掛け目を適用する場合、融資上限は7000万円です。
これにより、価値の下落をある程度吸収でき、銀行は安全を確保できます。
ファクタリングでも、一部のサービスで掛け目を適用するケースがみられます。
ABLにおける売掛債権の掛け目の中間値は85%ですから、ファクタリングの掛け目も同程度と考えてよいでしょう。
額面金額1000万円の売掛金を掛け目85%でファクタリングする場合、850万円が買取部分、150万円が掛け目部分となります。
このとき、ファクタリング手数料が10%であれば、買取部分850万円から85万円を差し引いた765万円が支払われます。
その後、支払期日に売掛先から満額回収できれば、掛け目部分の150万円は利用会社に返還されるという仕組みです。
もし、支払いにトラブルがあれば掛け目部分から補填されることとなります。

乗り換えで掛け目をなくす

 
ファクタリングの掛け目も、結局のところ業者側の安全確保を目的としています。
掛け目部分が実質的な担保になっているのです。
契約上は「無担保・無保証」でも、実質的には有担保にほかなりません。
掛け目は、必ずしも悪いものとはいえず、診療報酬ファクタリングなどではごく一般的な仕組みです。
しかし、掛け目があるために売掛金をフル活用できなくなり、資金調達の効率が下がります。
掛け目がなければ、額面金額1000万円が全て買取対象となり、手数料率10%ならば900万円を調達できます。
掛け目85%・手数料率10%の条件に比べて、135万円も多く調達できるのです。
資金調達の効率を考えるならば、掛け目がないほうが望ましいといえます。
現在利用中のファクタリング会社が「掛け目あり」の場合、「掛け目なし」のファクタリング会社への乗り換えを検討してみましょう。

開業後間もない会社も利用しやすく

 
開業後間もない会社は、ファクタリングが利用しにくくなるかもしれません。
そんな時には、ファクタリング会社を乗り換えることで利用しやすくなります。

ファクタリングは業歴不問

 
基本的には、ファクタリングは業歴不問です。
ファクタリングの審査基準は売掛金であり、利用会社の信用はあまり問題にならないため、業歴が短い会社でも利用できます。
しかし、開業したばかりの会社、とりわけ創業1年未満の会社は注意が必要です。
一部のファクタリング会社は、創業1年未満の会社を特別扱いにする場合があります。
これは、必要書類が揃わないためです。
ファクタリングは簡単な書類だけで利用できますが、そのひとつに決算書が含まれることが多いです。
創業1年未満であり、決算を迎えていない会社は決算書を持っていません。
ファクタリング会社が求める書類は「必要最低限の書類」であり、逆にいえば「ひとつも欠かせない」ともいえます。
欠かせない書類が欠けているために、審査に落ちやすくなったり、条件が悪化したりするのです。

場合によっては乗り換えの検討を

 
No.1のように、対応が柔軟なファクタリング会社であれば、別の書類で代替することもできます。
しかし、中には「書類不足→買取不可」としたり、手数料を引き上げたりする業者があることも事実です。
開業したばかりで、現在利用中のファクタリング会社が利用しにくいと感じている場合、ファクタリング会社を乗り換えましょう。
本来、ファクタリングは業歴に関係なく利用できるものです。
利用会社の業歴は、売掛金の価値に何ら影響しないため、業歴が短いことを理由に条件が悪化したり、審査に落ちやすくなったりすることはありません。
業歴を理由として利用に難が生じるならば、その時点でサービスの質は低いといってよいでしょう。
他のファクタリング会社に乗り換えることで、業歴に関係なく利用しやすくなり、審査に通りやすくなる、条件面が改善されるといったメリットが得られます。

乗り換えで利便性が高まる

 
ファクタリングは利便性の高い資金調達方法です。
大抵、どのファクタリング会社を選んでもそれなりに便利ですが、乗り換えることで利便性がさらに高まります。

必要書類をより少なく

 
資金調達方法の利便性を大きく左右するのが必要書類です。
必要書類が多いほど、書類の作成・取得に手間がかかるため利便性は低下します。
逆に、必要書類が少ないほど利便性は向上するのです。
ファクタリングの必要書類は少ないものの、具体的な書類は業者によって異なります。
優良ファクタリング会社ならば、手元の書類だけで利用できることが多いです。
例えば、No.1のファクタリングサービスをご利用の際には、以下の4点をご提出いただきます。

  • 直近3ヶ月の取引入金が確認できる書類(入金通帳・当座通帳・当座照合表)
  • 決算書直近2期分(勘定科目明細付で税務申告済みの捺印のあるもの)
  • 成因資料(請求書・発注書・納品書など)
  • 取引先企業との基本契約書

これらの書類は、どれも手元にあるものばかりです。
一部の業者では、経営計画書や資金繰り表、月次試算表などを求めるケースがあります。
これらの書類は、作成に手間がかかるものの、ファクタリングへの影響は極めて軽微です。
というのも、ファクタリングの審査基準は売掛金であり、利用会社の経営計画や資金繰り計画などはほとんど考慮されないためです。
手間をかけて作成・提出したところで、審査に通りやすくなったり、手数料が安くなったりすることはあり得ません。
つまり、手間をかけて作成するだけ無駄ということです。
無駄な書類を求めるファクタリング会社は、すぐにでも乗り換えたほうがよいでしょう。
必要書類が少ないファクタリング会社に乗り換えることで、利便性が高まり、資金繰り・資金調達が柔軟になります。

オンライン対応の業者に乗り換える

 
乗り換えで利便性を高めるためには、オンライン対応にも注目してください。
近年、ファクタリング業界でもオンライン化が進みつつあります。
オンラインファクタリングは、申し込みから契約まで全てオンラインで完結でき、従来の2社間ファクタリングよりもはるかに利便性が高いです。
特に差が出るのが契約手続きです。
従来の2社間ファクタリングでは、契約時の対面取引が基本でした。
そのため、遠方の場合には移動が負担になる、すぐに契約できない(資金調達できない)といった問題があったのです。
その点、オンラインファクタリングは契約もオンラインで行うため、契約時の負担を大幅に軽減できます。
現在、2社間ファクタリングの手続きに負担を感じているならば、オンラインファクタリングを取り扱っているファクタリング会社に乗り換えるとよいでしょう。
ただし、オンラインファクタリングを取り扱っている業者はまだまだ少ない状況です。
No.1をはじめ、一部の優良ファクタリング会社や、オンライン専業の比較的新しい業者が対応しています。
オンラインに対応していても、その他の点に問題があれば乗り換え先に最適とは言い切れません。
乗り換え先でオンラインファクタリングを使ってみて、不満があればまた乗り換えるといった柔軟性が必要です。

乗り換えで手数料が安くなる

 
手数料が安くなることは、乗り換えの大きなメリットといえます。

手数料率の目安

 
ファクタリングの手数料率は、様々な要素によって変動します。
中でも、特に大きいのがファクタリング方式です。
方式により、手数料率は以下のように異なります。

  • 2社間ファクタリング:額面金額の10~30%
  • 3社間ファクタリング:額面金額の1~10%
  • オンラインファクタリング:額面金額の10%以下

2社間ファクタリングの相場が最大で30%、3社間ファクタリングの相場が最小で1%ですから、方式による違いは極めて大きいといえます。

乗り換えで手数料を抑える

 
手数料率を抑えるポイントのひとつは、手数料率が安い方式を選ぶことです。
したがって、乗り換えにあたっては、「手数料率が安い方式を選べるかどうか」を基準にするのが効果的です。
対応している方式が「2社間ファクタリングだけ」の業者から「2社間ファクタリングと3社間ファクタリング」の業者に乗り換えることで、手数料の安い3社間ファクタリングを利用できるかもしれません。
もっと言えば、「2社間ファクタリングと3社間ファクタリング」よりも、「2社間ファクタリング・3社間ファクタリング・オンラインファクタリングの全て」に対応している業者に乗り換えるべきでしょう。
このような業者に乗り換えることで、手数料が安くなる方式を選べる可能性が高まります。
また、乗り換え先の業歴も重要です。
業歴が長い業者は実績・ノウハウ・データなどが豊富であり、スタッフの審査能力も高い傾向があります。
審査能力が高ければリスク測定の精度が高く、リスクに見合う手数料率を設定できます。
審査能力が高い業者に乗り換えれば、リスクに不相応な手数料を請求されることがなく、結果的に手数料を抑えることにつながるのです。
実際、優良ファクタリング会社は審査能力が高いため、相場よりも安い手数料でファクタリングできることが多いです。
No.1でも、手数料の目安を以下のように設定しています。

  • 2社間ファクタリング:額面金額の5~15%
  • 3社間ファクタリング:額面金額の1~5%
  • オンラインファクタリング:額面金額の2~8%

手数料を抑える意味でも、乗り換え先の業歴は5年以上と考えましょう。

乗り換えで資金調達スピードがアップする

 
ファクタリングは、あらゆる資金調達方法の中で最も資金調達スピードに優れています。
そんな中でも、ファクタリング会社によって対応スピードが異なり、さほどスピーディとはいえないサービスもあります。
ファクタリング会社を乗り換える際には、よりスピーディな業者を選びたいところです。

資金調達スピードの目安と実際

 
まず、ファクタリングの資金調達スピードの目安をみてみましょう。
ファクタリング方式別の目安は以下の通りです。

  • 2社間ファクタリング:最短即日
  • 3社間ファクタリング: 最短1週間程度
  • オンラインファクタリング:最短数時間

ここにある通り、2社間ファクタリングは最短即日で資金を調達できます。
しかし、これはあくまでも「“最短”即日」であって、必ず即日中に調達できるとは限りません。
2社間ファクタリングでも、ファクタリング会社によっては「最短翌営業日」「初回利用に限り最短〇日」などとし、即日対応を前提としていないケースもあるのです。
また、最短即日を謳っているものの、実際には「(不可能ではないものの)即日で対応できるのは稀」といったケースもあります。
後者のケースは、業歴が短い業者などでよくみられます。
業歴が短ければ買取実績は少なく、サービスが洗練されていないため手続きがスムーズに進みません。
また審査能力が低く、審査に時間がかかることも問題です。
その結果、即日中に手続きが完了せず、翌営業日以降の対応になってしまうのです。

乗り換えで更なるスピードを

 
資金調達スピードに問題がある場合には、ファクタリング会社を乗り換えましょう。
スピード対応に力を入れている業者に乗り換えることで、即日中に資金調達できる可能性が高まります。
最もよいのは、オンラインファクタリングに対応しているファクタリング会社に乗り換えることです。
通常の2社間ファクタリングが「最短即日」であるのに対し、オンラインファクタリングは「最短数時間」ですから、よりスピーディに調達できます。
もちろん、オンラインファクタリングでも業者によってスピードに差があるため、よりスピーディなオンラインファクタリングに乗り換えることが大切です。
スピードに定評があるオンラインファクタリングに乗り換えれば、1~2時間での資金調達も夢ではありません。
実際に、No.1のオンラインファクタリングでは、最短60分入金の実績が多数ございます。

乗り換えで少額・多額を問わず調達可能に

 
ファクタリング会社によって、買取可能額の設定が異なります。
「数万円~数百万円」などの少額に設定しているファクタリング会社もあれば、「数百万円~数億円」「上限なし」などに設定している業者もあります。
ファクタリング会社の買取可能額と、自社の調達希望額にズレがある場合、ファクタリング会社を乗り換えるべきでしょう。
この乗り換えにより、少額・多額を問わず調達可能となり、資金繰りの柔軟性が高まります。

調達上限の目安

 
ファクタリングで調達できる金額は、利用会社が所有している売掛金の金額と、ファクタリング会社が対応している買取金額によって決まります。
基本的に、ファクタリングで調達できる上限金額は、手元の売掛金の総額です。
ファクタリングは売掛金を早期資金化するものですから、手元の売掛金以上に調達することはできません。
例えば、月商1000万円・回収サイトが1ヶ月の場合、手元の売掛金の平残は1000万円となります。
この1000万円をファクタリングすれば、手数料を差し引いた金額をいつでも調達できます。
ただし、ファクタリング会社によって買取可能額の設定は様々です。
個人事業主向けのファクタリングや、少額ファクタリングに特化しているファクタリング会社では、買取上限を数十万円~数百万円に設定していることもあります。
その場合、手元の1000万円の売掛金があっても、数十万~数百万円が調達上限です。

乗り換えで調達上限を増やす

 
少額資金を柔軟に調達できることは、ファクタリングの代表的なメリットです。
しかし、少額の調達だけでは、ファクタリングを活用したとはいえません。
少額・多額を問わず、あらゆるシーンで利用してこそ、ファクタリングを活用したといえるのです。
法人向けファクタリングの多くは、数千万円以上の買い取りに対応しています。
No.1のファクタリングサービスも、売掛金1件あたり5000万円まで対応しており、ご要望に応じて5000万円以上の買い取りも可能です。
そのようなファクタリング会社に乗り換えることで、多額の資金調達も可能となります。
設備投資や買収資金など、まとまった資金調達が必要になったときに備えて、数千万円単位で対応してくれるファクタリング会社に乗り換えるのが良いでしょう。

少額から多額まで対応している業者に乗り換える

 
乗り換えの際に重要なのは、買取上限額だけではなく、買取下限額にも注目することです。
買取上限額を高く設定している業者ほど、買取下限額も高く設定する傾向があります。
例えば、あるファクタリング会社は、数億円以上の買い取りに対応している一方、買取下限額を数百万円としています。
このようなファクタリング会社は、比較的規模の大きい中小企業や大企業をメインターゲットとしており、数十万円以下の売掛金は相手にしていないのです。
しかし、中小企業の実際の資金繰りにおいては、数千万円規模の調達よりも、数十万円~数百万円といった少額の調達のほうがはるかに頻度は高く、重要といえます。
したがって、買取上限額だけを基準に乗り換えると、少額の調達に支障を来します。
そこで、少額から多額まで幅広く対応しているファクタリング会社に乗り換えるのがおすすめです。
例えば、No.1では買取下限額が10万円、買取上限額が5000万円(希望に応じて上限なし)ですから、少額・多額を問わず柔軟に調達できます。

乗り換えで信用悪化リスクを避ける

 
ファクタリングを利用する際には、信用悪化リスクに注意しなければなりません。
ファクタリングの歴史は浅く、誤ったイメージを持つ経営者もいます。
売掛先がファクタリングにネガティブなイメージを抱いている場合、ファクタリングの利用を知られてしまうと、資金繰りや経営の悪化を疑われる恐れがあります。
売掛先の信用悪化を避けるには、秘匿性が高いファクタリング方式を選ぶべきです。
つまり、秘匿性が高い方式を選べるファクタリング会社に乗り換えることで、信用悪化リスクを避けやすくなります。

3社間ファクタリングの信用悪化リスク

 
ファクタリング方式のうち、信用悪化リスクが最も高いのは3社間ファクタリングです。
3社間ファクタリングの手続きでは、売掛先への債権譲渡通知が必須です。
このため、売掛先に知られずファクタリングすることはできません。
銀行やノンバンク系列のファクタリング会社は、3社間ファクタリングしか選べないのが普通ですから、常に信用悪化リスクがつきまといます。
もし、現在利用中のファクタリング会社が3社間ファクタリングしか選べない場合、2社間ファクタリングを取り扱っているファクタリング会社に乗り換えましょう。
2社間ファクタリングは売掛先が一切関与しないため、売掛先に知られずファクタリングできます。

2社間ファクタリングの信用悪化リスク

 
ただし、2社間ファクタリングだからといって、信用悪化リスクがゼロとは限りません。
というのも、2社間ファクタリングの際には、債権譲渡登記を求められることが多いからです。
ファクタリングは債権譲渡取引ですから、債権者が利用会社からファクタリング会社に変わります。
ファクタリング会社は、自身が新たな債権者であることを主張するためにも、債権譲渡登記を行い、第三者対抗要件を具備する必要があります。
だからこそ、2社間ファクタリングでは債権譲渡登記を求められるのです。
そもそも債権譲渡登記とは、登記内容を公示する(誰が見ても権利関係が明らかな状態にする)ものです。
当然ながら、売掛先が登記内容を確認することもできます。
ここに、2社間ファクタリングの信用悪化リスクがあるのです。
このリスクを避けるには、債権譲渡登記の留保に対応しているファクタリング会社に乗り換えるのが良いでしょう。
No.1のように、一部の業者は債権譲渡登記の留保に対応しており、信用悪化リスクの回避に役立ちます。

オンラインファクタリングに乗り換える

 
信用悪化リスクを回避するために、最も確実なのはオンラインファクタリングに乗り換えることです。
オンラインファクタリングは2社間取引のため、売掛先に知られずファクタリングできます。
さらに、債権譲渡登記を不要とするサービスがほとんどですから、登記内容からバレることもありません。
信用悪化リスクを徹底的に排除するには、オンラインファクタリングを選べる業者に乗り換えるのがベストです。

乗り換えで回収不能リスクに対応

 
ファクタリングは、回収不能リスクの回避にも役立ちます。
これは、全てのファクタリング会社に共通するメリットです。
しかし、どのファクタリング会社に乗り換えても同じというわけではなく、うまく乗り換えることによって、このメリットを高めることができます。

ファクタリングは「償還請求権なし」

 
ファクタリングが回収不能リスクの回避に役立つ理由は、ファクタリングには償還請求権がないためです。
償還請求権とは、譲渡した売掛金が回収できなくなった場合、譲受人が譲渡人に買い戻しを求める権利です。
ファクタリングは、原則的に「償還請求権なし」で契約します。
このため、ファクタリングした売掛金が回収不能になっても、ファクタリング会社は利用会社に買い戻しを請求できません。
回収不能に伴う損失は、全てファクタリング会社が負担します。
つまり、本来利用会社が負うべき回収不能リスクを、ファクタリング会社が肩代わりすることにほかなりません。
これが、ファクタリングで回収不能リスクを回避できる仕組みです。

手数料とのバランスが重要

 
「償還請求権なし」はファクタリングの原則であり、正規のファクタリング会社ならば必ず「償還請求権なし」で契約します。
したがって、どこに乗り換えても「償還請求権なし」の条件は共通しており、回収不能リスクの回避に役立つわけです。
とはいえ、ファクタリングの条件によっては、このメリットがさほど役に立ちません。
ファクタリングには手数料がかかり、手数料が高すぎる場合、「手数料による損失>回収不能リスク回避によるメリット」となる場合もあるのです。
例えば、額面金額100万円の売掛金を手数料率25%でファクタリングする場合、支払手数料は25万円です。
同じ条件で4回ファクタリングすると、支払手数料の合計は100万円となります。
これは、額面金額100万円の売掛金が、4回に1回の頻度で回収不能になっていることと同じです。
いくら「償還請求権なし」「回収不能リスクを回避できた」とはいえ、これではとても「ファクタリングを活用した」とはいえないでしょう。
仮に、不良債権率が20%であったとしても、回収不能の発生頻度は5回に1回ですから、ファクタリングせずに回収不能リスクを放置していた方がまだマシといえます。
このように、乗り換え先の手数料設定によって、「償還請求権なし」のメリットが大きく変わってくるのです。
手数料が安いファクタリング会社に乗り換えることで、「償還請求権なし」のメリットが高まります。

乗り換えでリスクマネジメントを効率化

 
これに加えて、乗り換えによるリスクマネジメントの効率化も考えるべきです。
「償還請求権なし」という条件は同じでも、ファクタリングする売掛金によって効果・効率が変わってきます。
例えば、売掛先が大企業や公的機関であれば、回収不能リスクは極めて低いです。
そもそも回収不能リスクが低いのですから、「償還請求権なし」のメリットも小さいといえます。
逆に、信用に不安がある売掛先(規模が小さく資金繰りが不安定な売掛先、新規取引で信用が不明な売掛先など)の売掛金は、回収不能リスクが高いため、「償還請求権なし」のメリットも大きくなります。
このほか、売掛金の額面金額も回収不能リスクに影響します。
額面金額1万円の売掛金は、たとえ回収不能になっても損失は軽微です。
しかし、額面金額1000万円の売掛金が回収不能になれば、深刻な打撃をこうむります。
つまり、額面金額が大きい売掛金ほど、「償還請求権なし」のメリットは大きいというわけです。
とはいえ、どの売掛金をファクタリングすればよいか分からない人も多いでしょう。
その場合には、ファクタリング会社のサポートを受けながらファクタリングするべきです。
一部のファクタリング会社はサポート力に優れており、No.1のようにコンサルティングを手掛けている業者もあります。
そのようなファクタリング会社に乗り換えることで、売掛金の選び方についてアドバイスを受けられるようになり、リスクマネジメントを効率化できます。

乗り換えで資金繰りを改善する

 
資金繰り改善に役立つこともファクタリングのメリットです。
しかし、このメリットはファクタリング条件に大きく左右されます。
乗り換えを活用することで、資金繰り改善を加速しましょう。

ファクタリングで資金繰りがラクになる

 
ファクタリングで資金繰りが改善するのは、手元の売掛金が減るためです。
資金繰りの原則として、手元の売掛金が多いほど資金繰りが悪化し、手元の売掛金が少ないほど資金繰りがラクになります。
手元の売掛金が少ないということは、売掛金から現金に変わる流れがスムーズということです。
ファクタリングは売掛金の早期資金化サービスであり、「売掛金→現金」の流れを円滑化することにつながります。
当然、お金の流れが円滑であるほど、資金繰りが楽に回るというわけです。

条件によっては資金繰りが悪化

 
ただし、資金繰りの良し悪しは、売掛金の回収スピードだけで決まるわけではありません。
資金繰りは経営におけるお金の流れであり、資金繰りの良し悪しはお金がどう動くかによって決まります。
お金の流れが円滑でも、出ていくお金が大きく、入ってくるお金が小さければ資金繰りは悪化していきます。
ここで問題になるのが、ファクタリング手数料です。
ファクタリング手数料が高いほど、出ていくお金が大きくなり、入ってくるお金が小さくなります。
場合によっては、「出ていくお金>入ってくるお金」となり、手元資金の流出を招きます。
例えば、利益率10%の会社が手数料率20%でファクタリングした場合、10%分の手数料を手元資金から支払われなければなりません。
このようなファクタリングを繰り返せば、資金繰りが悪化していくことは明らかです。

乗り換えで着実に資金繰り改善を

 
ファクタリングで資金繰りを改善するための鉄則は、
「ファクタリングによる資金繰り改善効果>支払手数料による資金繰りの悪化」
という条件を維持することです。
この条件を維持している限り、ファクタリングで資金繰りが悪化することはありません。
もちろん、手数料が安くなるほど、資金繰り改善のメリットは高まります。
資金繰り改善するには、手数料が安いファクタリング会社に乗り換えるのがポイントです。
また、サポート力に定評があるファクタリング会社に乗り換えるのもよいでしょう。
資金繰り改善を見据え、サポートを受けながらファクタリングすることで、資金繰り改善を加速できます。

まとめ:ファクタリング会社の乗り換えはNo.1におまかせください

この記事では、ファクタリング会社の乗り換えについて詳しく解説しました。
ファクタリング市場が拡大し、業者の数は増える一方です。
自社に最適なファクタリング会社を見つけることは容易ではなく、良くない条件でファクタリングを続ける会社も少なくありません。
ファクタリングを活用するためにも、積極的に乗り換えを検討し、条件の改善を図るべきです。
No.1では、乗り換えを含む新規ご利用のお客様に対し、「初回買取手数料50%割引」または「他社より高額買取保証」のキャンペーンを実施しています。
ファクタリング会社の乗り換えをご検討中の方は、ぜひNo.1におまかせください。

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