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ファクタリングとリースの違いとは?使い分けに必要な知識を易しく解説

資金繰りの維持や改善を目指す場合、活用できる方法は様々です。
方法によって効果が変わり、活用のシーンも異なるため、よく理解したうえで利用する必要があります。
例えば、ファクタリングとリース。
これらの違いと使い分けが分かりにくいと感じている人もいるのではないでしょうか。
リース会社がファクタリングを提供しているケースもあるため、確かにややこしいといえます。
この記事では、ファクタリングとリースの違い、使い分けに必要な知識を易しく解説します。

最も重要な経営資源は「現金」

経営を続けるためには、資金繰りを回さなければなりません。
意外に思う人もいるでしょうが、資金繰りが回るうちは、どれだけ赤字が続いても会社は倒産しません。
逆に、どれだけ大きな黒字を計上していても、資金繰りが回らなくなれば倒産します(いわゆる黒字倒産)。
資金繰りを回し続けるためには、なんといっても現金が必要です。
「赤字でも資金繰りが回るため倒産しない」、これを言い換えると「現金が潤沢であるため、赤字でも借入金の返済や買掛先への支払いが滞らず、倒産しない」ということなのです。
どれだけ売上があっても、回収がうまくいかずに手元の現金が枯渇すれば、様々な支払いができなくなり、実質的な経営破綻に陥ります。
よく、「経営資源はヒト・モノ・カネ」といわれますが、この中でも最も重要な資源はカネです。
ヒトやモノも重要ですが、カネがなければヒトを雇うことも、モノを購入することもできません。
とりわけ、現金がなければ資金繰りが回らず、ヒトやモノを考えるどころではないでしょう。
もっとも重要な経営資源は「現金」なのです。

現金確保のアプローチは2通り

経営存続のためにも、経営者は現金の確保に務め、資金繰りの安定を目指す必要があります。
常日頃から、経営者が銀行融資に苦労しているのも、結局は資金繰りに充てる現金を確保するためです。
もっとも、現金を確保する方法は銀行融資だけではありません。
現金確保のアプローチには、以下のように2通りあります。

  • 資金を調達することによって現金を確保する
  • 支出を減らすことによって資金の流出を防ぎ、手元に現金を残して確保する

資金繰りの多様化が重要

1の方法として、経済産業省も推奨している方法に「ファクタリング」があります。
2の方法としては、古くから活用されてきた「リース」がおすすめです。
それぞれの特徴や違いを知っておくと、適切な使い分けもできるようになります。
これまで銀行融資だけに頼って資金繰りしてきた会社が、「銀行融資+ファクタリング+リース」によって資金繰りできるようになれば、資金繰りの安定性は大幅にアップします。
資金繰りが安定すれば、倒産の危険は低下します。
銀行から見れば、「倒産による貸し倒れのリスクが低い」ということですから、安心して貸せる会社とみなされる可能性が高いです。
銀行から安定的に資金の供給を受けられれば、資金繰りの安定性はさらに高まります。
「銀行融資+ファクタリング+リース」で資金繰りすることで、このような好循環が期待できるのです。

ファクタリングとは

現金を確保する方法は色々あります。
中小企業金融の主役は銀行融資です。
しかし銀行融資は、金融機関という外部機関に依存する方法であり、自社の経営状況や業歴などに左右されます。
このほか、自社の内部資産によって資金を調達する「内部資金調達」があります。
これは、自社の所有資産を売却する資金調達方法です。
有価証券、不動産、売掛債権などを売却するため、銀行融資のように外部機関に依存せず資金を調達できます。
内部資金調達の中でも、特に注目されているのがファクタリングです。

買取ファクタリング

ファクタリングの最も基本的な形は、売掛金の売却によって資金を調達する「買取ファクタリング」です。
自社が所有している売掛金を、ファクタリング会社に買い取ってもらうことで資金を調達します。
自社の裁量で柔軟に資金を調達できるだけではなく、支払期日を待たずに売掛金を回収できるのがメリットです。
そもそも、売掛金は信用取引によって生じるものであり、支払期日までの期間、自社が代金を立て替えていることにほかなりません。
ファクタリングによって売掛金を早期回収すれば、信用取引による立て替えの負担が大幅に軽減されます。
したがってファクタリングは、以下のように一挙両得の資金調達方法といえます。

  • 売掛金の売却によって、資金繰りに必要な現金を確保できる
  • 売掛金の早期回収によって、資金繰りの負担を軽減できる

保証ファクタリング

一口にファクタリングといっても、ファクタリングの種類は様々です。
多くは買取ファクタリングの応用型ですが、中には仕組みや目的が全く異なる場合があります。
例えば、「保証ファクタリング」は、その名の通り「保証型のファクタリング」であり、売掛金の支払いを保証するものです。
保証をかけておくことで、売掛先の倒産などによって回収不能に陥った場合にも、ファクタリング会社から代金を受け取ることができます。
ファクタリングはファクタリングでも、売掛金を売却するものではなく、早期回収にも役立ちません。
つまり、「資金調達を目的とする買取ファクタリング」と「回収不能に備えるための保証ファクタリング」では、目的が全く異なるのです。
しかしながら、保証ファクタリングも資金繰りの安定に役立ちます。
売掛金が回収不能になれば、商品の仕入れ費用や販売管理費などが全て損失になり、損失補填のために手元資金の流出は避けられません。
資金繰り計画は、売掛金の回収を織り込んで計画するのが普通ですから、回収不能によって資金繰り計画が崩れ、資金ショートに陥る危険もあります。
このように、売掛金の回収不能リスクは、資金繰り破綻のリスクを伴うものです。
保証ファクタリングを利用すれば、回収不能時にも支払いを受けられるため、このような問題が起こりません。
現金の流出を防ぎ、手元資金を維持するためにも、保証ファクタリングは効果的な方法です。

リースとは

手元に現金を残す方法としては、古くからリースが活用されており、現代の資金繰りにも十分な効果が期待できます。
リースは、リース会社とリース契約を結ぶことにより、事業に必要な設備を借りる仕組みです。

ファイナンスリース

会社の設備投資には、多額の資金が必要となります。
設備資金を銀行から借り入れることで対応できますが、投資計画が失敗に終わるリスクもあります。
特に問題になりやすいのが過剰投資です。
過剰投資に陥ると、その設備から期待した利益を得られず、設備の維持や設備資金の返済が負担になり、資金繰り悪化につながります。
会社が自ら設備を購入するのではなく、リース会社が購入した設備をリースすることで、このリスクを避けることができます。
これは「ファイナンスリース」と呼ばれるものであり、一般的に「リース」といえばファイナンスリースのことです。
ファイナンスリースを活用すれば、自社で設備を購入する必要がなくなります。
つまり、手元資金の流出を防ぎ、その分だけ現金を確保できるのです。

もちろん、リース料の支払いが発生しますが、リース契約は長期契約が基本であるため、資金繰り負担は軽いといえます。

リースバック

特殊な形態に、リースバックがあります。
これは、資産の売却による資金調達と、リースを同時に行うものです。

ファクタリングで売却するのは売掛金であり、いずれ回収すれば手元から消えてしまう資産であるため、売却しても何ら問題ありません。
しかし会社の資産には、売却できるものとできないものがあります。
特に、事業に欠かせない資産を売却すると、事業の継続に支障をきたします。
例えば、運送業ではトラックなどの運輸機器が必要不可欠です。
いくら現金が必要だからといって、トラックを売却することはできないのです。
そんなときには、リースバックが役立ちます。
リースバックは、資産の売却とリースを同時に行うため、運送業者がトラックの売却によって現金を調達し、同時にそのトラックのリースを受けることが可能です。
車両、不動産など様々な資産がリースバックの対象となります。
同じリースでも、ファイナンスリースのように支出を減らして現金を確保するだけではなく、リースバックのように資金を調達して現金を確保できるタイプもあるのです。

ファクタリングとリースはこのふたつ!

以上の内容から、ファクタリングとリースの違いをある程度理解できたと思います。
ファクタリングとリースの違いは、「目的」と「キャッシュフローへの影響」の2点です。
この2点に絞って考えると、「自社にはどちらが適している?」といった目線で考えやすくなります。

1.目的が違う

ファクタリングとリースの最大の違いは「目的」にあります。

ファクタリングの目的

ファクタリングの最大の目的は資金調達です。
保証ファクタリングのように、資金調達ではなくリスク回避を目的とする場合もあります。
しかし、ファクタリングといえば買取ファクタリングが最もメジャーであり、経済産業省が推進している「売掛債権の活用促進」も、「ファクタリングによる売掛金の早期資金化の促進」にほかなりません。
ファクタリングには、資金繰り改善、リスク回避、与信コスト削減、オフバランス化など色々な効果がありますが、これらはファクタリングの主たる目的ではなく、最大の目的である資金調達に付随するものです。

リースの目的

リースは、リース契約によって設備の貸与を受け、設備購入による現金の流出を防ぐことが目的です。
リースバックのように、資産売却によって資金を調達できる仕組みもありますが、これも売却後のリース契約ありきの仕組みですから、やはりリースの主たる目的は「現金の流出を抑えること」にあります。

2.キャッシュフローと資金繰りへの影響が違う

目的が異なれば、キャッシュフローと資金繰りへの影響も変わってきます。
キャッシュフローとは、お金の流れを意味する言葉です。
キャッシュフローは、以下の3つの動きによって構成されています。

  • お金が入ってくる動き(キャッシュインフロー)
  • お金が出ていく動き(キャッシュアウトフロー)
  • 手元に留まる動き(キャッシュストック)

ちなみに、キャッシュフローと資金繰りは混同しやすい概念ですが、以下のように明確な違いがあります。

  • キャッシュフロー:実際にお金が動いた後に、お金の流れを把握するもの
  • 資金繰り:実際にお金が動く前に、お金の流れを予測するもの

キャッシュフローと資金繰りへの影響の違いを知るには、キャッシュインフローとキャッシュアウトフローに注目するのがポイントです。

ファクタリングはキャッシュインフローが増える⇒資金繰り改善

ファクタリングによって売掛金を売却すれば、売却代金として現金が入ってきます。
これは、お金が入ってくる動きであり、キャッシュインフローです。
キャッシュインフローの増加は、大きな資金繰り改善効果をもたらします。
そもそも資金繰りとは、入ってくるお金と出ていくお金をうまくやりくりすることです。
ファクタリングによってキャッシュインフローを増やせば、支払いに困ることも減り、結果的に「資金繰りがラクになった」といえます。

リースはキャッシュアウトフローが減少する⇒資金繰り維持

何らかの設備を導入する場合、購入ではなくリースを選ぶことで、購入費用の流出を防ぐことができます。
設備の購入は、お金が出ていく動きであり、キャッシュアウトフローです。
高額な設備を購入する場合、キャッシュアウトフローがキャッシュインフローを大きく上回り、キャッシュストックが大幅に減少する危険があります。
当然ながら、資金繰りの安定性も大きく損なわれるでしょう。
リースでキャッシュアウトフローの増加(その結果としてのキャッシュストックの減少)を防ぐことによって、資金繰りの安定性を維持できます。

どちらを利用すべき?

ファクタリングとリースの違いが分かれば、自社に適している方法もわかります。
どちらを利用すべきか迷っているならば、以下の基準で考えてみてください。

ファクタリングが適している会社

ファクタリングが適しているのは、資金を調達したい会社、そして資金調達を通して資金繰りを改善したい会社です。

すぐに現金が必要な会社

「支払いが迫っている」「突発的な支払いが発生した」など、すぐに現金が必要な会社はファクタリングを利用しましょう。
この場合、資金調達を目的としないリースは役に立ちません。
リースバックならば資金を調達できますが、ある程度時間がかかるため不向きです。
ファクタリングは、売掛金の売却によって資金を調達するため、売掛金に価値があれば問題なく資金調達できます。
自社の業績・財務が問題視されることは稀で、審査に落ちて資金調達できないことはほとんどありません。
また、資金調達スピードにも優れています。
売掛先が関与せず、自社とファクタリング会社の2社間で取引する「2社間ファクタリング」の場合、即日対応が基本です。
全ての手続きがオンラインで完結するオンラインファクタリングならば、数時間での資金調達も可能です。

回収サイト短縮によって資金繰りを改善したい会社

資金繰りを改善したい会社にも、ファクタリングがおすすめです。
ファクタリングを利用すれば、支払期日を待たずに資金調達できます。
つまり、本来の回収サイト※とは無関係に回収できるようになるのです。
回収サイトが2ヶ月の売掛金も、ファクタリングすれば即座に回収でき、実質的な回収サイトを0日に短縮できます。
資金繰りに苦労する会社は、多かれ少なかれ回収サイトに問題を抱えています。
したがって、回収サイトを短縮することで、資金繰りが顕著に改善されるケースが多いです。

※売掛先への請求が確定してから、代金を回収するまでの期間

リースが適している会社

次に、リースが適している会社をみていきましょう。
リースが適しているのは、資金繰りにそれほど困っていない会社が、設備の導入を検討している場合です。
この時、リースを活用することで資金繰りの安定を維持できます。

資金繰りにそれほど困っていない会社

「すぐに資金を調達する必要がない」
「銀行から安定的に融資を受けられる」
つまり、資金繰りにそれほど困っていない会社には、ファクタリングは不向きです。
資金需要が発生すれば、銀行から調達することもできるため、強いてファクタリングで調達する必要はありません。
手元資金が潤沢な場合にはなおさらです。

設備投資を検討している会社

しかし、手元資金が潤沢な会社や、銀行融資を受けられる会社も、設備投資を検討する際には要注意です。
手元資金に余裕があるからといって、高額の設備を現金で購入してはいけません。
「手元資金の大幅な減少」は、資金繰りの安定性を大きく損なうことにほかなりません。
設備資金を借りる場合にも、多額の借入による負担、投資に失敗するリスクなども考えるべきです。
融資を受けることで、手元資金の流出を防ぐことができますが、長期的に資金繰りが悪化していくリスクがあります。
リースによって設備を導入すれば、購入に伴うリスクを大幅に軽減できます。
リース料の支払いが生じますが、リースは長期契約が基本であるため、資金繰りへの負担を平準化でき、資金繰りの安定性を維持しやすいです。
設備投資を検討している会社は、リースの活用をおすすめします。

まとめ:ファクタリングとリースの上手な使い分けを!

ファクタリングとリースは全く異なります。
ファクタリングの目的は、資金を調達しつつ資金繰りを改善することです。
これに対し、リースは設備の導入に伴う資金繰り悪化を防ぎ、資金繰りを維持することを目的とします。
ファクタリングとリースの違いを理解すれば、自社が活用すべき方法もわかるはずです。
資金調達や資金繰り改善を目指している会社は、ぜひNo.1へご相談ください。
弊社のコンサルタントがヒアリングを行い、最適なファクタリングだけではなく、リースとの組み合わせなどをご提案します。

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