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ファクタリングと財産圧縮

ファクタリングと財産圧縮

ファクタリングとは、売掛債権を早期に現金化し、キャッシュフローを改善する方法です。

何か急にまとまった資金が必要であったり、あるいは季節変動の波に飲まれて一時的に資金ショートの危機が迫っていたりといった場合に、非常に効果を発揮する方法といえます。

しかし、ファクタリングの仕組み自体を正確に理解し、企業会計の知識を持ち合わせることで、別の視点から大きな効果を発揮することもあるのです。

1.ファクタリングと有利子負債

ファクタリングは基本的に、売掛債権をその契約期間より早く現金化しキャッシュフローを改善することで、経営に幅を持たせる方法といえます。

このファクタリングを利用して有利子負債を返済すると何が起こるのでしょうか?

一般的には財産圧縮という形になり、企業全体の財産は少なくなるといわれている手法ですが、利益が十分に上がっている場合には、「負債株主資本率」に大きな影響を与えるのです。

具体的に数字を用いて確認してみましょう。

例えば、資産3,000万円、負債2,000万円、自己資本1,000万円という会社があり、今年の収益は安定していると判断し、500万円分の売掛債権を活用してファクタリングを行ったという状態を想定してみます。

すると、自己資本などを考えたB/Sはこのようになるでしょう。

資産 3,000万円
負債 2,000万円
自己資本 1,000万円

この場合の「負債株主資本率」は、負債2,000万円/自己資本1,000万円=2.0です。

また、自己資本比率として考えてみても、33%です。

この数字では、銀行からの追加融資を求めるといった場合に、審査が長くなってしまうことが考えられ、場合によっては断られてしまうことは十分にあり得る数字といえます。

そこで、この負債2,000万円に対して、先ほどファクタリングで調達した500万円を使って、負債を減らしてみます。

すると、このように変化することになります。

資産 2,500万円

負債1,500万円
自己資本1,000万円

この場合、「負債株主資本率」は、負債1,500万円/自己資本1,000万円=1.5となり、自己資本比率も、自己資本1,000万円/資産2,500万円=40%と見栄えが良くなっています。

銀行の格付けでも、相当評価も上がり、追加融資などもかなり自由に受けることが出来るようになるのではないでしょうか。

このようにファクタリングを利用するだけで、企業の財政状況を大きく改善させることが可能なのです。

2.ファクタリングを利用して企業会計を操作する際の注意点

今回の具体例では、数字のわかりやすさを重視して、ファクタリングの手数料などを考えずに行いました。

増収増益が続いているような調子の良い企業にとっては、別段必要ない知識といえるかもしれません。

しかし、例えば何か月か先に大きな仕事が入ってくることがわかっており、設備投資を拡充するために大規模な銀行融資が必要である場合や、ちょうど期変わりに当たっており、経営状態をよく見せておきたい場合は、こうしたテクニックを知っておけば企業としての動きに選択肢が生まれ、余裕を持った経営が可能になることもよくあります。

特に、銀行融資の審査の厳しい昨今であれば、銀行融資を受けやすくなるだけでなく、大規模な銀行融資を受けることに成功したということで、取引先との関係が良くなるといった効果も見込めるでしょう。

経営に関する数字の改善は、様々な波及効果を生みます。

そして、このような利用は全く違法行為ではありません。

ひとつの選択肢として、ぜひ頭に入れておいてください。

まとめ

ファクタリングは緊急手段という観点で論じられることが多いと思いますが、企業会計の知識を利用することで、より多くのメリットを引き出すことが出来ます。

また、取引先(売掛先)の倒産など、不安定な経営環境が続いていく中で、ある程度の大きな売掛債権には保証ファクタリングを活用する、季節変動に対してはファクタリングによるキャッシュフローの改善を目指すといった方法も当たり前になりつつあります。

安定経営のためのひとつの手法として、ぜひファクタリングの仕組みを覚えておいてください。