カテゴリー: ファクタリング
【中小企業向け】業界関係者だけが知っている優良ファクタリング会社の選び方を大公開!
ファクタリングの活用に欠かせないのが、優良ファクタリング会社を利用すること。
優良ファクタリング会社を利用すれば、柔軟かつスピーディに、好条件で資金を調達でき、ついでに企業価値向上やリスクマネジメントもできます。
まさに至れり尽くせりのサービスです。
ただし、ファクタリング会社が増え続けており、違法業者も紛れ込んでいる昨今、優良ファクタリング会社を選ぶことは容易ではありません。
「優良ファクタリング会社を選ぶ方法」として、ネット上には様々な情報がありますが、すでに古くなった情報や間違った情報も多いです。
そこで本稿では、最新の内部事情も踏まえて、業界関係者だけが知っている優良ファクタリング会社の選び方を徹底解説します。
ファクタリングとは?
政府も推奨している資金調達方法として、近年、中小企業の間でファクタリングが急速に普及しています。
ファクタリングは、企業が所有している売掛金を早期資金化する資金調達方法です。
売掛金の問題点
本来、売掛金は支払期日に回収するものです。
企業の規模が小さい場合、取引先に有利な内容で契約を結ばざるを得ないことも多く、回収サイト(請求書を発行してから代金が支払われるまでの期間)が長期化することも少なくありません。
回収サイトの長期化は、企業にとって資金繰りの悪化を招きます。
そもそも信用取引とは、買い手企業が支払うべき代金を、売り手企業が一時的に立て替える取引であり、その際に発生するのが売掛金です。
信用取引をする以上、売掛金が発生するのはやむを得ないことですが、回収サイトが長期化すると売り手企業の立替負担が増大し、資金繰りが悪化します。
最悪の場合には、売掛金はあるのに(売上は順調なのに)手元の資金が枯渇し、資金繰りがショートして黒字倒産に至るのです。
ファクタリングで資金繰りが安定する
このように、企業は時として「売れているのにお金がない」というジレンマを抱え、多くの経営者が資金繰りに頭を悩ませています。
この問題を解消するためには、キャッシュインフロー(お金が入ってくる流れ)を活性化し、資金繰りを円滑化することが重要です。
キャッシュインフローにも色々あります。
売掛金を回収するだけではなく、銀行から融資を受けることも、ファクタリングで売掛金を早期資金化することも、全てキャッシュインフローです。
多くの中小企業は銀行融資に依存しており、資金調達によるキャッシュインフローが不安定です。
そこで、ファクタリングを取り入れることによって、売掛金の早期資金化によってキャッシュインフローを促せば、資金繰りの安定性が高まります。
政府がファクタリングの普及促進に取り組む狙いも、ここにあります。
ファクタリングの合法性
ファクタリングを初めて利用する企業は、ファクタリングの法的根拠や、違法業者の存在が気になることでしょう。
ファクタリングを活用するには、優良ファクタリング会社を選ぶ以前に、違法業者を避けることが前提となります。
そこで、ファクタリングの合法性、違法業者の特徴を解説します。
ファクタリングは債権譲渡契約
ファクタリングといえば、一般的には「売掛金の売却」というイメージです。
しかし実際には、金融庁の公式な見解にもある通り、ファクタリングは債権譲渡契約の一種です。
一般に「ファクタリング」とは、事業者が保有している売掛債権等を期日前に一定の手数料を徴収して買い取るサービス(事業者の資金調達の一手段)であり、法的には債権の売買(債権譲渡)契約です。
売掛金は「支払期日に代金を受け取る権利」であり、売掛債権の一形態ですから、この権利を売買するファクタリングは債権譲渡契約に含まれます。
ファクタリングを利用する企業は、「ファクタリング=債権譲渡契約」ということについて、しっかり認識しておくことが大切です。
というのも、その取引が実質的に債権譲渡契約であるかどうかによって、優良ファクタリング会社と違法業者を明確に分けることができるからです。
ファクタリングは合法
近年、違法なファクタリング業者が摘発される事例が相次いでおり、ファクタリングに対して非合法なイメージを抱く人も少なくありません。
しかし、ファクタリングは100%合法な取引です。
上記の通り、ファクタリングは債権譲渡契約の一種であり、債権譲渡は民法で認められています。
民法第466条には以下のように明記されています。
(債権の譲渡性)
第四百六十六条 債権は、譲り渡すことができる。ただし、その性質がこれを許さないときは、この限りでない。
2 当事者が債権の譲渡を禁止し、又は制限する旨の意思表示(以下「譲渡制限の意思表示」という。)をしたときであっても、債権の譲渡は、その効力を妨げられない。
出典:出典:e-Gov法令検索
このように、債権譲渡取引は法律で認められており、ファクタリングに違法性はありません。
この法律は、その取引が債権譲渡契約に該当する場合に限って適用されます。
優良ファクタリング会社が提供しているサービスは、全て債権譲渡契約に該当するため完全に合法です。
違法業者に要注意
問題となるのが、ファクタリングを謳っているものの、実質的には債権譲渡契約に該当しない取引です。
その場合、債権譲渡契約ではないのですから、民法第466条による法的裏付けもなくなります。
ファクタリングを謳いつつ、実質的には債権譲渡契約に該当しない場合、ほとんどは金銭消費貸借契約とみなされます。
金銭消費貸借契約とみなされた業者は、表面上はファクタリング業者を名乗っていても、貸金業者としての法律を守らなければなりません。
表面的にファクタリング業者として営業しているだけに、貸金業者が守るべき法律を守っていないケースがほとんどです。
つまり「ファクタリングを装った違法な貸金業者」とは、このような業者を指します。
摘発されるファクタリング業者も、ほぼ全てこのケースです。
これらの違法業者は、違法性を認識しているだけに悪質です。
ファクタリング業を隠れ蓑にして、違法な貸付けによって稼いでいるのですから、「ファクタリング業界の違法業者=闇金業者」と言っても過言ではありません。
闇金業者の危険性は多くの人が認識していることでしょう。
年利換算で数百~数千%の利息を取られ、違法な取り立てを受けることとなり、経営に支障を来します。
ファクタリングを利用する企業は、優良ファクタリング会社を選ぶのはもちろんのことですが、違法業者を避けることが絶対条件です。
そのためにも、最低限、以下の3点に注意してください。
償還請求権付きの契約である
ファクタリング契約の際に重要となるのが、「償還請求権の有無」です。
償還請求権とは、買い取った売掛金が回収できなくなった場合に、ファクタリング会社からファクタリングを利用した企業(以下、利用企業)に買い戻しを求める権利のことです。
ファクタリング契約は「償還請求権なし」が鉄則であり、「償還請求権ありのファクタリング」は「ファクタリングを装った融資」とみなされます。
このことは、金融庁の見解からも明らかです。
譲渡した債権の回収(集金)がファクタリング業者から売主に委託されており、売主が集金できなかった場合に、
○ 売主が債権を買い戻すこととされている
○ 売主自身の資金によりファクタリング業者に支払をしなければならないこととされている
などといったようなものについては、貸金業に該当するおそれがあります。
金融庁は「貸金業に該当する恐れがあります」という控えめな表現ですが、過去の事例を見ても、「償還請求権あり」は違法業者の常套手段です。
また、優良ファクタリング会社は例外なく「償還請求権なし」であることも事実。
「償還請求権なし」の優良ファクタリング会社を選びましょう。
担保・保証を要求する
繰り返す通り、ファクタリングは債権譲渡契約です。
企業がファクタリング会社に売却する売掛金は、貸借対照表では「資産の部」に計上される流動資産です。
ファクタリングは、法的には「債権譲渡契約」であり、資金繰り的には「資産売却による資金調達」といえます。
銀行融資ならば、法的には「金銭消費貸借契約」、資金繰り的には「借入による資金調達」ですから、ファクタリングと融資は根本的に異なります。
借入でない以上、ファクタリングを利用した企業には返済義務がありません。
返済義務がなければ、「返済不能に備えて担保・保証を要求する」という発想自体が存在しません。
担保・保証を要求するということは、その裏には「返済不能時の備えが必要」という考え方があり、返済義務を前提としていることは明らかです。
したがって、担保・保証付きのファクタリングは、ファクタリングを装った融資とみなされます。
違法業者の事例を見ると、担保を要求するケースはあまり見られませんが、保証人を要求するケースがしばしばです。
例えば「償還請求権あり」の条件で契約し、なおかつ「回収不能時に買い戻し請求に応じられなかった場合には、連帯保証人に弁済を求める」といったケースです。
優良ファクタリング会社ならば、担保・保証を求めることは一切ありません。
無担保・無保証で利用できなければ、それは優良ファクタリング会社ではなく違法業者の可能性が高いため、利用を避けてください。
給与ファクタリングを取り扱っている
摘発された違法業者の中でも特に多いのが、給与ファクタリング業者です。
給与ファクタリングとは、給与債権(個人が企業から給与を受け取る権利)を買い取るファクタリングのことです。
給与ファクタリングについて、金融庁は以下のように注意を喚起しています。
「給与ファクタリング」などと称して、業として、個人(労働者)が使用者に対して有する賃金債権を買い取って金銭を交付し、当該個人を通じて当該債権に係る資金の回収を行うことは、貸金業に該当します。
「償還請求権あり」については、単に貸金業に該当する“おそれがある”という表現にとどめた金融庁が、給与ファクタリングに対しては明確に「貸金業に該当する」と述べています。
取締りも厳しく、現在では給与ファクタリングを提供する違法業者は軒並み廃業していますし、給与ファクタリングを取り扱う優良ファクタリング会社はゼロです。
とはいえ、ツイッターなどのSNSでは、いまだに給与ファクタリングを謳うアカウントが存在しており、摘発を逃れている給与ファクタリング業者も多いと考えられます。
給与ファクタリングを取り扱っている業者から、DMやFAX、メールなどを受け取っても、利用は控えてください。
優良ファクタリング会社を選ぶ6ステップ
ここまで、ファクタリングの基礎知識と法的根拠、違法業者の特徴を解説しました。
ファクタリングの基本を理解し、違法業者を避けることは、優良ファクタリング会社を選ぶための第一歩です。
多くのファクタリング会社がある中、優良ファクタリング会社としての評価を確立することは容易ではありません。
違法性を徹底的に排除するのが優良ファクタリング会社のスタンスであり、違法業者を避けるだけでも優良ファクタリング会社選びは大きく前進します。
しかし、それだけでは十分ではありません。
違法業者を除外した後も、多くの「合法的なファクタリング会社」が残ります。
その中には、「合法だがサービスが悪いファクタリング会社」もあれば、「可もなく不可もないファクタリング会社」もあるでしょう。
色々なファクタリング会社がある中で、ほんの一握りのファクタリング会社だけが「優良」といえるのです。
さらに、その一握りの優良ファクタリング会社の中でも差があるため、利用する企業にとって本当に良いファクタリング会社を選ぶことは容易ではありません。
そこで、優良ファクタリング会社を選ぶための手順を、6つに分けて紹介していきます。
1.業歴が長い
優良ファクタリング会社のホームページを見ると、必ず企業概要ページがあります。
企業概要ページに記載されているのは企業名、代表者名、設立年月日、住所などです。
優良ファクタリング会社ならば、企業の基本情報を公開しても何ら不都合はないため、これらの情報を全て公開しているのが普通です。
このうち、設立年月日をみることで業歴が分かります。
例えばNo.1の場合、企業概要に記載している設立年月日は平成28年(2016年)1月7日、2022年6月現在の業歴は6年目です。
優良ファクタリング会社を選ぶには、「業歴5年以上」を目安にしてください。
日本ファクタリング業協会が発足したのが2012年、それから徐々にファクタリングが普及してきました。
ファクタリング会社の普及が加速してきたのは2015年以降です。
現在、優良ファクタリング会社として認知されている業者の多くは、少なくともこの頃から営業を始め、現在まで経営を続けています。
現在に至るまでに、多くの企業がファクタリング業界に進出し、消えていきました。
そんな中で多くの案件をこなし、実績とノウハウを積み重ね、優良といわれるだけのサービスを磨いてきたからこそ、5年以上に渡って営業を続けることができたのです。
業歴を調べるのは簡単ですから、ファクタリングを初めて利用する企業は、まずここから取り組みましょう。
ただし、ランキングサイトなどで優良ファクタリング会社として紹介されている業者の中には、設立年月日を公開していない業者もあります。
そのような業者は、利用しない方が無難です。
2.ファクタリングのメニューが豊富
ファクタリングといえば、売掛金の早期資金化サービス(買取ファクタリング)という認識が一般的です。
しかし、ファクタリングにも色々な種類があります。
買取ファクタリングでは売掛金を買い取りますが、買取対象は一般企業の売掛金だけではありません。
例えばNo.1では、以下のファクタリングに対応しています。
- 診療報酬ファクタリング:医療事業者が保有している診療報酬債権を買い取るファクタリング
- 介護報酬ファクタリング:介護事業者が保有している介護報酬債権を買い取るファクタリング
- 建設業特化型ファクタリング:建設事業者が保有している売掛債権を買い取るファクタリング
このほかにも、売掛金の買い取りではなく支払保証によって貸し倒れに備える「保証ファクタリング」、海外企業の売掛金に特化した「国際ファクタリング」など様々です。
もっとも、保証ファクタリングは銀行系列またはノンバンク系列のファクタリング会社が取り扱っており、中小企業のファクタリングにはあまり縁がありません。
国際ファクタリングも、メガバンクだけが取り扱うサービスですから、海外企業と取引していない国内企業には無縁です。
そこで、国内の中小企業向けに、様々な買取ファクタリングを提供しているファクタリング会社を選びましょう。
そのようなファクタリング会社は、色々な企業の売掛金を買い取っており、対応力と柔軟性に優れています。
利用企業の業種や売掛先が特殊な場合でも、問題なく利用できることが多く、手数料などの条件面でも満足できることが多いです。
3.個人事業主にも対応可能
本来、ファクタリングは企業の資金調達に利用するものです。
日本でも、企業向けの金融サービスとして発達してきた歴史があります。
しかし近年、個人事業主からのニーズも高まっており、特にコロナ以降、この傾向が続いています。
これを受けて、企業向けのファクタリングだけではなく、個人事業主向けファクタリングを取り扱うファクタリング会社が増えてきました。
個人事業主に特化したファクタリングサービスも徐々に増えています。
優良ファクタリング会社を選ぶ際には、企業と個人事業主の両方に対応しているファクタリング会社を選びましょう。
企業・個人事業主の両方に対応しているということは、業容の大きい利用者と、業容の小さい利用者のどちらにも対応できるということです。
つまり、対応できる幅が広いことを意味します。
個人事業主から法人成りしたばかりの企業は、企業とはいえ個人事業主に近い部分が少なからずあるでしょう。
また、中小企業として長年経営してきた企業の中にも、事業の縮小によって個人事業主と大差ない企業があります。
そのような企業は、業容が小さいだけに資金繰りもコンパクトですから、少額の資金調達が基本です。
個人事業主にも対応している優良ファクタリング会社ならば、少額債権の買い取りにも十分な実績とノウハウがあるため、安心して利用できます。
4.ファクタリング方式が揃っている
一口にファクタリングといっても、方式には大きく分けて3つあります。
- 2社間ファクタリング:利用企業とファクタリング会社の2社間で取引する方式
- 3社間ファクタリング:利用企業、ファクタリング会社、売掛先の3社間で取引する方式
- オンラインファクタリング:2社間ファクタリングの手続きを全てオンラインで完結する方式
優良ファクタリング会社を選ぶならば、これら3つの方式を全て取り扱っているファクタリング会社を選ぶのがベターです。
3社間ファクタリングを取り扱っているか
銀行系列のファクタリング会社を除けば、ほぼ全てのファクタリング会社が2社間ファクタリングを取り扱っています。
したがって、2社間ファクタリングは優良ファクタリング会社の基準にはなりません。
大切なのは「3社間ファクタリングを取り扱っているかどうか」です。
利用企業とファクタリング会社の2社間で取引する場合、手続きも簡単ですから、ノウハウに乏しいファクタリング会社でも提供できます。
しかし3社間ファクタリングとなると、売掛先が絡むだけに手続きが煩雑です。
ファクタリングは資金調達スピードが売りですから、煩雑な手続きをスピーディにこなせる能力がなければ、3社間ファクタリングは困難です。
能力不足によって3社間ファクタリングを提供できないファクタリング会社は、その他の点でも問題を抱えていることが多く、とても優良ファクタリング会社とはいえません。
オンラインファクタリングを取り扱っている
ただし、3社間ファクタリングを取り扱っているだけでは不十分です。
中小企業のほとんどは2社間ファクタリングを利用しますから、それを見越して、形だけ3社間ファクタリングを提供している業者も実際にあります。
そのようなファクタリング会社を避けるためにも、オンラインファクタリングを取り扱っているファクタリング会社を選びましょう。
オンラインファクタリングは2社間ファクタリングの一種ですが、手続きを全てオンラインで完結できるのが特徴です。
たとえ優良ファクタリング会社でも、大多数はオンラインファクタリングの導入には消極的です。
なぜならば、オンラインシステムの導入には多くのコストがかかるからです。
オフラインのファクタリングに投資し続けてきたため、なかなかオンライン化に踏み切れないファクタリング会社も多いでしょう。
何より、既存の顧客は全てオフラインで取引しているのですから、オンラインを導入しなかったところで、大して問題ないというのが実情です。
しかし、利用企業にとっては、オンラインのほうが圧倒的に便利です。
オンラインで全て手続きできるため、対面での面談も不要となり、よりスピーディに、安く資金を調達できます。
いち早くオンライン化したファクタリング会社は、まず利用企業の利益を優先し、結果的により多くの顧客を獲得するのが狙いです。
利用企業の利益を優先してこそ、真の優良企業と言えるでしょう。
現在、オンラインファクタリングを導入しているファクタリング会社は、優良ファクタリング会社のなかでもごく一部に限られます。
オンラインファクタリングを基準にすることで、優良ファクタリング会社の選択肢をかなり絞り込むことができます。
5.手数料が安い
ファクタリング業は、貸金業のように多くの規制を受けていません。
貸金業ならば利息の法定上限がありますが、ファクタリング手数料には何ら規制がないのです。
一応は、ファクタリング方式別に手数料率の相場があります。
- 2社間ファクタリング:額面金額の10~30%
- 3社間ファクタリング:額面金額の1~10%
- オンラインファクタリング:額面金額の10%以下
ファクタリングを利用している企業ならば、このような相場を目にしたことがあるでしょうが、あまり参考にはなりません。
手数料率の上限と下限が大きく乖離しており、なおかつ業者ごとに設定や表記が自由なのですから、「相場を超える業者は避ける」程度の参考にしかならないのです。
実際、同じ売掛金を売却しても、ファクタリング会社によって手数料が大きく異なる場合がよくあります。
優良ファクタリング会社でも色々と異なり、実際に利用してみなければ分からない部分も多いです。
とはいえ、手数料が高いファクタリング会社は優良とは言えませんから、
- 手数料の表記が明確で分かりやすい
- 手数料が安い
という2点には注意しましょう。
まず、方式別の手数料率の上限と下限が明確であることを確認してください。
一部で優良ファクタリング会社と言われている業者の中にも、以下のような曖昧な表記が目立ちます。
- 手数料率の上限が不明(「業界最安水準 1.5%~」などの表記)
- 方式別の手数料を明記しない(「2~20%」など、2社間ファクタリングと3社間ファクタリングの手数料率をまとめて表記)
- 表記している手数料はあくまでも目安(買取金額や審査結果によって手数料率が変動する)
このようなファクタリング会社は、顧客への配慮に欠けるため優良ファクタリング会社とは言えないでしょう。
手数料が分かりやすいファクタリング会社をピックアップした上で比較し、より手数料が安いファクタリング会社を選ぶことをおすすめします。
6.コンサルティングを提供している
最後に、コンサルティングの有無をチェックしてください。
優良ファクタリング会社の一部では、資金繰りや経営改善を専門とするコンサルタントが在籍しており、利用企業をサポートしています。
そのようなファクタリング会社を利用することによって、ファクタリングとコンサルティングを同時に利用でき、より効果的なファクタリングが可能です。
No.1が行っているコンサルティングの一部を紹介します。
- 利用企業にヒアリングを行い、ニーズに合わせてファクタリングプランを提案する
- ファクタリングと他の資金調達方法の組み合わせを提案し、資金繰りの多様化をサポートする
- ファクタリングによるオフバランス化に取り組み、企業価値向上を支援する
- 企業経営上のリスクを調査・分析し、ファクタリングをリスクマネジメントに活かす
同じ優良ファクタリング会社でも、コンサルティングの有無によって大きな差が生じます。
受付スタッフによるサポートだけでは、専門的な見地からサポートすることはできず、ファクタリングの活用も限定的です。
せっかくファクタリングを利用するのですから、企業価値の向上やリスクマネジメントなど、様々なメリットを追求しましょう。
そのためにも、コンサルティングを提供している優良ファクタリング会社の利用をおすすめします。
優良ファクタリング会社を選ぶメリット7選
ここまで、違法業者と優良ファクタリング会社の特徴を解説しました。
これからファクタリングを活用する企業は、違法業者を避けることが第一歩となります。
そのうえで、企業ごとの事業規模や業種、ニーズに適したファクタリング会社を選ぶことが重要です。
とはいえ、ファクタリング会社の数が増え続けている昨今、優良業者もあればそうでない業者もあり、各企業が適切に業者を選ぶことは容易ではありません。
特に利用する業者が決まっていない場合、迷わず優良ファクタリング会社を選ぶことをお勧めします。
優良ファクタリング会社は、平均的なファクタリング会社に比べて有利な条件で利用でき、どのような企業にとっても多くのメリットが期待できるのです。
具体的には、どのようなメリットが得られるのでしょうか。
ここでは、優良ファクタリング会社を選ぶメリットを7つ紹介します。
1.優良ファクタリング会社は審査能力が高い
優良ファクタリング会社の特徴のひとつに「業歴が長いこと」を挙げました。
業歴が長い優良ファクタリング会社は、実績とノウハウが豊富です。
実績とノウハウが豊富であることは、審査能力が高いことを意味します。
優良ファクタリング会社は、これまでに様々な売掛金を買い取ることで実績を積み重ねてきました。
それぞれの売掛金は、利用企業・売掛先企業の業種も違えば、額面金額も様々です。
性質の異なる売掛金を多数買い取ることで、データの蓄積や審査の最適化が進んでおり、審査担当者の能力も磨かれています。
つまり、優良ファクタリング会社は審査能力が高いのです。
審査能力が高いことにより、以下のようなメリットが期待できます。
- 融資よりも簡単に資金調達できる
- 手数料の設定が適正になる
- 他社が買い取れない売掛金を買い取れる
- スピーディな資金調達が可能になる
融資よりも簡単に資金調達できる
優良ファクタリング会社に限らず、ファクタリングは融資に比べて審査のハードルが低いです。
これは、融資が「融資先の企業」を基準に審査するのに対し、ファクタリングは「売掛先の企業」を基準に審査するためです。
融資は金銭消費貸借であり、元金の返済を前提としているため、融資先の企業に返済力があるかどうかを重視します。
しかしファクタリングは債権譲渡であり、調達資金には返済義務がありません。
ファクタリング会社は、売掛先から売掛金を回収することで利益を得るため、利用企業の信用よりも売掛先の信用を重視するのです。
特に、優良ファクタリング会社はコンプライアンスに厳しく、「ファクタリング=債権譲渡=売掛先重視」という姿勢が徹底しています。
だからこそ、優良ファクタリング会社は融資よりも資金調達のハードルが低いのです。
手数料の設定が適正になる
審査能力によって、手数料が大きく変わってきます。
これは、ファクタリング審査がリスク測定を目的としており、リスク測定の精度は審査能力に依存するためです。
審査能力が低いファクタリング会社は、リスク測定の精度が低いため、リスクを高めに見積もり、割高な手数料を設定します。
一方、審査能力が高い優良ファクタリング会社は、リスク測定の精度が高く、リスク相応の手数料を設定します。
このように、優良ファクタリング会社は手数料設定が適正になりやすいのです。
他社が買い取れない売掛金を買い取れる
審査能力が低いファクタリング会社は、対応力・柔軟性に欠けます。
売掛金・売掛先の性質によっては対応できず、買い取りを拒否したり、審査の精度が極端に低くなる(手数料がかなり高くなる)ことがあるのです。
これからファクタリングを利用する企業でも、審査に落ちてしまうことがあるかもしれません。
審査に落ちた場合、ファクタリングを諦めるのではなく、優良ファクタリング会社に改めて申し込んでみましょう。
優良ファクタリング会社は審査能力が高く、様々な売掛金に対応できます。
他社で審査に落ちた売掛金でも、優良ファクタリング会社ならば審査に通る可能性があります。
もちろん、他社で「手数料が高すぎる」と判断した場合にも、優良ファクタリング会社で再度審査を受けることによって、適正な手数料でファクタリングできるかもしれません。
スピーディな資金調達が可能になる
後述の通り、ファクタリングは資金調達スピードに優れています。
とはいえ、業者によってスピードに差があるのは事実です。
スピーディな資金調達を希望する企業は、優良ファクタリング会社を選びましょう。
ファクタリング会社の審査能力は、リスク測定の精度だけではなく、審査スピードにも表れます。
優良ファクタリング会社は、平均的なファクタリング会社よりも正確かつスピーディに審査でき、あらゆるシーンで役立ちます。
2.優良ファクタリング会社は必ず「無担保・無保証」
優良ファクタリング会社の選び方にもある通り、優良ファクタリング会社は無担保・無保証で利用できます。
もっとも、これはファクタリングの原則ですから、「無担保・無保証」というメリットは優良ファクタリング会社に限ったものではありません。
しかし、無担保・無保証のメリットを最大限に引き出すか、当たり前のメリットに留めるかは、ファクタリング会社の腕次第です。
無担保・無保証の当たり前のメリットは、担保・保証不足で融資を受けられない企業でも、ファクタリングによって資金を調達できることです。
優良ファクタリング会社の場合、これ以上のメリットが期待できます。
上記の通り、優良ファクタリング会社ではコンサルティングを手掛けていることも多く、基本的にサポート力に優れています。
利用企業の要望や状況に応じて、最適なファクタリングプランの提案や、経営改善・融資正常化につながるアドバイスを行うことも多いです。
融資の正常化や融資環境の維持・改善のためには、担保・保証の活用が重要となります。
ファクタリングによって無担保・無保証で資金を調達することは、担保・保証余力の温存にも効果的です。
この特徴を活かせば、単に「担保・保証不足でも資金調達できる」というだけではなく、長期的な担保・保証の活用を想定しつつファクタリングを利用できます。
同じ「無担保・無保証」というメリットでも、使い方ひとつで大きな差が出るのです。
優良ファクタリング会社でなければ、このようなアプローチはできません。
ファクタリングは長期的に利用すべき資金調達方法です。
これからファクタリングを活用していく企業は、早い段階で優良ファクタリング会社を選び、無担保・無保証のメリットを最大限に引き出しましょう。
3.優良ファクタリング会社はメニューが豊富
優良ファクタリング会社は、ファクタリングのメニューが豊富です。
平均的なファクタリング会社の場合、「一般的な売掛金のみ買取可能」「2社間ファクタリングのみ対応」「個人事業主不可」「オンライン不可」といった対応が珍しくありません。
これに対し、優良ファクタリング会社は様々な売掛金を柔軟かつ好条件で買い取ります。
一例として、現在、No.1で提供しているファクタリングメニューは以下の通りです。
- 通常の(法人向け)ファクタリング…業種・金額を問わず柔軟に買い取り
- 診療報酬ファクタリング…診療報酬債権の買い取りに特化
- 介護報酬ファクタリング…介護報酬債権の買い取りに特化
- 建設業特化型ファクタリング…建設業の売掛金の買い取りに特化
- 個人事業主向けファクタリング…個人事業主専門のファクタリング
- Easy factor(法人向け)…オンライン完結の2社間ファクタリング
特殊な売掛金の買い取りは優良ファクタリング会社ならでは
平均的なファクタリング会社が対応しているのは、上記のうち「通常のファクタリング」だけです。
診療報酬債権や介護報酬債権は、売掛金の性質が特殊であり、また利用企業・売掛先(社保や国保)・ファクタリング会社の3社間ファクタリングとなるため、多くのファクタリング会社は対応できません。
このような特殊な売掛金を買い取れるのは、銀行やノンバンク系列のファクタリング会社のほか、一部の優良ファクタリング会社だけです。
優良ファクタリング会社には特化型のメニューも
建設業特化型のファクタリングのように、特定の業種に特化したファクタリングメニューは、ごく一部の優良ファクタリング会社だけが提供しています。
利用企業や売掛先企業が建設業の場合、商習慣が特殊であり、回収サイトが長期化する傾向があるため、審査能力が低いファクタリング会社では対応が困難です。
実際に、建設業の売掛金は不利な条件になることが少なくありません。
建設業に限らず、特定の業種に特化したファクタリングを提供するには、その業界に精通している必要があり、優良ファクタリング会社の実績・ノウハウ・データの蓄積がものを言います。
また、専門のスタッフを抱える必要があることからも、優良ファクタリング会社でなければ難しいでしょう。
オンラインファクタリングも可能
すでに解説した通り、オンラインファクタリングを取り扱っている業者はまだまだ少数派です。
基本的に、平均的なファクタリング会社はオンラインに対応していません。
オンラインでファクタリングしたい企業は、優良ファクタリング会社の一択になると考えてください。
4.優良ファクタリング会社は利便性が高い
利便性が高いことも優良ファクタリング会社のメリットです。
実際に、優良ファクタリング会社を選ぶ理由として、利便性を挙げる企業が多いです。
ただし、優良ファクタリング会社だからといって、必ずしも利便性が高いとは限りません。
利便性が高いのは、優良ファクタリング会社の中でも、オンラインに対応していること、必要書類が少ないことがポイントとなります。
優良ファクタリング会社はオンライン可
ファクタリング業界では、オンライン化がそれほど進んでいません。
オンライン完結の仕組みを供えているのは、優良ファクタリング会社の中でも一部に限られます。
ファクタリングの際に利便性を重視する企業は、優良ファクタリング会社の中でもオンラインファクタリングに対応している業者を選びましょう。
オンラインファクタリングは、申し込みから契約まで全てオンラインで手続きします。
従来のファクタリングのように、契約のための対面や郵送は一切不要です。
対面や郵送によって契約する場合、どうしても利便性を損ないます。
ファクタリング会社と利用企業の位置関係が遠方であれば、対面契約のための移動が大きな負担になるのです。
もちろん、資金調達スピードや手数料の点でもデメリットを伴います。
その点、オンラインファクタリングは契約手続きもオンラインで行うことより、契約時の負担が解消され、利便性が大きく高まります。
気を付けたいのは、優良ファクタリング会社とその他の業者では「オンライン」の意味合いが異なること。
優良ファクタリング会社が「オンライン対応」「オンライン完結」などと表示する場合、基本的にはオンラインファクタリングを意味します。
しかし、平均的なファクタリング会社の中には、手続きの一部分だけをオンラインで対応(契約は対面もしくは郵送)することを「オンライン対応」と表示したり、郵送契約に対応していることをを「来店不要」「完全非対面」などと表示する場合があります。
利便性を重視する企業は、必ず優良ファクタリング会社のオンラインファクタリングを選びましょう。
優良ファクタリング会社ほど必要書類が少ない
ファクタリングは必要書類が少なく、簡単に利用できるのがメリットです。
資金調達を急いでいる企業や手軽に利用したい企業であれば、必要書類の作成・取得の手間はできるだけ避けたいところ。
そのような企業は、優良ファクタリング会社を選びましょう。
優良ファクタリング会社は、平均的なファクタリング会社に比べて必要書類が少なく、手元の書類だけで申し込めるケースも多いです。
必要書類の目安は4~5点。
例えば、No.1のファクタリングでは、以下の4点をご提出いただきます。
- 直近3ヶ月の取引入金が確認できる書類(入金通帳・当座通帳・当座照合表)
- 決算書直近2期分(勘定科目明細付で税務申告済みの捺印のあるもの)
- 成因資料(請求書・発注書・納品書など)
- 取引先企業との基本契約書
これらの書類は、一般的な企業であれば常に手元にあるため、改めて作成・取得する必要はありません。
このように、優良ファクタリング会社は必要書類が少なく、必要なタイミングですぐに申し込むことができます。
ただし、必要書類の点数・内容はファクタリング会社によって異なり、経営計画書、試算表、資金繰り表など、作成に手間がかかる書類を求める業者もあります。
これらの書類によって、手数料が下がるなどのメリットがあればよいのですが、実際にはあまり関係ないのが実情です。
そのような業者を利用するよりも、優良ファクタリング会社を選んで、書類提出の負担を減らしたほうが賢明です。
優良ファクタリング会社は書類の対応も柔軟
なお、企業によっては必要書類が不足する場合があります。
例えば、創業後間もない企業です。
創業したばかりで決算期を迎えていない企業は、決算書を提出できません。
平均的なファクタリング会社ならば、それを理由に申し込みを拒否することもあります。
その点、優良ファクタリング会社は必要書類が不足している企業にも柔軟に対応しています。
書類の一部が提出できない企業に対しては、代替書類で受け付けることが多いのです。
No.1をはじめ、優良ファクタリング会社は書類についても柔軟に対応するため、創業後1年未満の企業でも安心してご利用いただけます。
5.優良ファクタリング会社は手数料が安い
優良ファクタリング会社の選び方でも述べた通り、優良ファクタリング会社は手数料が安いことが特徴です。
ファクタリングの主な調達コストは手数料であり、企業の資金繰りの負担に直結します。
手数料が安ければ、ファクタリングによって資金繰りの改善も可能ですが、手数料が高ければ資金繰りが悪化する危険もあるのです。
したがって、手数料が安いことは、企業にとって大きなメリットといえます。
具体的には、どれくらい安いのでしょうか。
優良ファクタリング会社の手数料の例
ファクタリングの手数料率は方式によって異なり、方式ごとに相場があります。
基本的に、優良ファクタリング会社の手数料は相場よりも安いと考えてください。
逆に、相場と比較して安くなければ、優良ファクタリング会社ではないと判断してよいでしょう。
実際の例として、No.1では手数料率を以下のように設定しています。
- 2社間ファクタリング:額面金額の5~15%(相場は10~30%)
- 3社間ファクタリング:額面金額の1~5%(相場は1~10%)
- オンラインファクタリング:額面金額の2~8%(相場は10%以下)
相場の手数料率に比べて、概ね半分程度の条件でご利用いただけます。
ファクタリングの手数料率は高い
ファクタリングのデメリットについて、よくいわれるのが「ファクタリングは手数料が高く、企業にとって負担が大きい」というものです。
このデメリットを説明する際、よく用いられるのが「ファクタリング手数料の年利換算」です。
例えば、1か月後に回収予定の売掛金をファクタリングする場合、手数料率の相場を年利換算すると、以下のようになります。
- 2社間ファクタリング:年利120~360%
- 3社間ファクタリング:年利12~120%
- オンラインファクタリング:年利120%以下
銀行融資の金利が年率2~3%、ビジネスローン金利が年率15~20%であることを考えると、確かにファクタリングの手数料率は高いといえます。
優良ファクタリング会社の手数料は安い!
年利換算で100%以上となれば、ファクタリングは危険と考える企業も多いことでしょう。
しかし、「ファクタリングは手数料が高い」という主張には落とし穴があります。
他の資金調達方法に比べて、ファクタリングが高いのはあくまでも「手数料率」であって、「手数料(調達コスト)」そのものが高いわけではないのです。
これは、具体的に計算してみると簡単にわかります。
3000万円の資金を調達する場合、企業が負担する調達コストの合計を、複数の資金調達方法で比較してみましょう。
【銀行のプロパー融資】
銀行のプロパー融資で調達する企業は、信用保証協会の保証を受けずに借り入れます。
前提として、銀行は融資先を優良企業と認めているため、金利面で優遇を受けられることも多いです。
金利2.0%・3年返済の条件でプロパー融資を受ける場合、完済までに企業が負担する調達コスト(支払利息の総額)は約93万円となります。
調達コストは安いものの、プロパー融資を受けられるのは一部の優良企業に限られます。
特に、中小企業にとってはハードルが高いため、あまり現実的ではありません。
【信用金庫の保証付融資】
比較的小規模な企業であれば、地元の信用金庫から融資を受けることも多いです。
信用金庫は他の金融機関に比べて金利が高く、年利3%程度が目安となります。
また、中小企業が融資を受ける際には、一部の優良企業を除いて信用保証協会の保証を求められるのが一般的です。
この時、信用保証協会に支払う保証料は企業によって異なりますが、保証料率の中央値は1.5%といわれます。
金利3%・保証料率1.5%・3年返済の条件で保証付融資を受ける場合、完済までに企業が支払う利息の合計は約141万円。
これに加えて、融資実行時には企業から信用保証協会に対して、45万円の保証料を支払います。
したがって、企業が負担する調達コストの合計は約186万円です。
【ノンバンクのビジネスローン】
銀行融資を受けられない企業は、ビジネスローンからの調達も選択肢となります。
特に、ノンバンクのビジネスローンは審査が緩く、銀行融資を受けられない企業でも調達しやすいです。
ただし、ビジネスローンは金利が高いのが難点です。
初回利用の企業は、上限金利ギリギリの設定になることも珍しくありません。
ビジネスローンで3000万円を調達することはあまり現実的ではありませんが、ここでは条件を合わせるために3000万円を調達したものと考えましょう。
借入総額が100万円以上の場合、金利の法定上限は年率15%。
年利15%・3年返済の条件でビジネスローンを利用した場合、完済までに企業が負担する調達コスト(支払利息の総額)は約744万円となります。
【優良ファクタリング会社のオンラインファクタリング】
優良ファクタリング会社は手数料率の基本設定が安く、オンラインファクタリングならば10%以下で利用可能です。
手数料率5%でファクタリングする場合、3000万円の調達に必要な売掛金の額面金額は「調達金額÷(1-手数料率)=必要な額面金額」として計算します。
実際に計算すると、必要な額面金額は約3158万円です。
優良ファクタリング会社に売掛金3158万円分の買い取りを依頼し、額面金額に対して5%相当の手数料158万円を支払うことで、3000万円を調達する流れです。
ファクタリングの手数料は利用時に一括で支払うため、企業が負担する調達コストは約158万円となります。
以上をまとめると、企業が負担する調達コストの総額は以下の通りです。
- 銀行のプロパー融資(年利2%):約93万円
- 優良ファクタリング会社のオンラインファクタリング(年利換算60%):約158万円
- 信用金庫の保証付融資(年利3%+保証料率1.5%):約186万円
- ノンバンクのビジネスローン(年利15%):約744万円
年利ベースで比較すると、ファクタリングの手数料率は非常に高いのですが、企業が負担する調達コストを比較すると、ファクタリングの手数料はかなり安いといえます。
優良ファクタリング会社は手数料率が低いため、企業の負担はさらに軽くなります。
優良ファクタリング会社の調達コストは、銀行融資と比べても見劣りしないレベルです。
6.優良ファクタリング会社でスピーディな資金調達を
優良ファクタリング会社は、他の資金調達方法に比べて資金調達スピードに優れています。
方式別の資金調達スピードの目安は以下の通りです。
- 2社間ファクタリング:最短即日
- 3社間ファクタリング: 最短1週間程度
- オンラインファクタリング:最短数時間
優良ファクタリング会社を利用すれば、この目安の通りに、あるいはこの目安以上にスピーディな資金調達が可能となります。
2社間ファクタリングは審査能力の差が出る
平均的なファクタリング会社でも、2社間ファクタリングならば最短即日で資金調達できるケースが多いです。
ただし、ファクタリング会社によって資金調達スピードには差があります。
2社間ファクタリングの手続きにおいて、時間を要するのは審査と契約です。
審査能力が低いファクタリング会社は、それなりに時間をかけて審査するか、精度を犠牲にしてスピーディに審査するほかありません。
前者の場合、「最短即日」といっても実際には「審査がうまくいけば最短即日」といった対応が現実です。
また後者の場合、精度の低さを手数料でカバーするため、企業の資金繰りに負担となります。
つまり、平均的なファクタリング会社では、期待するスピード・条件でファクタリングできない可能性が高いのです。
優良ファクタリング会社は審査能力が高いため、あまり時間をかけずに精度の高い審査を行います。
したがって、最短即日でファクタリングできることが多く、手数料が無駄に高くなることもありません。
スピーディに資金調達したい企業にとっても、手数料を抑えたい企業にとっても好都合です。
3社間ファクタリングは時間がかかる
3社間ファクタリングの場合、たとえ優良ファクタリング会社でも即日対応はできません。
3社間ファクタリングには必ず売掛先が関与し、債権譲渡通知・承諾手続きが必須となります。
この手続きは郵送で行うため、書類のやり取りだけでも数日を要します。
ただし、優良ファクタリング会社のほうがより素早く資金調達できることは間違いありません。
3社間ファクタリングでは、「ファクタリング会社―売掛先企業」のやり取りを頻繁に行います。
例えば、売掛先企業に対して売掛金の内容を照会したり、必要に応じて説明や交渉を行います。
実績やノウハウが乏しいファクタリング会社の場合、売掛先企業とのやり取りがスムーズにいかず、予想以上に時間がかかってしまうことがあるのです。
その点、優良ファクタリング会社はスタッフの実務能力や交渉力が優れているため、「ファクタリング会社―売掛先企業」のやり取りがスムーズです。
その結果、利用企業・優良ファクタリング会社・売掛先企業の3社間取引が早期に成立し、早ければ1週間程度での資金調達も可能となります。
最速はオンラインファクタリング
よりスピーディなファクタリングを希望する企業には、オンラインファクタリングがおすすめです。
オンラインファクタリングは、審査と契約に特徴があります。
優良ファクタリング会社のオンラインファクタリングでは、AI審査もごく一般的です。
AI審査は、数値をもとに機械的に審査するため、従来の(人の手で行う)審査よりも素早く結果がでます。
また、オンラインで契約することにより、利用企業とファクタリング会社は即座に契約を締結できます。
これにより、オンラインファクタリングならば最短数時間での資金調達も可能です。
実際に、No.1のオンラインファクタリングサービスでは、最短60分入金の実績も多数ございます。
7.優良ファクタリング会社はリスクマネジメントに役立つ
違法業者と優良ファクタリング会社の決定的な違いに、「償還請求権の有無」があります。
「償還請求権あり」の契約は違法業者の常套手段であるのに対し、優良ファクタリング会社は例外なく「償還請求権なし」です。
ファクタリング会社を選ぶ際に「償還請求権なし」を基準にすることは、違法業者を避けるだけではなく、企業のリスクマネジメントに役立ちます。
利用企業のリスクをファクタリング会社が肩代わり
優良ファクタリング会社は「償還請求権なし」で契約するため、ファクタリングした売掛金が回収不能になったとしても、利用企業に買い戻しを請求することはできません。
回収不能によって生じる損失は、すべて優良ファクタリング会社が負担します。
もし、この売掛金をファクタリングしていなければ、利用企業自身が損失を被っていたはずです。
ファクタリングによって債権者が「利用企業→優良ファクタリング会社」に変わり、なおかつ「償還請求権なし」であるからこそ、利用企業は損失を回避できたといえます。
つまり、利用企業が負うべき回収不能リスクを、ファクタリング会社が肩代わりしてくれるのです。
本来、企業が回収不能リスクを軽減するには、与信管理が必要です。
しかしながら、与信管理の負担は大きいため、中小企業が与信管理を徹底することは現実的ではありません。
中途半端な与信管理にコストをかけるよりも、優良ファクタリング会社を利用し、回収不能リスクをコントロールしたほうがよほど効率的です。
すべての売掛金をファクタリングせずとも、額面金額が大きい売掛金や回収サイトが長い売掛金など、企業にとってリスクが大きい売掛金を選んでファクタリングすれば、回収不能リスクを大幅に軽減できます。
同じ「償還請求権なし」でも・・・
もっとも、平均的なファクタリング会社でも「償還請求権なし」が原則のため、企業のリスクマネジメントに利用可能です。
しかし、平均的なファクタリング会社は審査能力や対応の柔軟性に問題があります。
「額面金額が大きい」「回収サイトが長い」といった売掛金は、利用企業にとってリスクが高いのですから、そのリスクを肩代わりするファクタリング会社にとっても取り扱いが難しいものです。
そのため、ファクタリング会社の審査能力や対応力に問題がある場合、買い取りを拒否される可能性が出てきます。
これでは、企業のリスクマネジメントに役立ちません。
優良ファクタリング会社は、額面金額や回収サイトに関係なく適切に買い取ることができます。
ファクタリングによってリスクを軽減したい企業は、「どの業者も一緒(償還請求権なし)」と考えるのではなく、優良ファクタリング会社を選びましょう。
まとめ:中小企業のファクタリングはNo.1におまかせ!
ファクタリング市場が拡大を続けている今、ファクタリング会社の数は増加する一方です。
ファクタリングを初めて利用する企業、あるいは利用経験が浅い企業にとって、優良ファクタリング会社を選ぶのは容易ではありません。
そのような中小企業では、まずは違法業者を避けることを徹底してください。
その後、この記事でも取り上げた6ステップをもとに選んでいけば、優良ファクタリング会社を選ぶことができます。
とはいえ、スピーディに資金調達したい企業も多いことでしょう。
No.1は、この記事で取り上げた優良ファクタリング会社の条件を全て満たしており、自信を以ておすすめできます。
ファクタリングをご利用の際には、ぜひNo.1ご相談ください。
ファクタリングなら株式会社No.1 詳細情報
株式会社No.1の各サービスの紹介は下記からご覧ください。
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