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国際ファクタリングのメリット・デメリット

海外との取引が増える中、輸出企業や貿易業者にとって避けて通れないのが「支払いリスク」や「債権回収の不安」です。特に取引先が外国にある場合、文化や商習慣の違い、さらには送金トラブルや法制度の違いからくる回収不能といったリスクがつきまといます。こうした不安を軽減する手段として注目されているのが、国際ファクタリングです。

国際ファクタリングとは、企業が海外企業に対して行った売上債権(掛売上)をファクタリング会社に譲渡することで、代金を早期に現金化できるサービスです。単なる資金調達手段にとどまらず、リスクヘッジや保証機能も兼ね備えているのが特徴です。

これまで輸出取引の「信用状(L/C)」に頼っていた企業も、近年ではより柔軟でオンライン対応可能なファクタリングサービスに移行するケースが増えてきています。中にはAI審査を導入し、スピーディかつ的確な与信判断を行う優良なファクタリング会社も登場しています。

この記事では、国際ファクタリングの概要をわかりやすく解説しながら、具体的なメリット・デメリットを詳しく紹介します。自社の輸出業務や海外との取引におけるリスク対策として、国際ファクタリングの導入を検討してみてはいかがでしょうか。

国際ファクタリングのメリット・デメリット

国際ファクタリングは、輸出企業が利用するものとなっています。

海外企業との取引のリスクを回避するために利用できるものであり、実際に多くの輸出企業が利用しています。

国際ファクタリングにはメリットもあります。

一方でデメリットがあることも確かなのです。

こちらでは国際ファクタリングにおけるメリットとデメリットについて徹底解説します。

利点だけではなくマイナス面も知ることは重要です。

ファクタリングの種類についての詳しい説明はこちら

国際ファクタリングのデメリット2つ!

①取り扱っている業者が少ない
②手数料が発生してしまう

【①業者の比較検討が難しい】

一般的なファクタリングに関しては取り扱っている業者も数多くあります。

よって多くの業者の中から適切な業者を選べるわけです。

例えば手数料率を比較して、自社にとって有利な業者を探して申し込む、といったこともできるわけです。

一方で国際ファクタリングについては取り扱っている業者が極端に少ないです。

多くの選択肢があるわけではありません。

そもそも論になりますが、国際ファクタリングは【Factors Chain International(FCI)】と呼ばれるネットワークが関わっています。

そのネットワークに加入している業者しか国際ファクタリングは取り扱いできません。

数は限られて当然なのです。

基本的にメガバンクなどに関わりがある業者しか国内では加入していません。

【②本来の入金額よりも受取額が少ない】

ファクタリングなので仕方ない部分ではありますが、国際ファクタリングであったとしても、当然手数料が発生することになるのです。

手数料が差し引かれた状態で入金されるので、受取金額は少なくなってしまいます。

手数料については国際ファクタリングの種類によって異なっています。

一般的な手数料は以下のとおりです。

・信用調査にかかる費用・・・1社あたり10,000円から30,000円程度
・手数料率・・・ひと月あたり1%から2%程度
・その他、為替手数料などが発生する

手数料率にも注目しなければなりませんが、国際ファクタリングについては為替手数料が発生するのです。

特に高額の国際ファクタリングを利用するときには為替手数料も高額になりやすいので注意しなければなりません。

ちなみに国際ファクタリングの手数料率に関しては他のファクタリングに比べるとそれほど高いわけではありません。

基本的にメガバンクが関わっている業者が国際ファクタリングを行っているため、条件については悪くないのです。

国際ファクタリングのメリット3つ!

①信用調査の必要なし
②代金回収が確実にできる
③資金繰りが改善する

【①業者が信用調査を行ってくれる】

国際ファクタリングを利用するのであれば、海外企業の信用調査をする必要はありません。

ファクタリング業者が信用調査を代行してくれるのです。

国際ファクタリングの契約が結べるということは、ファクタリング業者がその企業に対してお墨付きを与えた、ということになります。

現状では問題がないからこそ国際ファクタリングが利用できるわけです。

前述したように国際ファクタリング業者はメガバンクなどが関わっています。

彼らの審査は決して甘いわけではありません。

よって国際ファクタリングが利用できる海外企業ということは「信用ができる」ということになるわけです。

【②確実に売掛金が回収できる】

国際ファクタリング契約を結ぶことになるので、貸し倒れは発生しません。

取引先が倒産するなどして売掛金が回収できなかったとしても、ファクタリング業者が代わりに支払ってくれるわけです。

国際ファクタリングの最大のメリット、といっても良いでしょう。

【③信用状 L/Cであれば船積みをした時点で入金される】

会社の資金繰りは入金の遅れによって悪化することが多いわけです。

掛取引で発生しがちになっているわけです。

しかし国際ファクタリングの「信用状 L/C」であれば船積みした時点で入金してもらえます。

入金間隔が短くなり、当然会社の資金繰りは良くなるわけです。

国際ファクタリングのまとめ

国際ファクタリングは、単なる資金繰りの改善手段というだけでなく、海外取引における保証の役割も担っており、リスクヘッジの強力な手段として多くの輸出企業に支持されています。特に、債権の回収が難しい国との取引や、はじめての取引先との売掛取引においては、その真価を発揮します。

確かに、取り扱い業者が限られていたり、手数料が発生するなどのデメリットもあります。しかし、優良な業者を選べば、手数料も透明性があり、銀行を介さずに送金や与信がスムーズに行えるケースも増えてきています。

また、近年ではAI技術を活用したオンライン対応型のファクタリング会社も登場しており、申込みから契約までの負担が個人事業主や小規模な輸出企業でも対応しやすい環境に進化しています。

これから輸出ビジネスを本格化させたい企業、輸入相手との取引に不安を抱えている企業にとって、国際ファクタリングは有力な選択肢の一つです。自社の取引リスクや資金の流れを見直し、国際ファクタリングの導入を積極的に検討してみましょう。適切な利用によって、安心で安定した貿易取引の構築が可能になります。

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