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農業の資金調達にファクタリングはあり!自然の影響を受けやすい農業の迅速な資金繰り方法は?
昨今野菜の価格が暴騰しています。
キャベツ1玉1,000円などと最近までニュースになっていました(2024年6月現在)。この原因は、2023年の歴史的猛暑などに起因しています。昨今、夏の猛暑や集中豪雨などによる自然、気候の影響が増えています。
自然の猛威の前に我々はなすすべもありません。大雨で影響を受けるのは運送業だけではありません。一番影響を受けるのは農業です。
これ以外にもさまざまな影響を受けやすいのが農業で、農業を営んでいく上で迅速な資金調達は不可欠になります。
今回はそのために資金調達方法としてファクタリングが優れている、ということを解説していきます。実際に利用するかどうかは別にして、農業を営んでいる事業主様は、資金調達の手段としてファクタリングをぜひ知ってください。知っているだけでかなり経営上の戦略、戦術が増えていくはずです。
農業の産業的特徴!自然環境の影響を受けやすく不安定
まず、農業が他の業種、他の産業と異なっているところ、注意していただきたいところについて解説します。
農業の売上の不安定さ
農業では売上が安定しません。農業は基本的に「薄利多売」で利益率が低い産業です。農作物が豊作になると供給が増えて価格が下がり、利益が減少することがあります。獲れすぎた野菜を捨てるのはそのためです。
農作物は採れただけ売れるわけではなく、多くの野菜や果物は保存が難しく、余剰分が腐るリスクがあります。
農作物は、一定期間内に適正価格で売り切ることが重要です。
しかし、冒頭で書いたように農作物は自然災害や気候(気温)、あるいは病害虫の影響で一気に被害を受けることもあります。
例えば、台風が来ると収穫するはずの農作物が全滅することがあります。(農業ではありませんが)畜産業では、鳥インフルエンザや豚熱が発生すると、全ての飼育している動物を殺処分する場合もあります。
気温が高すぎても低すぎても農作物は採れません。昨今のお米の価格が高いのは猛暑の影響です。水害や台風があれば、育てているものが全滅してしまう可能性があります。
このように、売上が非常に不安定であるため、農業の資金繰りが不安定になります。
売掛債権(売掛金)回収のリスク
農業では、収穫物を農協などに卸していても、その代金回収(売掛金回収)に時間がかかります。通常の売掛債権(売掛金)回収サイトは1か月~2か月ですが、農業の場合半年以上かかることもあります。
また、農業(農作物)は通年販売できません。
お米の例を挙げると、
冬から春:田んぼの準備
春:田植え
夏:成長・管理
秋:収穫
このようなスケジュールになります。
つまり、お米を出荷できるのは収穫後の数か月のみです。このため、売上が季節的に偏ります(秋から冬にまとまった売上を計上します)。
つまり、春の田植え時期にトラクターや田植え機が故障しても、手持ち資金がない可能性があります。しかし、すぐに対応しないと田植えができません。
すぐに緊急融資を受けてもお金が出るのは半月後です。これでは田植えが間に合わない可能性があります。
もちろん、ビニールハウスなどで通年栽培できる野菜もあります。また、田んぼや畑を二毛作や二期作することも可能ですが、気候や環境に左右され、栽培できる農作物も限られてしまいます。これでは、収穫も売上も安定せず、その中で急な資金調達をする必要性に迫られることになります。
農業従事者が使える資金調達方法
このように農業はその他の産業にない特徴があります。
人間が抗えない自然環境を相手にしているので、それに対する資金調達方法も手厚くなっています。農業に何かあれば、日本人は生きていけません。そのため各種保護政策があり、金融政策もその1つになっています。農業従事者の事業主様が利用できる資金調達方法を解説します。
農業に必要な資金を調達するためには、以下の方法があります。これらの方法を活用し、資金ニーズに対応してください。
JAバンクの融資
農協が運営する金融機関であるJAバンクでは、以下の3種類の融資が利用できます。
- 農業従事者向け融資
- 認定農業者向け融資
- 新規農業開業者向け融資
JAバンクで融資を受けるには、一定額(1000円~10000円程度)の出資をして、農協の組合員になる必要があります。
農業専門の金融機関がJAなので、農業用重機や農業施設への設備資金は他の金融機関よりも低い金利で借りることができます。
また、家畜や肥料代、施設の光熱費など農業に必要な運転資金の融資も受けられます。JAバンクには多様なメニューがあり、農家のニーズに対応しています。
ただし、融資なので信用情報照会があり、融資実行までには最低半月かかります。数日内の資金化はできないので注意してください。
日本政策金融公庫の融資
政府系金融機関である日本政策金融公庫も農業に特化した融資メニューを用意しています。
例えば以下は農業をしている事業主様に特化したメニューです。
- スーパーL資金:認定農業者向けに3億円~10億円
- 経営体育成強化資金:条件を満たす農業者向けに最大5億円、必要資金の80%まで融資する
- 農業改良資金:6次産業法の認定を受けた事業者向けに最大1.5億円を融資する
日本政策金融公庫は税金を投入しているため、ある程度の貸し倒れリスクを許容して融資を行います。
このため、審査基準は民間金融機関よりも緩やかです。民間金融機関で断られる農業の方も融資を受けられる可能性があります。
特に認定農業者(★)に対しては、農業振興や自給率向上、6次産業化(☆)などの政府の方針に沿って有利な条件で借入できます。
★:農業経営改善計画を市町村に提出してお墨付きを得た農業事業者
☆:1次産業(農業)、2次産業(加工業(工業))、3次産業(商業、サービス業)をワンストップで行う事業者。農業の生産者が野菜を加工し流通に乗せるなど。1次×2次×3次=6次産業。
民間金融機関の融資
民間金融機関(銀行や信金)でも融資は可能です。しかし、農業は特殊性があるので、営利目的になじまず、素直に農協や日本政策金融公庫から融資を受けてください。
民間金融機関はJAバンクや日本政策金融公庫の融資を補完する形で利用するのが良いでしょう。
ファクタリング
農業では、上述のように売掛金の回収までに時間がかかることが多く、運転資金が不足しがちです。
しかしファクタリングを利用することで、売掛債権(売掛金)を早期に資金化できます。例えば、「8月31日に400万円の売掛金を受け取る権利(債権)」を8月10日に370万円で買い取ってもらうことができます。
手数料はかかりますが、即時資金化できるので、農業事業者のキャッシュフローがすぐに改善します。
また、ファクタリングは信用情報がないので、過去に返済事故を起こした農業従事者でも利用可能です。
補助金・助成金
農業は農林水産省と密接に結びついているので、補助金や助成金も有効な資金調達手段です。
農林水産省の補助金のほか、経済産業省のものづくり補助金や小規模事業者持続化補助金、自治体独自の農業向け補助金や助成金なども積極的に利用できます。
補助金や助成金は後払いであるため、事業実施や設備購入後に報告しないと入金されません。事業実施時には手持ち資金が必要になりますが、返済不要な資金であるため、上手に活用すれば経営改善につながります。
成功している農業の6次産業化事例では、補助金や助成金を効果的に活用しているケースも目立ちます。
農業経営収入保険制度
2017年に法改正によってできた新しい制度です。農業従事者の方が自然災害や市場価格の急激な変動などにより売上が減少した場合に、その損失を補填するための保険です。
この制度は、農家の経営安定を図るために設けられており、作物や畜産物の種類を問わず幅広く適用されます。
農業経営全体の売上、収入が対象となり、自然災害や病害虫などによって収入が前年に比べて減少した場合、その差額を保険金として受け取ることができます。
保険金の算定は過去の事例(災害や病害虫リスクなど)をもとに行います。100%保証ではありませんが、突発的事態に遭遇した時の保険として有用です。市場価格の急激な低下(豊作すぎる場合)にも対応できます。国や自治体からの補助もあります。
農業特有のリスクに対して有効に働く保険で、資金の補填につながります。ただし、即時迅速な資金調達にはならないので注意してください。
農業でファクタリングを利用するメリット
農業に従事者している事業主様がファクタリングによって資金調達するメリットはとても大きく、ぜひ知っておいていただきたいものになります。いくつかファクタリングのメリットを紹介します。
迅速な資金化
ファクタリングの大きなメリットです。
融資では審査に時間がかかり、申し込みから資金受け取りまで2週間から1か月ほどかかります。
しかし、ファクタリングの場合は申し込んでから数日内、最短即日に資金化が可能です。融資は銀行法や貸金業法の規制を受けるのに対し、ファクタリングは民法の一般原則(契約自由の原則)が適用されるため、当事者の合意さえあれば迅速に資金化できます。
サイトの長い売掛債権(売掛金)の有効活用
農業では売掛金の支払いサイトが長く、運転資金が不足しがちです。しかし、取引が継続している売掛先の売掛債権(売掛金)があれば、必要なタイミングでファクタリングを利用して資金化できます。
ある意味「当座預金」のように、必要なタイミングで必要な額を「売掛金口座」から引き出すイメージです。売掛債権(売掛金)の支払いサイトが長い農業の特性を活かし、自由なタイミングで資金化が可能です。
信用情報に影響しない、信用情報と無関係に資金調達できる
ファクタリングは融資ではないため、信用情報照会がありません。また、既存の融資利用歴もバレません。そのため、過去に返済事故がある「信用情報ブラック」の方や、既存の借入が多い方、消費者金融からの借入歴がある方でも、問題なく利用できます。
過去にどれだけファクタリングを利用していても、ファクタリング会社はそれを知りません。ファクタリングの利用が多くても、今後のファクタリングやファクタリング以外の資金調達(融資)に影響を与えることはありません。これは大きなメリットと言えます。
このように融資にはないメリットを享受できるのが農業におけるファクタリングの大きな特徴です。実際に利用するかどうかは別にして、ファクタリングも資金調達の選択肢にしておくと良いでしょう。
農業でファクタリングを利用するデメリット
一方、農業でファクタリングを利用するデメリットもあります。デメリットのほうが大きいと感じた場合、無理にファクタリングを利用する必要はありません。
ファクタリングにはいくつかのデメリットも存在します。ファクタリングの手数料は融資と比べて高く、「薄利多売」の農業では、この手数料が大きな負担になる可能性があります。
野菜が安くなりすぎて廃棄するというニュースを見たことがある人もいるかもしれませんが、採れすぎても、採れなすぎても農業の場合収益が上がらなくなります。
農業を利用対象業種にしていないファクタリング会社も多く気になります。農業は売掛債権(売掛金)の回収サイトが長く、数か月先ということもあります。
回収サイト、支払いサイトが長い業種を避けたい、「生もの」である農業や漁業を避けたいとファクタリング会社もあり、ファクタリングできるかどうか事前に確認してください。
やはり急な自然災害や何か食中毒や病気などの事件が大きくなった場合、人の口に入れる食べ物系の産業は、影響が甚大で、一気に市場がなくなる可能性があります。
かつてのカイワレ大根もそうですし、うずらの卵(農業というより畜産業ですが)が給食から消えるということは想像できませんでした。
買い取り手がなくなり、当初予定していた売上が飛んでしまう可能性があります。売掛債権(売掛金)どころか売り上げもなくなる可能性もあり、急な運転資金の調達を行う必要性があります。
しかし、売り上げがなければ売掛債権(売掛金)もなく、ファクタリングできない可能性もあります。
農業の売掛債権(売掛金)もファクタリングで迅速調達しよう!株式会社No.1へぜひ相談を!
以上、農業における迅速な資金調達について解説しました。
農業は自然を相手にするため、いくら注意していても自然災害や疫病で農作物がダメになってしまうリスクがあります。そのため、突発的な資金調達に迫られる事態が他の業種と比べても生じやすい特性があります。
もちろん、農協の融資のように農業をしている人に特化し、農業の事情を分かっているものもありますが、融資である以上、銀行法や利息制限法などの規定は厳守され、融資実行までに時間がかかってしまいます。
これでは、突発的な自然災害などで負ったダメージを資金調達でカバーできなくなってしまう可能性があります。
こうした場合に役立つのがファクタリングです。農業において、売掛債権(売掛金)の支払いサイトが長いのでファクタリングと相性が良いのです。
支払いサイトが長い売掛債権(売掛金)をファクタリングで資金化できれば、自然災害など突発的な事態に対応できます。農業は猛暑でも冷夏でも大きな影響を受けます。自然はコントロールできないので、迅速で臨機応変に資金調達できると良いのです。
当社「株式会社No.1」は農業の事業主様の売掛債権(売掛金)も買い取りします。とても口コミの評判が良く、迅速な資金調達が可能です。最短即日、数時間内に資金化できる「イージーファクター」というシステムもそろえています。
急な災害等で機材の補修が必要になった場合なども遠慮なく相談してください。肝心なのは資金調達によって、環境に対抗して素晴らしい農作物を収穫することです。
ぜひ株式会社No.1のファクタリングについて農業をしているみなさまの資金調達の選択肢として加えていただければ幸甚です。
何卒よろしくお願い申し上げます。
ファクタリングなら株式会社No.1 詳細情報
株式会社No.1の各サービスの紹介は下記からご覧ください。
ご不明点やご質問はお気軽にお問い合わせください。
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