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ファクタリングで黒字倒産を防ごう!早期現金化で不渡りを防げるメリットを紹介!
ファクタリングは急な資金調達に迫られた時に使う場合が多いのですが、それだけではありません。
売掛金入金期日以前に現金化することで、いわゆる「黒字倒産」のリスクを減らすことが出来ます。そもそも「黒字倒産」とはどのようなものなのでしょうか?
実は会社が黒字で売上があっても倒産してしまうことがあるのです。その黒字倒産の理由を知ると、ファクタリングによってリスクを減らせる理由もわかります。
今回はファクタリングと黒字倒産の関係について理解し、黒字倒産を減らすためにファクタリングの利用を勧めるものです。
黒字倒産とは何?
会社が黒字なのに倒産するというのは、普通に考えるとおかしいのですが、それは容易に起こり得る事態なのです。
「黒字倒産」とは、決算書上では黒字の状態であるにもかかわらず、資金繰りの関係で法人などが倒産してしまうことを指します。
貸借対照表を見てみよう
貸借対照表を見てみましょう。
貸借対照表は、左側が「資産」、右側が「負債」と「純資産」(資本)です。
資産=負債+純資産(資本)
になります。
融資による借入の場合、例えば100万円融資で資金調達した場合、100万円負債が増えます。
黒字経営をしている場合、資産>負債であり、純資産が超過分多くなっています。
資産120万円、負債80万円なら純資産が40万円です。
普通に考えれば、黒字ならば負債が増えないので倒産になることは考えられません。
逆に、資金繰りが悪化している会社の場合、借入して負債が増えます。負債が増えれば黒字になりません。売上があり、黒字で利益が出ている。つまり、純資産が増えている状態なら、まずその純資産を資金繰りに使えばよく、融資を受ける必要はありません。
黒字倒産のメカニズムとは?
貸借対照表について押さえていただいたところで、なぜ黒字倒産が起きるか考えます。
収支が黒字でも倒産してしまう黒字倒産、これは、帳簿上は黒字でも手持ち資金がなくなってしまった時に起きるものです。
事例で考えてみましょう。
(ケーススタディ)
甲社は乙社から仕入れを行い、それをもとに商品を製造し丙社に販売しています。
掛買で乙社から原料を購入した甲社は、同じように掛売で丙社に販売しています。
つまり、乙社へは買掛金があり、丙社には売掛金があります。
2023年4月1日 甲社が持っている現金・預金(キャッシュ)500万円
4月12日 甲社は乙社から700万円を掛買で仕入れ(買掛金700万円)
買掛金の支払日翌月15日(5月15日)
4月25日 甲社は乙社に1000万円で商品を販売
売掛金の回収日は翌月末日(5月31日)
4月30日 貸借対照表は以下になります。
資産 | 負債 |
---|---|
現金・預金 500万円 | 売掛金 1000万円 |
買掛金 700万円 |
2023年4月末の試算表上は、この取引に関しては甲社の収支は黒字で、優良経営をしているように見えますが、これでは買掛金の支払いができません。
5月15日に700万円の買掛金支払日となります。
しかし、1000万円の売掛金回収が5月31日なので、5月15日時点では、手元の現金・預金が500万円しかなく、700万円の買掛金支払いができなくなります。
買掛金が支払えない→不渡り→倒産
この結果として「黒字倒産」になります。
収支は黒字でも、手元に支払いに使える現金・預金がないと実質赤字となり、支払いができず、黒字倒産してしまいます。
せっかく売上があるのに、売掛金がもっと早く入金されていればこの悲劇は防げました。今回の事例で言うと、5月15日までに少なくとも200万円の資金調達ができれば黒字倒産を免れます。
黒字倒産する理由は?
黒字倒産してしまう理由は大きく分けると以下の2つになります。
売掛金と買掛金のサイトが違う
上記のケーススタディのように、売掛金の回収サイトよりも買掛金の回収サイトが短いので、入金よりも先に支払いが必要になり、手持ち現金がなくなってしまいます。
売掛金と買掛金の入金までの期日(サイト)の違いが、黒字倒産を生じさせます。売上が急増していると、そのための仕入れも増え、買掛金額も急増します。その場合、手持ち資金がある程度あっても、仕入れ代金の支払いに売掛金の入金が間に合わなくなります。
債務超過でも借入過多でもなく、損益計算書上優良会社のはずなのに、この会社は買掛金を支払えず黒字倒産してしまいます。
売掛金の不良債権化
販売した時はしっかり売掛金を支払ってくれると思っていましたが、期日になっても支払われず不良債権化してしまうケースです。
売掛金が回収できず、不良債権化してしまうと、売掛金は試算ではなく負債になってしまいます。黒字から一転赤字の原因になる可能性があります。
不良債権化してしまうと、不動産に対する保証会社のようにリスクヘッジできる場合を除き、泣き寝入りで損害をすべて自社が被ることになります。モノを販売したのにお金を回収できない結果、資産計上から負債形状となり、貸借対照表のバランスが崩れて倒産になってしまいます。
黒字だと思っていたのに、不良債権化で赤字になり倒産してしまうケースです。
もし、取引先の経営が危険だと気付いていれば、売掛金回収日前に売掛金(売掛債権)を全額でないにせよ現金化することで、倒産リスクを減らせます。
さらに、大口取引先が予期しない理由で倒産してしまうと、収入が一切入らなくなってしまいます。経営悪化のうわさもない食品会社が異物混入や食中毒などで営業できなくなり、支払いもできなくなり、取引もできなくなり、ということは考えられます。
この場合、融資によって運転資金を調達できなければあっという間に自社も倒産してしまうかもしれません。
黒字倒産の回避にはファクタリングが有効
黒字倒産の原因は、
・売掛金回収サイトよりも買掛金支払サイトが短く資金がショートする
・売掛金のはずが不良債権化してしまった
この2つによるところが大きいです。
黒字倒産は対策を講じることである程度回避できます。
ものが売れないのではなく、売れているのですから、あとはなるべく入金を早めることが大切です。
具体的な方策としては、
・売掛金回収サイトの見直し(期間を短くする)
・買掛金支払サイトの見直し(期間を長くする)
・財務諸表を定期的にチェックする
・キャッシュフロー(お金の流れ)の把握
・在庫の削減
・迅速な資金調達の準備
などが黒字倒産リスクを減らす方法として重要です。
キャッシュフロー(お金の流れ)の把握は、会社が見かけ上黒字でも、お金の流れがない黒字経営よりも、お金の動きがダイナミックな赤字の方が、金融機関や投資家の評価が高くなります。資金調達を受けるチャンスも増えます。
将来性があり黒字倒産リスクが低いと判断されるので、税理士などに聞きながら「キャッシュフロー計算書」を作成し、会社の実態を把握してください。
- 1. 営業キャッシュフロー:本業での利益、現金の流れ
- 2. 投資キャッシュフロー:株や不動産等への投資による現金の流れ(本業ではない)
- 3. 財務キャッシュフロー:金融機関からの借入による現金の流れ
1が+、2が+、3が-になるのが健全な経営です。今回は詳述しませんが重要な経営指標になります。
「売掛金回収サイトの見直し(期間を短くする)」と「迅速な資金調達」双方を可能にできるのがファクタリングです。ファクタリングによって、売掛金回収サイトを短くできます。
ファクタリング会社に売掛金を買い取ってもらうことで、取引先(売掛先)との契約を見直さなくても、売掛金回収日前に現金を入手できます。
また、ファクタリング自体、融資とは異なるので、細かい規制がなく、通常半月~1か月程度かかるものが数日、最短即日で資金調達できます。
融資に頼ると、運転資金が枯渇した場合、支払いを行うべき時に間に合いません。急な資金調達に対しては、売掛債権を売却するファクタリングの方が優れています。黒字倒産のリスクがある場合は、速やかにファクタリングによって売掛債権を現金化させましょう。
これは不良債権化リスクがある売掛債権についても同様です。良くないうわさがあり、売掛金回収日に入金されるかわからない場合、多少手数料を取られても、ファクタリングに売ってしまいましょう。
そうすると「売掛金回収日に入金されない。不良債権化するリスク」もファクタリング会社に移せます。そうすることで、不良債権化による黒字倒産のリスクも減らせます。
売上があるのに自己資本がない状態をファクタリングによって解決でき、結果的に黒字倒産のリスクを大きく減らせるメリットがあります。
黒字倒産を防ぐにはファクタリングが有効!はじめてのファクタリングはNo.1ファクタリングへ
売掛金入金サイトと買掛金支払サイトの関係で、売掛金(資産)として計上していても、買掛金支払いの際に自己資本(キャッシュ)がなく、支払い不可で不渡りとなってしまうことがあります。
不渡りを起こすと事実上倒産になってしまう可能性もあり、これこそが黒字倒産です。売上があるのに、サイトの違いで倒産してしまうのは、本当に悔しい結果になってしまいます。
黒字倒産を防ぐためには、多少売掛金の回収額が少なくなっても早期現金化することです。支払いサイト、入金サイトを見直す前に、当面ファクタリングによって売掛金入金期日前に売掛債権を現金化してしまいましょう。
「株式会社No.1」は業界でも屈指の評価が高いファクタリング会社です。ファクタリング未経験の方も安心してご利用いただけます。
ファクタリング申し込みから買い取り、現金化までの期日も短いので、買掛金支払い前に急にキャッシュがないことに気付いたという場合も対応できます。
初めての利用者へも丁寧に説明し、ご納得いただいたうえで契約いただきます。せっかく売上があるのですから、サイトの違いで黒字倒産の危機は絶対に避けましょう。
No.1ファクタリングにぜひお問い合わせください。オンライン申し込みもできますので、遠隔地にお住まいの方も安心してご利用いただけます。
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