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【徹底比較】ファクタリングとビジネスローンの違いは?活用するならどっち?

銀行から融資を受けられない場合、他の方法で調達しなければなりません。
そんなとき、以前ならばビジネスローンを選ぶ経営者が多かったものです。
しかし、ファクタリングの普及率が高まったことにより、ファクタリングを選ぶ経営者も増えています。
ファクタリング普及の過渡期にある現在、ファクタリングとビジネスローンで迷う人も多いことでしょう。
この記事では、ファクタリングとビジネスローンの違いと比較、使い分けについて詳しく解説します。

ファクタリングとビジネスローンの基礎知識

 
会社の資金調達方法は銀行融資が軸となります。
しかし、いつでも銀行から融資を受けられるとは限らず、むしろ業績・財務が悪化したり、経済の先行きに対する懸念が高まったりした場合には、銀行から融資を受けられない会社が増えます。
業績・財務が脆弱な中小企業であればなおさらでしょう。
銀行から融資を受けられない場合に役立つ資金調達方法として、よく知られているのがファクタリングとビジネスローンです。
たしかに、どちらも次善策として利用できる資金調達方法ですが、両者は様々な点で異なります。
単に「銀行融資がダメでも利用できる」というだけではなく、その時々の状況に応じて使い分けることが大切です。
そのためには、ファクタリングとビジネスローンの違いを知る必要があります。
ファクタリングとビジネスローンの違いを知るにあたり、まずはそれぞれの基礎知識を解説します。

ビジネスローンとは?

 
まずは、ビジネスローンの基礎知識をみていきましょう。
ビジネスローンも融資の一種のため、銀行融資とビジネスローンを混同している人も少なくありません。
しかし、ビジネスローンと銀行融資には決定的な違いがあります。
ビジネスローンは、その名の通り事業性(ビジネス用の)資金を貸し付けるためのローンの総称です。
事業性融資という意味では、ビジネスローンも銀行融資と同じといえます。
しかし、ビジネスローンは銀行だけではなく、信販会社や消費者金融業者などのノンバンクも提供しているのが特徴です。
一方、銀行融資はあくまでも「銀行が行う融資」を意味します。
運転資金や投資資金、賞与資金、納税資金など、銀行融資の名目は様々ですが、これらは銀行から借りる以上全て「銀行融資」に含まれます。
このほか、住宅ローンや教育ローンなど、個人が銀行から借り入れる場合も「銀行融資」です。
以上をまとめると、ビジネスローンと銀行融資は以下の点で大きく異なります。

  • ビジネスローン…銀行やノンバンクが取り扱う少額の事業用ローン
  • 銀行融資…銀行が取り扱う事業用ローン

ファクタリングとは?

 
ファクタリングは、ビジネスローンや銀行融資とは全く異なる資金調達方法です。
ビジネスローンや銀行融資は、資金を借り入れることによって調達します。
これに対し、ファクタリングは売掛債権(売掛金)の売却です。
100%現金取引でない限り、全ての会社は信用取引を行っており、取引のたびに売掛債権(売掛金)が発生します。
売掛金は売掛債権の一種であり、支払期日に代金を受け取る権利です。
支払期日まで待てば代金を回収できるため、売掛先に支払能力がある限り、売掛金は額面金額に近い価値を持っています。
当然ながら、価値相応に売却することも可能です。
つまり、ファクタリングとは、
「会社が所有する売掛金を、価値に応じてファクタリング会社に買い取ってもらい、支払期日を待たずに資金化するサービス」
といえます。
売掛金は、支払期日まで待つことによって回収できます。
逆にいえば、支払期日まで待たなければ回収できません。
手元資金が乏しい場合、たとえ売上はあっても、売掛金の回収を待っている間に資金繰りがショートし、黒字倒産に陥ることもあり得ます。
このとき、ファクタリングで売掛金を早期回収すれば、資金ショートを回避できます。
簡単にまとめると、ファクタリングの特徴は以下の通りです。

  • ファクタリングは売掛債権(売掛金)の売却であり、借入ではない
  • ファクタリングでの調達は売掛債権(売掛金)の価値に依存するため、経営状況に限らず利用できる
  • 売掛債権(売掛金)さえあれば利用でき、柔軟な資金調達に役立つ

ファクタリングとビジネスローンの違いは?

 
ファクタリングとビジネスローンの基礎知識から、色々な違いが見えてきたと思います。
しかし、ファクタリングとビジネスローンの違いは様々です。
ここからは、基礎知識を踏まえてファクタリングとビジネスローンの違いを詳しくみていきましょう。

何を取引するのか?

 
ファクタリングとビジネスローンの根本的な違いは、「何を取引するか」にあります。

ビジネスローンは金銭の貸付け

 
ビジネスローンで取引するのは金銭そのものです。
ビジネスローンを提供する銀行やノンバンクは、融資を希望する会社に対して金銭を提供し、その見返りとして元金に利息を上乗せして返済してもらいます。
融資先の倒産などにより、回収できなくなれば損失を被りますが、それさえ回避できれば利息を確実に儲けることができます。
金銭の貸付けという点では、ビジネスローンも銀行融資と同じです。
ただし、ビジネスローンは銀行融資を受けられない会社に貸し付けるため、貸し手にとってはややリスクの高い取引となります。
だからこそ、ビジネスローンには「多額の調達に不向き」「調達コストが高い」といった特徴があるのです(詳しくは後述)。

ファクタリングは債権の譲渡

 
ファクタリングで取引するのは売掛債権(売掛金)です。
貸借対照表の「資産の部」をみれば明らかなように、売掛金は売掛債権に含まれます。
つまり、ファクタリングでは債権を取引しているといえます。
実際、ファクタリングは法的にも債権譲渡に分類される取引です。
このことは、金融庁のファクタリングの定義からもよくわかります。

一般に「ファクタリング」とは、事業者が保有している売掛債権等を期日前に一定の手数料を徴収して買い取るサービス(事業者の資金調達の一手段)であり、法的には債権の売買(債権譲渡)契約です。

出典:出典:金融庁「ファクタリングに関する注意喚起」

契約が全く異なる

 
ファクタリングとビジネスローンでは取引の括りが根本的に異なるため、それぞれの取引に関する法律も異なります。
これによって、契約にはどのような違いが生じるでしょうか。
ファクタリングとビジネスローンの契約の違いをみていきましょう。

ビジネスローンは金銭消費貸借契約

 
ビジネスローンは、金銭の貸借取引です。
金銭の貸借に関する法律は、民法587条に定められています。

(消費貸借)
第五百八十七条 消費貸借は、当事者の一方が種類、品質及び数量の同じ物をもって返還をすることを約して相手方から金銭その他の物を受け取ることによって、その効力を生ずる。

出典:出典:e-GOV法令検索
ここにある通り、ビジネスローンは返済義務を負うことが前提となります。
したがって、ビジネスローンで資金を調達する場合、借入先に関係なく「金銭消費貸借契約」を結びます。
この点は、ファクタリングとビジネスローンの大きな違いであるため、しっかりと覚えておきましょう。

ファクタリングは債権譲渡契約

 
ファクタリングで取引するのは債権(売掛金)です。
つまり、ファクタリングは債権譲渡取引であり、ファクタリング契約の際には「債権譲渡契約」を結びます。
債権譲渡に関する法律は、民法第466条に定められています。

第四百六十六条 債権は、譲り渡すことができる。ただし、その性質がこれを許さないときは、この限りでない。
2 当事者が債権の譲渡を禁止し、又は制限する旨の意思表示をしたときであっても、債権の譲渡は、その効力を妨げられない。

出典:出典:e-GOV法令検索
ここに明記されている通り、債権の譲渡は法律で認められている取引です。
法改正によって、売掛先が債権譲渡を禁止している場合(債権譲渡禁止特約付きの売掛金)でさえ譲渡が認められるようになりました。
「ファクタリング=債権譲渡」ということは、ファクタリングの合法性を知る上で重要な知識です。
債権譲渡が合法ということは、売掛金の売却(譲渡)であるファクタリングも合法ということにほかなりません。
金融庁や警視庁は、ファクタリングに関する注意喚起を行っています。
しかし、これはあくまでも「ファクタリングを装う違法業者」への注意を喚起するものであって、ファクタリングそのものは100%合法です。
このことは、政府がファクタリングを推奨していることからもわかります。

内部資金調達か外部資金調達か

 
ファクタリングとビジネスローンでは、資金の調達先が異なります。
調達先の違いをみていきましょう。

ビジネスローンは外部資金調達

 
ビジネスローンの調達先は、銀行やノンバンクなどの外部機関です。
外部から資金を調達することを「外部資金調達」といいます。
銀行融資やビジネスローンなどの借入れだけではなく、出資を受ける、社債を発行するなど、外部に依存する資金調達方法は全て外部資金調達と考えてください。
外部資金調達の最大のポイントは、資金調達を外部に左右されることです。
銀行融資もビジネスローンも、審査に落ちた場合には資金を調達できません。
自社の経営に問題がなければ、外部からの資金調達を軸にすることができますが、外部資金調達への依存は危険です。
外部資金調達に依存していると、経営悪化によって調達できなくなり、資金繰りがショートする危険があります。
実際に、「銀行融資(外部資金調達)の審査に落ちた→ビジネスローン(外部資金調達)の審査にも落ちた→資金ショートを引き起こし倒産した」という例が少なくありません。

ファクタリングは内部資金調達

 
ファクタリングを利用する際には、ファクタリング会社に申し込んで売掛金を買い取ってもらいます。
しかし、「ファクタリングの調達先は外部(ファクタリング会社)→ファクタリングも外部資金調達」ということではありません。
なぜならば、ファクタリングによって資金を調達できる根拠は、ファクタリング会社から資金を提供してもらうことではなく、自社の売掛金を売却することにあるからです。
ファクタリングは会社の資産である売掛金によって資金を調達します。
このように、内部留保から資金を調達することを「内部資金調達」といいます。
ファクタリングに限らず、不動産の売却やリースバックなども内部資金調達です。
内部資金調達の場合、資金調達を左右するのは「内部留保の有無」や「資産の価値」であり、外部に左右されることはありません。
したがって、外部から資金を調達できない場合にも、内部資金調達ならば調達できることが多いです。
実際、「銀行融資(外部資金調達)の審査に落ちた→ビジネスローン(外部資金調達)の審査にも落ちた→ファクタリング(内部資金調達)で資金を調達し、資金ショートを回避できた」というケースが多々あります。

審査基準が違う

 
取引するものが違い、契約も異なる。
さらにはビジネスローンは外部資金調達、ファクタリングは内部資金調達となれば、審査基準が異なることは容易に想像がつきます。
ファクタリングとビジネスローンの審査基準の違いをみていきましょう。

ビジネスローンは融資先を審査

 
ビジネスローンの審査基準は、「返済力に問題がないか?」「貸倒れリスクはどの程度か?」といった点です。
つまり、ビジネスローンでは融資先に対して審査を実施します。
返済力を重視する点では、ビジネスローンも銀行融資も同じですが、審査の方針は大きく異なります。
簡単にいえば、銀行融資の審査は非常に厳しく、ビジネスローンの審査はやや緩いです。
もし、ビジネスローンが銀行融資と同じように厳しければ、銀行融資を受けられない会社は、ビジネスローンでも軒並み「融資不可」となるでしょう。
それではビジネスローンの意義がなくなってしまいます。
そもそも、銀行融資を受けられる会社であれば、ビジネスローンは必要ありません。
銀行融資の審査に落ちたからこそ、多少融資条件が悪くとも、審査のハードルが低いビジネスローンで調達するのです。
つまり、ビジネスローンを利用している時点で「銀行融資の審査に落ちた(=返済力に問題があった)」ということが前提です。
銀行融資は、融資のプロが徹底的に(人の手で)審査し、数字に表れない要素も考慮します。
一方、ビジネスローンは決算書などの数字をもとに機械的に審査します。
これが、ビジネスローンが銀行融資よりも審査に通りやすい主な理由です。
以上のように、ビジネスローンは融資先を機械的に審査するのが特徴です。

ファクタリングは売掛先を審査

 
ファクタリングの審査基準は、ビジネスローンとは大きく異なります。
ビジネスローンが「融資先」を審査するのに対し、ファクタリングは主に「売掛先」を審査するのです。
これは、ファクタリングのビジネスモデルを考えるとよく分かります。
ファクタリング会社は、利用会社から売掛債権(売掛金)を割安(額面金額-手数料)に買い取り、支払期日に満額回収することで利益を得ています。
ただし、ファクタリング会社は、支払期日まで待つことによる資金繰り負担と、支払期日に売掛金が回収できなくなるリスクを負担しなければなりません。
この負担が大きすぎる場合、ビジネスとして成り立たなくなるため、ファクタリング会社は審査によってリスクとリターンのバランスをとる必要があります。
そこで重要となるのが、「売掛金を無事に回収できるかどうか」であり、「売掛先が支払期日に支払ってくれるかどうか」です。
利用会社の経営に問題があっても、売掛先の支払能力に問題がなければ、ファクタリング会社は収益を確保できます。
逆に、利用会社の経営が良好であっても、売掛先に支払能力がなければファクタリング会社は損失を被ります。
だからこそ、ファクタリングは利用会社ではなく、売掛先への審査を重視するのです。

安全性の違い

 
資金調達方法ごとに安全性が異なります。
銀行融資は、資金調達方法の中でも安全性の高い方法です。
では、銀行融資を受けられない会社が、ファクタリングやビジネスローンによって資金を調達する場合、それぞれの安全性はどうでしょうか。

ビジネスローンの安全性

 
基本的に、ビジネスローンは安全性が高いといえます。
銀行のビジネスローンならば、銀行融資と同等の安全性があります。
信販会社や消費者金融業者など、ノンバンクも安全性は高いといってよいでしょう。
一昔前には、一部のノンバンクで違法行為が取り沙汰されたこともあり、安全性を疑う見方も多かったものです。
しかし、そのような歴史を経た今では、ノンバンクのビジネスローンでも高い安全性が期待できます。
この安全性は、金融庁の監督と法規制に因るところが大きいです。
全ての銀行とノンバンクは、金融庁の監督を受けて営業しており、法律に因る規制も承けています。
例えば、ビジネスローンを提供するためには、高いハードルをクリアして金融庁の貸金業登録を受け、貸金業に関する法律も遵守しなければなりません。
これにより、正規のビジネスローンで違法行為が行われることはなく、安全性は極めて高いといえます。
しかしながら、悪質業者が存在しないわけではありません。
皆さんも「ヤミ金業者」という言葉はご存知と思います。
ヤミ金業者とは、金融庁の登録を受けていない、闇営業の金融業者のことです。
規制が厳しいとはいえ、規制を守らないヤミ金業者は確実に存在しています。
銀行融資とビジネスローンの審査に落ちた会社でも、ヤミ金ならば融資を受けられることが多々あります。
ただし、年利換算で数百~千%超の高金利を課せられ、違法な取り立てを受けることを覚悟しなければなりません。
このような悪質業者は、ビジネスローン界隈にも存在しているため、ビジネスローンだからといって必ず安全とはいいきれません。

ファクタリングの安全性

 
ファクタリングも、基本的には安全な資金調達方法です。
上記の通り、ファクタリングは完全に合法であり、政府がファクタリングの活用を推奨していることも安全性を裏付けています。
No.1など、正規のファクタリング会社を利用している以上、悪質なトラブルに巻き込まれる心配はありません。
ただし、ビジネスローンと同じように、ファクタリングにも悪質業者が存在することは事実です。
ビジネスローンとファクタリングの悪質業者に明確な区別はなく、「ビジネスローン界隈のヤミ金業者が、ファクタリング業界にも入り込んできた」というのが実態です。
なぜヤミ金業者は、ビジネスローンからファクタリングへと移ったのでしょうか。
それは、ファクタリングの法規制が不十分なためです。
ビジネスローンを含む貸金業の歴史は長く、法規制も十分に整備されています。
しかし、ファクタリングの普及が始まったのはごく最近のことで、法整備が追い付いていない状況です。
例えば、新規にファクタリング業を開業する場合、登録や免許などは必要ありません。
これにより、規制が厳しいビジネスローンから、規制が緩いファクタリングへと移る悪質業者が増えているのです。
したがって、ビジネスローンにおける悪質業者も、ファクタリングにおける悪質業者も、実態はどちらも同じ(ヤミ金業者)です。
金融庁も、「ファクタリング業を装う悪質業者=ヤミ金業者」と断定しています。
以上のことから、ファクタリングは安全性にやや問題ありといえます。

担保・保証の有無が違う

 
担保・保証の有無によって、資金調達の難易度が大きく変わります。
特に融資では、担保・保証があれば融資可、担保・保証がなければ融資不可という場合が少なくありません。
ファクタリングとビジネスローンでは、担保・保証はどのように位置づけられるでしょうか。

ビジネスローンはケースバイケース

 
ビジネスローンは、無担保・無保証が基本です。
担保・保証が十分であれば、それによって銀行融資を受けられる可能性が高く、そもそもビジネスローンを必要としないでしょう。
つまり、ビジネスローンを利用している会社の多くは担保・保証が不足しており、無担保・無保証でなければビジネスローンが機能しないのです。
したがって、ビジネスローンは無担保で利用できる商品がたくさんあります。
もっとも、一部には担保付きのビジネスローンもあり、不動産や売掛債権を担保とすることができます。
担保付きのビジネスローンは、銀行よりも担保価値を高く評価してくれることも多いです。
そのため、担保をつけても銀行から融資を受けられない場合、担保付きのビジネスローンならば融資を受けられる可能性があります。
一方、保証には注意が必要です。
ビジネスローンでは「無保証」が基本ですが、これは保証機関による保証や、第三者の連帯保証が不要であることを意味します。
法人代表者の連帯保証、いわゆる「代表者保証」を求められるため、完全なる無保証とはいえません。
したがって、「無担保も有担保も可、無保証だが代表者保証は必須」がビジネスローンの特徴です。

ファクタリングは無担保・無保証

 
ファクタリングは無担保・無保証で利用できます。
これは、「希望によって無担保・無保証も可」という意味ではなく、「原則として無担保・無保証」という意味です。
ビジネスローンは、融資のため返済義務があり、担保付きの仕組みも成り立ちます。
しかしファクタリングは債権譲渡であり、返済義務がありません。
このため、「返済不履行に備えるために担保・保証を求める」という仕組みが成り立たないのです。
実際に、No.1をはじめとする正規のファクタリング会社は、例外なく「無担保・無保証」としています。
担保・保証を求められた場合、ファクタリングを装う違法な貸金業者と断定してよいでしょう。
悪質業者では、担保として手形や小切手などを要求したり、代表者その他の連帯保証を求めることがあります。
この場合、返済義務を伴うからこそ担保・保証を求めているのであって、実態は貸付けであることは明らかです。
ファクタリングは必ず無担保・無保証と考え、悪質業者の回避に役立ててください。

調達コストが違う

企業が資金調達をしようと考えている場合ですが、まずはビジネスローンを考えると思います。
ビジネスローンはノンバンクも実施していますし、銀行も実施しています。
事業者向けのローンとなっており、比較的気軽に申し込みができるものとしても広く知られているわけです。
一方で近年、少しずつ増えてきているのがファクタリングです。
企業が保有する売掛金をファクタリング業者に譲渡(売却)することで早い段階で現金化するものとなっています。
売掛金は支払期日までは現金化できないのですが譲渡(売却)をすることにより入金スピードを早めることも出来るわけです。
そこで気になってくるのがどちらを選択したら良いのか、という部分です。
こちらではファクタリングの手数料率とビジネスローンの金利を比較してみます。
どちらを利用したほうが有利になるのでしょうか。

ファクタリングの手数料率とは?

・取引方法によって違いあり
2社間取引と3社間取引があり、3社間取引のほうが有利な手数料率に設定されています。
2社間取引の手数料率相場は10%から30%となっており、3社間取引の手数料率相場は1%から10%となっています。
取引方法によって手数料率には大きな開きがあるので、ビジネスローンと比較する時にはどちらの取引方法を選択するのかを前もって決めておくと良いでしょう。

ビジネスローンの金利とは?

・銀行ビジネスローン・・・年率で数%(5%未満であることが多い)
・ノンバンクビジネスローン・・・年率で10%から15%

ビジネスローンに関しては、銀行を選択するかノンバンクを選択するかで大きく異なってきます。
銀行のほうが圧倒的に有利な設定となっており、条件が良ければ年率で2%前後といった低金利での借り入れも可能です。
一方でノンバンクに関しては個人向けの消費者金融とほとんど変わらないような金利で貸し付けている事実もあります。
借り入れを行う場所によって金利は大きく異なるので、ファクタリングと比較する時は少くても銀行にするかノンバンクにするかは決めておくべきです。

調達可能額が違う

 
資金調達方法を選ぶ際には、「いくらまで調達できるか?」ということが重要です。
簡単に調達できても、必要な金額を調達できなければ資金繰りはショートします。
ファクタリングとビジネスローンについて、それぞれ調達可能額をみていきましょう。

ビジネスローンは数百万円

 
ビジネスローンの調達可能額は少額と考えてください。
不動産担保ローンなど、有担保のビジネスローンならば、担保価値によって高額の資金調達も可能でしょう。
しかし、無担保・無保証のビジネスローンを初めて利用する場合、複数のビジネスローンから借りてもせいぜい300万円が限界です。
これは、ビジネスローン側のリスクを考えるとよくわかります。
ビジネスローンを利用する会社の多くは、「返済能力に問題あり」として銀行から融資を断られています。
返済能力が低い相手に貸し付けるのですから、ビジネスローン側が「貸してもよいが、ただし少額」と考えるのは当然のことです。
経営の状況次第では、数十万円しか借りられないこともあります。
ビジネスローンで調達できるのは、「短期的な資金繰りのための少額資金」と考えてください。

ファクタリングは手元の売掛金次第

 
ファクタリングの調達可能額は、一概に「これくらい」とはいえません。
なぜならば、ファクタリングの調達可能額は、会社によって大きく変わるからです。
ファクタリングでは売掛債権(売掛金)を売却するため、調達できる金額「手元の売掛金の総額」に依存します。
月商1000万円、現金取引が90%、回収サイトが1ヶ月の会社であれば、手元の売掛金総額は平均100万円です。
したがって、この会社はファクタリングによって100万円まで調達できます。
月商1000万円、信用取引が100%、回収サイトが1ヶ月の会社であれば、手元の売掛金は平均1000万円となり、ファクタリングで調達できる上限額も1000万円です。
実際には、額面金額から手数料が差し引かれるため、「調達可能額=手元の売掛金総額」というわけではなく、「調達可能額=手元の売掛金総額-手数料」となります。

資金調達スピードが違う

 
資金調達の際には、資金調達スピードも重視すべきです。
銀行融資は、融資実行までに1ヶ月程度を要するのが普通であり、これによって利用できない(資金繰りに間に合わない)ということも多々あります。
たとえ経営が正常な会社でも、「銀行融資では間に合わないから、ファクタリングかビジネスローンで」ということが考えられるのです。
ファクタリングとビジネスローンの資金調達スピードについてみていきましょう。

ビジネスローンは数日かかる

 
ビジネスローンは、スピーディに資金調達できることで有名です。
資金調達スピードの目安は数日~1週間程度。
同じビジネスローンでも、資金調達スピードには「消費者金融系>信販系>銀行系」という差があります。
資金調達を急いでいるならば、銀行系よりも信販系を、信販系よりも消費者金融系を選ぶべきでしょう。
消費者金融系のビジネスローンでは、「即日融資可」を謳っている商品も多く、よりスピーディな対応が期待できます。

ファクタリングは最短即日

 
ファクタリングも、資金調達スピードに優れているとして有名です。
ただし、ファクタリングの資金調達スピードは方式によって変化します。
以下の通り、売掛先の関与によってファクタリング方式が異なります。

  • 2社間ファクタリング:利用会社とファクタリング会社の2社間で取引する方式
  • 3社間ファクタリング:利用会社、ファクタリング会社、売掛先の3社間で取引する方式

2社間ファクタリングには、売掛先が一切関与しません。
当然、申し込みから契約・入金まで、全ての手続きを利用会社とファクタリング会社の2社間で行います。
売掛先を交えた手続きがないため、スピーディに調達できるのが特徴です。
No.1をはじめ、2社間ファクタリングの多くは最短即日対応を基本としています。
3社間ファクタリングは、利用会社とファクタリング会社に加えて、売掛先が必ず関与します。
例えば、売掛先に対する債権譲渡通知・承諾の手続きが必須です。
債権譲渡通知書は内容証明郵便で行い、平均配達日数は3~4日、場合によっては5~10日かかります。
したがって、3社間ファクタリングの手続きが完了し、資金を調達するまでの目安は、最短で1週間程度となります。

資金繰りへの影響が違う

 
資金調達の目的は、短期的には「目先の資金繰りを回すこと」ですが、中長期的な視点も欠かせません。
その資金調達を選ぶことによって、中長期的に受ける影響を考えることが大切です。
ファクタリングとビジネスローンでは、資金繰りへの影響も異なります。

ビジネスローンは資金繰りが悪化しやすい

 
ビジネスローンは、資金繰り悪化の要因となります。
これは、ビジネスローンの金利が高いこと、そして銀行評価が悪化すること(後述)が原因です。
ビジネスローンの金利は、年率15%程度に設定されることが多いです。
銀行融資の金利は年率2%程度ですから、いかに高いかがよくわかります。
これが資金繰りの大きな負担となり、資金繰り悪化の原因になるのです。
例えば、ビジネスローンで300万円を調達した場合、年間の支払利息は単純計算で45万円。
年単位とはいえ、利益が大きく目減りすることは避けられないでしょう。
さらに、借入期間が長い場合には元金がなかなか減らず、完済までの支払利息の総額はさらに大きくなります(借入額300万円、5年返済の支払利息の総額は約150万円)。
利用期間が長いほど、ビジネスローンの悪影響は深刻です。

ファクタリングは資金繰りを改善できる

 
ファクタリングは資金繰り改善に役立ちます。
ファクタリングも、ビジネスローンと同じく手数料が高いことがデメリットです。
しかしながら、手元の売掛金が減少すること、基本的に銀行評価に影響せず、場合によっては銀行評価の改善する(後述)ことによって、資金繰りの改善が期待できます。
資金繰りの原則は、「手元の売掛金が増加すれば資金繰りが悪化し、減少すれば資金繰りが改善する」ということです。
現金取引ならば取引と同時に代金を回収できますが、信用取引では後日(支払期日)回収となり、そのために売掛債権(売掛金)が発生します。
これは、代金を一時的に自社が立て替え、支払いを猶予していることにほかなりません。
つまり、売掛金には立替金の性質があるのです。
このことから、売掛金の増減(=立替金の増減)によって、資金繰りが改善したり悪化したりすることもよく分かります。
ファクタリングは債権譲渡取引ですから、売掛金の所有権が利用会社からファクタリング会社に移転します。
これにより、利用会社の手元では売掛金が減少し、資金繰りが改善するのです。
通常、売掛金を減らすには、売掛先と交渉して回収サイトを短縮する必要がありますが、その交渉は容易ではありません。
ファクタリングを利用すれば、資金繰りを短期間で改善できます。

銀行評価への影響が違う

 
色々な資金調達方法があるものの、銀行融資を軸とするのが理想です。
銀行融資は、低金利のため調達コストが安く、多額の資金調達にも対応しています。
資金調達環境を維持するには、融資環境を維持することが重要となり、そのためには銀行評価の維持も重要です。
ファクタリングとビジネスローンは、銀行評価にどのように影響するのでしょうか。

ビジネスローンは銀行評価が悪化する

 
あらゆる資金調達方法の中でも、ビジネスローンは「銀行評価が悪化する方法」の筆頭です。
ビジネスローンで調達した場合、借入情報が信用情報に記録され、銀行融資の際には借入金明細書にビジネスローンの情報を記載しなければなりません。
これによって銀行評価が悪化します。
銀行がビジネスローンを嫌う理由はいくつかあります。
ひとつは、資金繰りが悪化すること。
上記の通り、ビジネスローンは高金利のため資金繰りが悪化します。
資金繰りが悪化すれば資金ショートを起こしやすくなるため、銀行の貸倒れリスクも高まります。
このため、銀行はビジネスローンで借りている会社を嫌うのです。
また、金利負担に関係なく、ビジネスローンで借りている事実そのものが、銀行にとっては悪印象となります。
「なぜビジネスローンで借りたのか?」を考えた場合、大抵の理由は「銀行融資を断られたから」です。
さらに、「なぜ銀行融資を断られたか?」といえば、それはもちろん「信用に問題があるから」「返済力に問題があるから」です。
銀行としては、そのような会社に融資するメリットがありません。
実際に、経営に大きな問題がないにもかかわらず、「ビジネスローンを利用している」というだけで融資を受けられないケースがあるのです。
このほか、ビジネスローンで調達した場合、貸借対照表の負債の部では短期借入金が増加します。
借入金は他人資本ですから、短期借入金の増加は自己資本比率の低下を招きます。
これも、銀行評価が悪化する一因です。
ビジネスローンを利用すると、銀行評価が確実に悪化するのです。

ファクタリングは銀行評価に影響しない

 
基本的に、ファクタリングは銀行評価に影響しません。
というのも、ファクタリングの利用歴は信用情報に記録されず、銀行融資の必要書類にも表れないからです。
ファクタリングは売掛金の売却であり、手元の資産が「売掛金」から「現金」に変わります。
貸借対照表では、資産の部の流動資産において、「売掛金の減少」と「現金の増加」が起こります。
ファクタリングを利用せず、支払期日を待って売掛金を回収した場合にも、貸借対照表の動きは全く同じです。
銀行がファクタリングの利用を把握できない以上、銀行評価に影響するはずがありません。
また、ファクタリングは借り入れではないため、借入金が増加することもありません。
これにより、自己資本比率を一定に保ったまま資金を調達でき、銀行評価の悪化を避けられます。

資金調達に付随するメリットの違い

 
資金調達方法によっては、「資金を調達できる」というメリットのほかに、様々なメリットが付随します。
資金を調達することが最大の目的ですが、メリットが多いに越したことはありません。
ファクタリングとビジネスローンは、付随するメリットが異なります。

ビジネスローンは資金調達のみ

 
ビジネスローンは「資金を調達できること」以外にメリットがありません。
銀行融資ならば、返済実績を作ることで融資を受けやすくなったり、借入条件が良くなったりするため、融資を受けることそのものに大きなメリットがあります。
ビジネスローンも、借入れと返済を繰り返すことで信用が高まりますが、これは「ビジネスローンに対する信用」に過ぎません。
ビジネスローンの借入枠が増えたり、金利が低くなったりしたところで、資金繰りの負担になることは変わらず、軸となるべき銀行の評価も低下します。
これでは、融資を受けること自体にメリットがあるとはいえません。
ビジネスローンのメリットといえば、「銀行融資を受けられない場合に、短期的な資金繰りをつなぐこと」くらいのものです。

ファクタリングはリスクマネジメントに役立つ

 
ファクタリングは、資金を調達すること以外に様々なメリットがあります。
上記の通り、資金繰り改善や銀行評価の維持に役立つことは、資金調達に付随するメリットといえるでしょう。
このほか、ファクタリングはリスクマネジメントに役立ちます。
これは、ファクタリングは原則的に「償還請求権なし(ノンリコース)」であるためです。
償還請求権とは、ファクタリングした売掛金が回収できなくなった場合に、ファクタリング会社が利用会社に買い戻しを求める権利のことです。
ファクタリングには償還請求権がないため、売掛先の経営悪化や倒産などによって売掛金が回収できなくなっても、利用会社は何ら責任を負いません。
回収不能による損失は、ファクタリング会社が全て負担します。
ファクタリング会社は、「満額回収によって得られるリターン」と「回収不能時のリスク」を同時に買い取るのです。
これは、ファクタリングによって回収不能リスクを移転できることを意味します。
売掛金が回収不能になると、資金繰りが大幅に悪化します。
大手取引先の売掛債権(売掛金)であれば、連鎖倒産に陥るかもしれません。
ファクタリングによって、そのリスクを回避できることは大きなメリットといえます。
さらに、売却した売掛債権(売掛金)については、利用会社が管理する必要がなくなるため、与信管理の負担を軽減できます。
ファクタリングは、資金調達に付随するメリットも非常に魅力的です。

ファクタリングとビジネスローンを徹底比較!

 
ファクタリングとビジネスローンの違いについて、様々な角度でみてきました。
以上の内容を踏まえて、ここからはファクタリングとビジネスローンを徹底比較し、目的に応じた使い分けをみていきましょう。

柔軟に資金調達するなら?

 
資金調達に柔軟性を求めるならば、ファクタリングとビジネスローンはどちらを選ぶべきでしょうか。

債権譲渡と融資の差

 
ファクタリングとビジネスローンの柔軟性は大きく異なります。
これは、債権譲渡と融資の差です。
ファクタリングは、信用取引によって生じた売掛債権(売掛金)の譲渡によって資金を調達します。
日本の企業のほとんどは信用取引を行っており、手元には売掛債権(売掛金)があります。
つまり、手元にある売掛債権(売掛金)を活用することで、必要なタイミングでいつでも調達可能です。
また、ファクタリングの調達可能額は、手元の売掛金総額によって決まります。
手数料を差し引くとしても、大体の調達額を予測できることもメリットです。
最近では、2社間ファクタリングの手続きをオンラインで完結する「オンラインファクタリング」も徐々に普及してきました。
これにより、ファクタリングの柔軟性はさらに高まっています。
これに対し、ビジネスローンはあくまでも融資です。
融資である以上は返済義務があり、返済義務に耐えられるかどうかを必ず審査します。
審査にはそれなりの時間がかかり、審査結果が出るまでは融資可能額の予測がつきません。
「数百万円の調達を希望→審査の結果、融資上限は数十万円→ビジネスローン数社を回るも資金ショート」といったケースもしばしばです。
このように、ビジネスローンは柔軟性に問題があります。

必要書類を比べてみる

 
柔軟性を比較する上では、利便性も考えるべきでしょう。
簡便に調達できるならば、資金調達の柔軟性は高まります。
そこで注目したいのが必要書類です。
必要書類が多ければ、申し込むまでの負担が大きいため柔軟には調達できません。
利便性においても、ファクタリングはビジネスローンよりも優れています。
ファクタリングの必要書類は、手元の書類だけで間に合うことが多いです。
例えば、No.1のファクタリングの必要書類は以下の4点のみです。

  • 直近3ヶ月の取引入金が確認できる書類(入金通帳・当座通帳・当座照合表)
  • 決算書直近2期分(勘定科目明細付で税務申告済みの捺印のあるもの)
  • 成因資料(請求書・発注書・納品書など)
  • 取引先企業との基本契約書

同じファクタリング会社を継続的に利用することで、必要書類がさらに少なくなります。
これに対し、ビジネスローンは必要書類の準備に手間がかかります。
例えば、ある消費者金融系ビジネスローンの必要書類は以下の通りです。

  • 直近3年分の決算書
  • 法人設立届出書
  • 商業登記簿謄本
  • 印鑑証明書
  • 事業計画書
  • 法人の経営状況に関する書類
  • 代表者の収入証明書

登記簿謄本や印鑑証明書は取得に手間がかかり、事業計画書をすぐに提出できる会社は少ないでしょう。
ビジネスローンは申し込むまでのハードルが高く、柔軟性が低いといえます。

結論:ファクタリングで柔軟に資金を調達

 
以上のように比較すると、ビジネスローンよりもファクタリングのほうが柔軟性に優れています。
ビジネスローンは融資であり、審査のために多くの書類を求められ、融資可能額も事前には把握できません。
十分な金額を調達できなければ、いくつものビジネスローンに申し込む必要があります。
このような柔軟性の低さにより、ビジネスローンは行き当たりばったりの、無計画な資金調達に陥りやすいのです。
ファクタリングは債権譲渡であり、売掛債権(売掛金)を活用することによって、必要なタイミングで柔軟に調達可能です。
必要書類が少ないため簡単に申し込むことができ、調達金額の見通しもつきやすく、資金繰りに織り込んだ上で計画的に利用できます。
ファクタリングの柔軟性は、資金繰りの大きなプラスになるでしょう。

審査のハードルが低いのは?

 
銀行融資に落ちた会社であれば、「銀行の審査に落ちた」という事実があるだけに、できるだけ審査のハードルが低いのが望ましいです。
ファクタリングとビジネスローンのうち、審査のハードルが低いのはどちらでしょうか?

ビジネスローンは審査に通りにくい

 
ビジネスローンは、比較的審査に通りにくいといえます。
もちろん、銀行融資よりも審査が緩いことは事実です。
しかしながら、銀行融資もビジネスローンも結局は融資であり、審査で重視するポイントも似ています。
実際に、銀行融資の審査に落ちた理由によって、ビジネスローンの審査にも落ちてしまうことが珍しくありません。
例えば、連続赤字、債務超過などに陥っている会社は、銀行融資はもちろんビジネスローンの審査にも落ちるでしょう。
また、業歴が短い会社も審査に落ちやすいです。
業歴1年未満の会社が、銀行融資を受けられる可能性はほぼゼロです。
同じく、ビジネスローンも業歴を重視します。
例えば、必要書類として「決算書3年分」を求めているビジネスローンならば、少なくとも業歴3年以上の会社でなければ審査に落ちる可能性が高いです。
このように、銀行融資の審査に落ちた会社にとって、ビジネスローンの審査に通ることは容易ではありません。

ファクタリングは審査に通りやすい

 
ファクタリングは、審査のハードルが低いことで有名です。
ビジネスローンよりも、ファクタリングの方が圧倒的に審査に通りやすいといえます。
すでに述べた通り、ファクタリングとビジネスローンは審査基準が異なります。
融資であるビジネスローンは融資先を重視するのに対し、債権譲渡であるファクタリングは売掛金を重視するのです。
ビジネスローンの場合、自社の状況次第では「審査にほぼ通らない」ということもあり得ます。
ファクタリングも、売掛先の状況次第で審査に落ちることがあるでしょう。
しかし、売掛先が一社のみである場合を除き、手元には複数社の売掛債権(売掛金)があるのです。
ある売掛債権(売掛金)が審査に落ちても、別の売掛債権(売掛金)を選ぶことによって審査に通ることが少なくありません。
また、ファクタリング会社によって得意な業種が異なり、売掛債権(売掛金)の内容によっても対応力は様々です。
これにより、A社で審査に落ちた売掛金が、B社では難なく審査に通る、といったことがよくあります。
取引先(売掛金)を複数所有しており、ファクタリング会社の選び方にも間違いがなければ、ファクタリング審査に通らないことはほぼありません。

結論:審査に困ったらファクタリング

 
審査基準の違いを比較すると、審査のハードルには歴然たる差(ファクタリング≫ビジネスローン)があります。
銀行融資に落ちた理由が深刻であればあるほど、ビジネスローンの審査に通ることは困難です。
審査に不安があるならば、迷わずファクタリングで調達しましょう。

資金調達方法を多様化するなら?

 
政府がファクタリングを推奨している大きな理由は、中小企業の銀行融資への依存を緩和するためです。
日本の中小企業は銀行融資への依存度が高いといわれています。
銀行融資に依存している会社は、銀行から融資を受けられなくなった時点で資金繰りが回らなくなる恐れがあります。
この問題を解消するためには、銀行融資以外の資金調達方法を確保することが重要であり、その方法のひとつとしてファクタリングを推奨しているのです。
しかし、銀行融資以外にも資金調達方法は色々あり、特にビジネスローンは銀行融資の次善策として位置づけられることが多いです。
資金調達方法を多様化するには、ファクタリングとビジネスローンのどちらを選ぶべきでしょうか。

ビジネスローンでの多様化は無意味

 
銀行融資を受けられない場合、「ならばビジネスローンで…」と考える経営者は少なくありません。
これは、銀行融資よりもビジネスローンのほうが審査に通りやすいことが主な理由です。
しかし、資金調達方法の多様化を目指す場合、ビジネスローンには大きな欠点があります。
上記でも述べた通り、銀行融資とビジネスローンは審査基準が同じ(返済力を重視)です。
このため、銀行融資の審査に落ちた会社は、同じ理由によってビジネスローンの審査に落ちることが珍しくありません。
資金調達方法を多様化する上で重視すべきポイントは、「銀行融資を受けられない状況でも資金調達しやすいかどうか」です。
融資の一種である以上、ビジネスローンは「銀行融資を受けられない会社にとって資金を調達しやすい」とは言い難いでしょう。
また、ビジネスローンは調達可能額も低く、資金調達に十分な資金を確保できないことも多いです。
これも、銀行融資の代替として機能しにくい理由といえます。
資金調達方法の多様化を目指す際、ビジネスローンでの多様化はあまり意味がないと考えましょう。

ファクタリングは多様化に最適

 
資金調達方法の多様化のために、政府はファクタリングを推奨しています。
これは言うまでもなく、ファクタリングが最適だからです。
銀行融資とファクタリングは、審査基準が大きく異なります。
ファクタリングは自社の状況を重視しないため、銀行融資を受けられない会社でも、売掛金さえあれば利用できます。
連続赤字、債務超過、リスケジュール中、業歴1年未満、税金滞納など、あらゆる状況で利用できるのです。
したがって、ビジネスローンのように「銀行融資はNG、ビジネスローンもNG」ということは基本的になく、「銀行融資はNG、ファクタリングなら問題なし」というケースが大半です。

ビジネスローン以外と比べると?

 
また、ビジネスローン以外の資金調達方法と比較しても、ファクタリングに勝る方法はありません。
出資、クラウドファンディング、少人数私募債などは外部資金調達であり、自社の経営状況に左右されます。
銀行融資を受けられない会社は、その他の外部資金調達も利用できないケースが多いです。
手形割引やリースバックなどは、ファクタリングと同じく内部資金調達です。
自社の状況によらず資金を調達できますが、ファクタリングに比べて利用しにくいといえます。
近年、手形取引は大幅に減少しており、政府も2026年までに約束手形を廃止するとしています。
手形割引は、銀行融資の次善策として長らく利用されてきましたが、近い将来、利用できなくなると考えるべきです。
リースバックでは、自社の資産を売却すると同時にリース契約を結びます。
したがって、自社がリースバックの対象資産を所有していることが条件です。
注意したいのは、抵当権付きの資産はリースバックが難しいということです。
不動産や事業用の車両・機械など、事業用資産の多くは融資を受けて購入します。
資金調達のために売却したい場合、残債を一括返済し、抵当権を抹消しなければなりません。
リースバックで調達した資金で完済すれば問題ありませんが、それでは十分な資金を調達できない可能性があります。
このように、リースバックも柔軟性に乏しく、銀行融資の次善策としては不向きです。

結論:早期にファクタリングの導入を!

 
ファクタリングは、資金調達方法の多様化に最適です。
ビジネスローンだけではなく、他の内部資金調達と比較しても優れています。
逆に言えば、ファクタリング以外の方法は、資金調達方法を多様化する上で何らかの問題を抱えています。
ファクタリングを利用していない会社は、銀行融資への依存度が高いか、あまり好ましくない方法で多様化している可能性が高いです。
資金調達方法を多様化するのは、資金繰りの安定性を高めるためであり、銀行融資以外の方法ならば何でもよいというわけではありません。
ファクタリングを導入していない会社は、早急にファクタリングを取り入れるべきでしょう。

どちらが安全?

 
あらゆる資金調達方法の中で、最も安全性が高いのは銀行融資です。
過去の例外的な事例を除いて、銀行が事業者相手に悪質行為を行うことはありません。
したがって、銀行融資を受けられないということは、最も安全な方法で調達できないことを意味します。
そこで、ファクタリングとビジネスローンの安全性も気になるところ。

安全性は大差ない

 
結論から言えば、ファクタリングとビジネスローンの安全性に、優劣をつけるのは困難です。
ビジネスローンにおける悪質業者は「正規の貸金業を装う違法業者」であり、ファクタリングにおける悪質業者は「正規のファクタリング業を装う違法業者」です。
現在、ファクタリング業界に紛れ込んでいる悪質業者は、ファクタリング業界で独自に誕生したものではありません。
ほとんどは貸金業界から流れ込んできた悪質業者です。
つまり、ビジネスローンもファクタリングも、「違法業者=ヤミ金」を意味します。
手口は違うものの、危険性はほぼ同じです。
ビジネスローンの悪質業者は、通常の銀行融資やビジネスローンに通らず、資金繰りに困っている会社に対して、超高金利で貸付けを行います。
ファクタリングの悪質業者も、銀行融資その他で資金を調達できない会社に対し、正規のファクタリングを装い、超高金利で貸付けを行います。
危険性は安全性の裏返しですから、危険性が同じということは安全性も同じということです。

どちらも見抜くのは簡単

 
また、「見抜くのは簡単」という点でも、ファクタリングとビジネスローンの安全性は大差ありません。
ビジネスローンならば、その業者の貸金業登録を調べるだけです。
登録番号を表示していない場合には悪質業者、金融庁の「登録貸金業者情報検索サービス」で照会し、該当がない場合にも悪質業者と判断できます。
現在、ファクタリングには登録制度がないため、登録情報から調べることはできません。
しかし、ファクタリングの悪質業者にはいくつかの特徴があり、それを調べることで確実に回避できます。
No.1などの優良ファクタリング会社を選ぶだけでも、悪質業者のリスクはゼロになります。

ファクタリングの悪質業者の見抜き方について、詳しくはこちら
⇒https://no1service.co.jp/blog/2021/11/19/%e3%80%90%e6%b3%a8%e6%84%8f%ef%bc%81%e3%80%91%e3%83%95%e3%82%a1%e3%82%af%e3%82%bf%e3%83%aa%e3%83%b3%e3%82%b0%e3%81%ae%e5%a5%91%e7%b4%84%e6%9b%b8%e3%81%a7%e7%a2%ba%e8%aa%8d%e3%81%99%e3%81%b9%e3%81%8d/

結論:安全性の比較は不要

 
以上のように、ファクタリングとビジネスローンの安全性には差がなく、危険を避けるのも簡単です。
したがって、銀行融資を利用できないからといって、「どちらが安全か?」という基準で選ぶ必要はありません。
それよりも、審査難易度や利便性、資金調達スピード、コストなどを比較すべきでしょう。

担保・保証との兼ね合いは?

 
ファクタリングとビジネスローンに共通するのは、担保・保証の位置づけです。
ビジネスローンは無担保・無保証でも利用しやすく、ファクタリングは無担保・無保証が原則となります。
では、担保・保証との兼ね合いを考えた場合、より優れているのはどちらでしょうか。

担保を活用したいならビジネスローン

 
担保を活用したい場合には、ビジネスローン一択となります。
ファクタリングは無担保・無保証が原則のため、担保の活用は不可能です。
一方、一部のビジネスローンでは、担保として不動産や売掛債権を活用できます。
ただし、ビジネスローンでの担保活用は、あまり現実的ではありません。
担保余力があるならば、ビジネスローンではなく銀行融資で調達するのが自然です。
「担保はあるが銀行から融資を受けられない」という場合、以下のような状況が考えられます。

  • リスケ中である(リスケ中は担保・保証の有無に関係なく銀行融資不可)
  • 資金調達を急いでいる(担保はあるが銀行融資では間に合わない)
  • 銀行に対して信用不安を起こした(担保はあっても審査に通らない)

とはいえ、これらも現実的ではないでしょう。
リスケ中の会社が十分な担保を所有しているとは考えにくいです。
担保付きのビジネスローンは、無担保・無保証のビジネスローンよりも時間がかかるため、資金調達を急いでいる場合には不向きです。
重大な信用不安を引き起こした会社は、ビジネスローンでも「信用に問題あり」と判断されるケースが大半です。
銀行融資の次善策を考える以上、担保付きのビジネスローンは比較対象になりにくいでしょう。

「無担保・無保証」による影響を考える

 
担保・保証が不足していることを前提として、ファクタリングとビジネスローンはどちらが優れているでしょうか。
これは、「無担保・無保証による資金調達への影響」を考えるとよく分かります。
担保・保証は返済力を補完するためのものですから、ビジネスローンの場合、無担保・無保証であることは基本的にマイナスです。
無担保・無保証であれば、融資先の純粋な返済力だけで判断することとなり、審査に落ちたり、わずかな金額しか調達できなかったり、色々な問題が発生します。
一方、ファクタリングは借り入れではなく、返済力を問いません。
返済力を補完するための担保・保証も一切不要です。
したがって、「無担保・無保証」ということは、ファクタリングの審査や条件に一切影響しません。

結論:無担保・無保証のファクタリングが現実的

 
「無担保・無保証で調達できることの価値」を考えると、ビジネスローンよりもファクタリングの方が圧倒的に優れています。
国内企業のうち、銀行から無担保・無保証で融資(プロパー融資)を受けられる会社は、全体の約1割に過ぎません。
帝国データバンクの2016年データによると、調査対象企業のうち65.3%有担保、25.0%が信用保証協会保証、無担保・無保証はわずかに9.8%となっています。
これは、全体の9割が担保・保証なしでは融資を受けられないことを意味します。
実際、全体の32.9%は担保・保証不足によって銀行融資を受けられない状況です。
担保・保証が不足している会社は、無担保・無保証でも資金を調達しやすいファクタリングをおすすめします。

調達コストが安いのは?

 
ファクタリングとビジネスローンは、どちらも「調達コストが高い」といわれることが多いです。
基本的に高いことが前提となるため、「だからこそできるだけ安く…」と考える人も多いことでしょう。
ファクタリングとビジネスローンの調達コストを比較してみましょう。

単純比較は難しい

ファクタリングの場合は短期間で発生する手数料となっています。
たとえば1ヶ月後に支払期日がある売掛金を手数料率10%でファクタリングしたとします。
これを金利計算にすると月利で10%となります。
年間にすると120%の金利になってしまうわけです。
一方でノンバンクのビジネスローンを利用したと仮定し、実質年率15.0%であるとすると、年間で15.0%の利息率となります。
ここまで確認してみるとファクタリングのほうが不利である印象が強いと思います。
しかし単純には比較できないのです。

ファクタリングとビジネスローンを徹底比較

 
そもそもファクタリングは、比較的短い間隔で手数料が発生するものとなっています。
ビジネスローンのように長期間になるわけではありません。
例えばビジネスローンを利用すると、返済期間が数年になってしまう可能性もあるのです。
数年という長いスパンになってしまえば、結果としてファクタリングの手数料よりもビジネスローンの金利手数料のほうが金額として高くなってしまうわけです。
たとえばファクタリング手数料10%、ビジネスローン金利手数料10%として比較してみましょう。
それぞれ100万円の資金調達をするとします。
ファクタリングの場合は手数料率が10%なので、10万円を差し引かれて現金化することになります。
手数料は10万円となります。
ビジネスローンは3年間で返済するとします。
計算を単純化するために3年後に全額を一括返済すると仮定すると、支払う金利手数料は30万円になるわけです。

結論:基本的にファクタリングのほうが安い

このように必ずしもファクタリングが不利とは言えない状況があります。
特に高額の資金調達となると、ビジネスローンの返済期間は長くなります。
長くなればなるほど返済額も膨らむので注意しましょう。

特に借入額によっては、ビジネスローンの調達コストはファクタリングの調達コストをはるかに上回り、資金繰りへの負担も深刻です。
事業資金は数百万円単位の調達が基本となるため、トータルコストはビジネスローンよりもファクタリングのほうが安くなります。

多額の資金を調達するなら?

 
それなりに規模が大きい会社や、収支のサイクルによっては、多額の運転資金が必要となります。
また、貸し倒れその他で巨額の赤字が発生した場合には、多額の赤字補填資金が必要です。
銀行融資を受けられない状況で多額の資金を調達するならば、ファクタリングとビジネスローンのどちらを利用すべきかを考えてみましょう。

少額の資金調達ならビジネスローンでも間に合うが…

 
ビジネスローンは、多額の資金調達に不向きです。
中には、「無担保・無保証でも1000万円まで融資可能」などとするビジネスローンもありますが、これは例外中の例外です。
無担保・無保証であり、なおかつビジネスローンを初めて利用する会社は、複数のビジネスローンから借り入れても300万円程度が限界でしょう。
多額の資金を必要とする場合、ビジネスローンでは資金繰りがショートします。
規模が小さい会社は、ビジネスローンでも間に合うかもしれませんが、ビジネスローンを選ぶのは早計です。
というのも、調達限度額は低ければ追加調達も難しいためです。
例えば、200万円の資金調達を必要とする会社が、ビジネスローンで250万円の枠を確保したとします。
ここから200万円を調達すると、残りの調達余力は50万円です。
銀行融資を受けられない不安定な状況であれば、さらなる追加調達が必要となることも多く、50万円の枠では足りなくなる可能性があります。
ビジネスローンの融資枠は、返済実績に応じて徐々に増枠されるため、ビジネスローンで多額の資金調達が可能になるのはずっと先のことです。
それまでに資金繰りが回らなくなれば、元も子もありません。

多額の資金調達はファクタリングで

 
それなりにまとまった資金を調達したい場合、ビジネスローンよりもファクタリングのほうが適しています。
ファクタリングの調達可能額は、手元の売掛金総額に依存します。
現金取引の割合が高い場合を除けば、それなりにまとまった資金調達が可能です。
例えば、現金取引2割、信用取引8割、月商1000万円、回収サイト1ヶ月の会社では、常時800万円の売掛金を所有しています。
これを手数料率5%でファクタリングすれば、即座に760万円を調達できます。
短期的な支払いであれば、ファクタリングによって十分な資金を確保できるでしょう。
なお、ファクタリング会社によって、買取可能な売掛金の上限額は異なります。
大手のファクタリング会社では「数億円まで対応」「上限なし」といったケースもありますが、No.1などの中小ファクタリング会社では「5000万円まで」といった設定が一般的です。
このことからも、ファクタリングが数千万円単位の調達に対応していることが分かります。

結論:ファクタリングとビジネスローンの併用も

 
銀行融資を受けられない会社は、融資正常化にはある程度の期間を要するため、中長期の資金繰りを見据えるべきです。
中長期目線でも、ファクタリングは優れた資金調達方法です。
しかし、リスケなどによって銀行融資を受けられない状況であれば、ファクタリングとビジネスローンの併用も検討してみましょう。
このとき、ファクタリングを優先しつつビジネスローンで補完するのがポイントです。
ファクタリングの調達額は手元の売掛金によって変化するため、売上が悪化した場合には調達可能額も減少します。
このときに備えて、あらかじめビジネスローンを契約し、数百万円の融資枠を確保しておくと安心です。

スピーディに調達したいなら?

 
スピーディに調達したい場合、ファクタリングとビジネスローンはどちらも有力候補となります。
よりスピーディに調達できるのはどちらでしょうか。

ビジネスローンもそれなりに早いが…

 
資金調達スピードを比較すると、ビジネスローンは数日程度、ファクタリングは最短即日です。
単純に比較しても、ファクタリングのほうが優れています。
ところが、ビジネスローンの中には「即日融資」を謳うものが少なくありません。
特に消費者金融系のビジネスローンでは、即日融資を強調するものが多いです。
「即日融資可」というのも、決して嘘ではないでしょう。
また、消費者金融といえば個人向けのカードローンが有名で、こちらは確かに即日融資にも強いです。
しかし、消費者金融系のビジネスローンだからといって過信は禁物です。
消費者金融系ビジネスローンが謳っている「即日融資可」は、あくまでも「うまくいけば即日で融資できる」という意味にすぎません。
実際には、即日で融資を受けられないことも多々あります。
ビジネスローンは事業用ローンであり、借入希望額もそれなりに大きいです。
消費者金融がいくらスピーディとはいえ、個人が数十万円の借入れを希望する場合と、事業者が数百万円の借入れを希望する場合では、対応スピードも大きく異なります。
融資希望額が大きいほどビジネスローン側のリスクは高まり、慎重に対応せざるを得ないのです。
したがって、即日融資を謳っているビジネスローンでも、融資実行までに数日を要することは珍しくありません。

ファクタリングはもっと早い(特にオンライン)

 
資金調達スピードを重視するならば、ビジネスローンよりもファクタリングを選ぶべきです。
2社間ファクタリングの多くは、即日対応に力を入れています。
もちろん、これも「手続きがスムーズにいけば即日で対応」という意味ですから、絶対に即日対応とは限りません。
しかし、同じ「最短即日」でも、ファクタリングとビジネスローンでは大きく異なります。
ビジネスローンは必要書類が多く、申し込み自体に手間がかかります。
申し込みから借入れまでのトータルで考えると、即日での調達は困難です。
一方、ファクタリングの必要書類は少なく、申し込めばすぐに審査に入ることもよくあります。
早い時間帯(少なくとも午前中)に申し込めば、即日で資金調達できる可能性が高いです。
オンラインファクタリングを選ぶことで、資金調達スピードはさらに高まります。
通常の2社間ファクタリングが最短即日であるのに対し、オンラインファクタリングは最短数時間で調達できるケースも多いです。
実際に、No.1のオンラインファクタリングでは、最短60分入金の実績も多数ございます。

結論:緊急の資金調達はファクタリング一択

 
資金調達方法全体で考えると、ビジネスローンもファクタリングも資金調達スピードに優れています。
しかし、即日調達の実現可能性を比較した場合、優れているのはファクタリングです。
また、よりスピーディな方法を選ぶ場合にも、最短数時間~即日で調達できるファクタリングのほうが優れています。
緊急でなければ、ビジネスローンでも間に合うかもしれませんが、不測の事態に備えるためにも、スピーディに調達するに越したことはありません。
特に、緊急の資金調達はファクタリング一択と考えてください。

長期継続に向いているのは?

 
リスケ中の会社は、リスケを完了するまで銀行融資を受けることができません。
起業したばかりの会社も、ある程度業歴を積み重ねるまでは銀行融資は困難です。
このような会社は、銀行融資以外の方法によって、長期的に資金を調達する必要があります。
長期継続で利用する場合、ファクタリングとビジネスローンのどちらを選ぶべきでしょうか。

ビジネスローンの長期継続はNG

 
基本的に、ビジネスローンの長期継続はNGと考えてください。
主な理由はふたつあります。
ひとつは、経営悪化のリスクが高いこと。
ファクタリングとビジネスローンのコスト比較からも明らかなように、ビジネスローンは長期にわたって利用するほど、支払利息の負担が高まります。
調達する金額が同じであるにもかかわらず、ファクタリングの何倍ものコストがかかるのです。
ビジネスローンを長期継続で利用すれば、よくても経営維持、大抵は経営悪化を招きます。
経営環境の変化が著しい昨今、銀行融資で調達している会社でも経営を維持できないケースが多いのです。
ビジネスローンで経営を圧迫されている会社が、経営を維持することは極めて困難でしょう。
もうひとつは、泥沼化しやすいこと。
現時点では銀行融資を受けられないとしても、いずれは銀行融資で調達できる状況を目指すべきです。
しかしながら、ビジネスローンは銀行評価の悪化につながり、融資正常化の大きな妨げとなります。
「ビジネスローンの長期継続」が「融資を受けられない状況の長期化」を招き、いつまでたっても融資を受けられない…そんな会社も少なくありません。

ファクタリングは継続利用がおすすめ

 
ファクタリングは、長期継続に適しています。
まず、ファクタリングは借り入れではないため、いくら利用しても財務が悪化しません。
ファクタリングで調達した資金を返済に充てることで、財務を改善することもできます。
次に、継続利用によってファクタリング条件が良くなることが多いです。
現在、ファクタリング市場の拡大に伴って業者数が急増し、業者間の競争が徐々に激しさを増しています。
各業者は、顧客の囲い込みに力を入れており、優良顧客を優遇する傾向があります。
ファクタリングを継続的に利用する会社は、業者の安定収益につながる優良顧客です。
したがって、優先的に対応してもらえる、手数料が下がるなどの優遇が期待できます。

結論:長期継続はファクタリングで

 
本来、ビジネスローンは長期継続利用を想定した商品ではありません。
ビジネスローンで調達できる金額は、銀行融資でいえば短期借入と同程度か、それ以下です。
このことからも、ビジネスローンが短期間の利用を前提としていることがよく分かります。
ファクタリングも、短期の資金繰りに役立ちますが、これは「短期の利用が前提」ということではなく、「短期でも長期でも役立つ」ということです。
ファクタリングは銀行融資を受けられない場合だけではなく、銀行融資を受けられる場合でも役立ちます。
むしろ、ファクタリングは「銀行融資orファクタリング」という二者択一の状況ではなく、「銀行融資+ファクタリング」の併用によって最大限の力を発揮するのです。
例えば、多額の資金調達には銀行の長期借入を利用し、少額の資金調達にはファクタリングを利用することで、柔軟な資金繰りが可能です。
実際に、融資を正常化した以降も、ファクタリングを継続利用する会社が多いです。
長期にわたって利用するならば、ビジネスローンよりもファクタリングを選びましょう。

経営改善に役立つのは?

 
すでに銀行融資を受けられない状況であれば、融資正常化を目指すべきであり、そのためには経営改善が欠かせません。
最後に、「経営改善に役立つのは?」という視点で、ファクタリングとビジネスローンを比較してみましょう。

ビジネスローンはむしろ経営悪化

 
ここまでの内容から、ビジネスローンが経営改善に不向きであることは明らかです。
ビジネスローンは調達できる金額が小さく、経営改善資金を十分に確保できません。
たとえ確保できたとしても、多額の借入によって支払利息が大きくなり、むしろ経営が悪化する恐れがあります。
経営改善を目指すならば、ビジネスローンはむしろ避けるべきです。

ファクタリングは経営改善に役立つ

 
ファクタリングは経営改善に役立ちます。
ファクタリングを活用すれば、資金を調達しながら資金繰りを改善できます。
ファクタリングが「償還請求権なし」であることも重要です。
経営改善中に貸し倒れが発生すれば、その時点で経営改善が頓挫する恐れがあります。
ファクタリングを通して、貸し倒れリスクをファクタリング会社に移転しておけば、その心配もありません。
助成金の活用にもファクタリングが最適です。
助成金を受給することによって、経営改善を加速できます。
しかし、助成金は一定の取り組みの後に支給されるため、先行コストの負担は避けられません。
ファクタリングで柔軟に調達し、先行コストの負担をこなしていくならば、助成金を受給できる可能性も高まります。
このほか、No.1をはじめとする一部のファクタリング会社では、コンサルティング業務を行っています。
ファクタリング会社としての強みを活かし、「ファクタリング×コンサルティング」で経営改善をサポートするのが特徴です。
No.1でも、キャッシュフロー正常化、融資正常化、債務超過解消、黒字転換、3期連続黒字化などの実績が多数ございます。

結論:ファクタリングは経営改善の特効薬

 
ビジネスローンは経営改善に不向き(むしろ経営悪化につながる)であるのに対し、ファクタリングは経営改善に役立ちます。
近年、経営改善の専門家の中には、「ファクタリングは経営改善の特効薬」という意見も増えてきました。
今後、ファクタリングの普及率が高まるにつれて、経営改善にファクタリングを活用する会社は増えていくことでしょう。

まとめ:ファクタリングとビジネスローンで迷ったらNo.1にご相談を

 
この記事では、ファクタリングとビジネスローンの違いと比較・使い分けについて詳しく解説しました。
長い間、ビジネスローンは銀行融資の次善策として考えられてきました。
ファクタリングが普及しつつある今、ビジネスローンの重要性は低くなっています。
審査難易度、手軽さ、スピード、コスト、継続利用への適性、経営改善効果など、あらゆる点において、ファクタリングのほうが優れているのです。
ファクタリングとビジネスローンで迷っているならば、まずは一度、ファクタリングを利用してみることをおすすめします。
No.1では、初回利用のお客様に対して「初回手数料50%割引」「他社より高額買取保証」などの優遇を行っています。
ファクタリングをご検討中の方は、No.1までお気軽にご相談ください。

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