カテゴリー: 実録!資金調達物語
個人医院(歯科)を営むD様のファクタリング事例
開業まもない個人医院や中小のクリニックにとって、設備投資や人件費、仕入れコストなどによって、運転資金が不足することは珍しくありません。
特に、診療報酬の入金が数ヶ月後にずれ込む仕組みの中で、日々の支払いをどう乗り越えるかは、多くの医療従事者にとって大きな悩みの種となっています。
今回ご紹介するのは、埼玉県で歯科医院を開業したばかりのD様による、診療報酬ファクタリングを活用した資金調達の実例です。
「赤字決算」「開業1年未満」「金融機関の融資に頼れない」といった厳しい条件の中、D様は診療報酬債権を現金化する方法を選び、250万円の資金調達に成功しました。
本記事では、D様がどのような背景でファクタリングを選択し、どのように医院の経営を立て直しつつあるのかをリアルに解説します。
資金繰りに課題を感じている医療法人や個人医院の経営者の方にとって、きっと参考になるはずです。
個人医院(歯科)を営むD様のファクタリング事例
ファクタリングにもいくつかの種類があり、手数料率が低めに設定されているものとしては国際ファクタリングや保証ファクタリング、診療報酬ファクタリング、さらには介護報酬ファクタリングなどがあります。
どれも将来的に入金される予定のものを早めに入金させる、といった効果を持ったものであることは一緒です。
今回は個人医院を営むD様のファクタリング事例を紹介します。
D様に関しては診療報酬ファクタリングを実施することになります。
一般的なファクタリングと比較して診療報酬ファクタリングは有利な内容であることが広く知られています。
D様のファクタリング内容について詳しくお伝えしますね。
なぜD様がファクタリングをしなければならなくなったのでしょうか?
ファクタリングを利用したあとはどうなったのでしょうか?
今回のファクタリングの基礎情報
・経営者の年齢・・・38歳
・会社の経営年数・・・1年
・会社所在地・・・埼玉県
・業種・・・医療系(歯科医院)
・年商・・・6千万
・決算状況・・・赤字決算
・資金調達成功額・・・250万円
・ファクタリング取引の方法・・・3社間取り引き
・資金調達目的・・・運転資金の確保のため
なぜ資金調達が必要になったのか?
D様は長年の夢であった開業を地元の埼玉県で実現しました。
10年以上歯科医として勤務してきたので一定の資金は確保した上での開業となったのですが、ことのほかコストが発生してしまったのです。
開業してから1年程度はなんとか自己資金で対応できていたのですが、その資金も底をついてきてしまいました。
銀行融資なども検討していましたが、開業してから1年程度ということもあり審査が通るか不安です。
もしも審査落ちしてしまうと、しばらくは審査を受けても同じ結果を食らう、という話を聞いていたので腰が引けていました。
開業したばかりというのは資金繰りが安定しないのは仕方のないことです。
しかし銀行は不安定な状況の時には助けてくれません。
少なくても開業してから2年から3年程度は経たなければ利用できない、とされているのです。
医療系であったとしても例外ではありません。
その背景には、日本全国の歯科医院の数はコンビニエンスストアの数よりも多いとされており、競争の激化により廃業に追い込まれる歯科医院の数も多い為です。
そもそもD様の場合は、設備投資資金といった特別な資金調達ではありません。
単純に運転資金が足りなくなってしまったので資金調達することになったのです。
D様の歯科クリニックは患者さんが少しずつ増えてきている傾向にあります。
ブリッジや有床義歯(入れ歯)などの患者さんが増えてきており、その影響で支払いが増えてしまいました。
また、たまたま医院スタッフのボーナス時期と重なってしまった事もあり資金不足が顕著になってきてしまったのです。
患者さんが増えたとはいっても診療報酬債権の入金は先です。
診療報酬債権に関しては一定額あるので、それを資金調達に利用しようとD様は思いつきました。
D様が利用したファクタリングの中身
運転資金として診療報酬ファクタリングにて250万円の調達に成功しました。
診療報酬債権ファクタリングに関しては2社間取引にする必要がないので3社間取引です。
通常のファクタリングは売掛先にバレたくない、との思いから2社間取引にするケースが多いですよね。
しかし診療報酬ファクタリングに関しては国民健康保険団体連合会・社会保険診療報酬支払基金などから入金されるわけですよね。
それらの組織にファクタリングの利用がバレたとしても何の問題もありません。
バレたからといって国民健康保険団体連合会・社会保険診療報酬支払基金から取引が拒否されることもないわけです。
よって診療報酬ファクタリングは基本的に3社間取引きなのです。
しかも手数料率も低く設定されています。
D様の場合は3%で済みました。
ファクタリング利用後にD様の会社はどうなったのか?
診療報酬ファクタリングを利用して医院の運転資金をまかなうことに成功しました。
まだ開業してから年月が経っているわけではないので、不安定な経営が続いていますが徐々に光が見え始めています。
利益率が高いインプラントや矯正歯科の患者さんも増えてきているからです。
まとめ
開業まもない個人医院や中小クリニックでは、設備投資や人件費、仕入れコストなどの負担が大きく、特に診療報酬の入金が数ヶ月先にずれ込むため、運転資金の不足が経営を圧迫することが珍しくありません。今回ご紹介した埼玉県のD様は、こうした厳しい状況の中で「診療報酬ファクタリング」を活用し、250万円の資金調達に成功しました。
D様は開業1年未満、赤字決算、そして金融機関からの融資が難しいという条件下で、診療報酬債権を早期に現金化する手段としてファクタリングを選択。通常のファクタリングと異なり、診療報酬ファクタリングは3社間取引が基本であり、国民健康保険団体連合会や社会保険診療報酬支払基金への通知による取引停止リスクはなく、手数料率も3%と比較的低く設定されています。
ファクタリングにより安定した運転資金を確保できたことで、D様の医院は徐々に経営の光が見え始め、患者数の増加や利益率の高いインプラントや矯正歯科の受診者も増加しています。これにより今後の経営改善と事業拡大に向けた土台が築かれつつあります。
医療法人や個人医院が資金繰りに苦しむケースは多く、特に開業直後は銀行融資が受けにくい現実があります。そうした中で診療報酬ファクタリングは、有効かつ安全な資金調達手段として注目されており、運転資金の確保に悩む医療機関にとって心強い選択肢となっています。
資金繰りの課題を抱える医療機関の経営者様は、診療報酬ファクタリングの仕組みやメリットを理解し、専門のファクタリング会社に相談しながら、自院に最適な資金調達方法を検討されることをおすすめします。
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