FPSメディカルのファクタリングの評判は？手数料、審査、口コミやおすすめ利用法などを徹底解説

今回は「FPSメディカル」というファクタリングサービス、ファクタリングブランドを紹介します。

ファクタリングにはさまざまなものがあり、その中でも「診療報酬ファクタリング」「介護報酬ファクタリング」など、医療、介護、福祉系のファクタリングが存在します。

病院やクリニック、介護事業所は、健康保険や介護保険の仕組みを使って、利用者から１割～３割の医療や、介護サービスについての料金を請求し、残りは「診療報酬」「介護報酬」などとして、社会保険診療報酬支払基金や国保連に請求します。

社会保険診療報酬支払基金や国保連へ報酬を請求してから、実際に報酬が支払われるまでに１か月～２か月かかるので、その診療報酬や介護報酬を、サイト30日～60日の売掛債権（売掛金）とみなせます。

売掛債権（売掛金）があればファクタリングによって資金調達できます。診療報酬ファクタリングや介護報酬ファクタリングは手数料がとても低く、通常の融資と変わらない利用者の負担で資金調達できる可能性があります。

「売掛先」の社会保険診療報酬支払基金や、国保連は倒産しない（したら日本社会が破滅）ので、回収不能リスクも低く、手数料が下げられます。

この診療報酬ファクタリングや介護報酬ファクタリング、あるいはそれ以外の医療、福祉系の売掛債権（売掛金）買い取りを実施しているファクタリング会社は少ないです。

今回は、これら医療、福祉、介護系の売掛債権（売掛金）買取を専門に行っている、アクリーティブ株式会社が提供しているFPSメディカルというファクタリングサービスを紹介します。

医療、福祉、介護関係の事業を行っている方はぜひ参考にしてください。

ファクタリングについて、詳しく知りたい方は下記の記事をご覧ください。
ファクタリングを徹底解説｜ファクタリング初心者必見

「FPSメディカル」とはどのようなファクタリングサービスか？

まず、FPSメディカルのファクタリングについてその概要を説明します。FPSメディカルは、アクリーティブ株式会社という医療、介護分野の債権買い取りや、BPOサービス（業務効率化、外注化）をメイン業務にしている会社が提供するファクタリングサービス、ファクタリングブランドになります。

医療、介護、福祉分野のサポートを手掛けるアクリーティブ株式会社の１業務として、「FPSメディカル」というブランドでファクタリングしていると考えてください。

FPSメディカルのファクタリング概要

FPSメディカルは、医療・介護業界の資金調達に特化したファクタリングサービスブランドです。東京、大阪、名古屋、福岡、札幌といった主要都市に店舗（営業所）を構え、来社対応のほか、オンラインでの手続きにも対応しているため、オンラインファクタリングが可能で、遠隔地の方も利用できます。

取り扱い対象が診療報酬などの公的債権であることから、手数料は0.25％からと非常に低く抑えられており、一般的なファクタリングと比べても、コスト面での優位性が際立っています。

運営母体のアクリーティブは、東証プライムに上場する芙蓉リースグループの一員であり、企業としての信用力も高水準です。医療・福祉分野に精通した専任担当者が対応するため、業界特有の事情にも配慮した、きめ細かなサポートが受けられます。

申し込みは、専用Webサイト「Medicare in」から24時間・365日受付可能で、手続きはすべてオンラインで完結します。審査結果は最短で2営業日以内に通知されるため、スピード感のある対応が期待できます。

買い取りの上限・下限は設けられておらず、月々の診療報酬請求額の最大3倍まで資金化することができ、小規模から大規模まで多様な取引に対応しています。100万円未満の小口案件から億単位の債権まで幅広く受け入れています。

なお、ファクタリングの形式は3社間ファクタリングとなっているため、入金までに一定の時間を要し、即日の振込は難しく、通常は1〜2週間ほどの期間が必要です。

取り扱い可能な債権の種類は、診療報酬、介護報酬、調剤報酬、障害者福祉関連の給付費、訪問看護の療養費など多岐にわたり、複数施設にまたがる債権も一括で申し込める体制が整っています。多様な資金ニーズに対応するサービスとして、多くの医療機関や介護事業者に活用されています。

FPSメディカルのファクタリング条件は以下になります。

【FPSメディカルのファクタリングサービスの概要】

FPSメディカルは病院、クリニック、歯科クリニック、調剤薬局、福祉事務所など医療、介護、福祉系の社会保険診療報酬支払基金や、国保連へ請求する報酬を幅広くファクタリングできる総合資金調達ブランドです。

FPSメディカルの各重要項目について解説

FPSメディカルの各項目について上の表に沿って解説していきます。

審査通過率

FPSメディカルでは、審査における承認率が約94％と高水準を維持しています。診療報酬債権が対象であるため、「ほとんど問題なく通るのでは？」と疑問に思う方もいるかもしれません。

実際、ほぼすべてのケースで審査は通過しますが、なかには自費診療分を含めていたり、本来3割負担の患者について、1割負担として誤って請求してしまったりした例も見受けられ、そういった場合には審査に影響が出ることもあります。

手数料

FPSメディカルのファクタリングにおける手数料は、最低で0.25％から設定されています。たとえば入金サイトが60日だと仮定し、年率に換算すると0.25％ ÷ 2 × 12 = 年1.5％程度となり、融資の金利と比較してもまったく遜色ありません。

診療報酬や介護報酬を対象としたファクタリングは、他の一般的な債権ファクタリングとは異なり、資金調達手段として融資に近い感覚で活用できる点が特徴です。

契約方式

FPSメディカルで取り扱うファクタリングは、診療報酬ファクタリング、介護報酬ファクタリング、歯科診療報酬ファクタリング、その他障害給付費・訪問看護療養・調剤報酬の各ファクタリングです。

医療関係のファクタリングなので、これらは3社間ファクタリングとして行います。

入金までのスピード

FPSメディカルのファクタリングは、資金が手元に届くまで通常1〜2週間ほどの時間を要します。これは、診療報酬や介護報酬、障害者給付費、訪問看護療養費、調剤報酬などを対象とする場合、いずれも2社間ファクタリングの仕組みが使えず、3社間取引が前提となるためです。即日資金化が難しい点については、あらかじめ理解しておく必要があります。

買い取り可能額

FPSメディカルのファクタリング買い取り金額は、診療報酬ファクタリング、介護報酬ファクタリングについては、社会保険診療報酬支払基金、国保連に請求する診療報酬の最大3か月分となっております。

また、歯科診療報酬ファクタリングや調剤報酬ファクタリングについては、社会保険診療報酬支払基金、国保連に請求する診療報酬の最大2か月分となっております。

最大2か月、3か月なので、不要ならば１か月分の診療報酬債権のファクタリングでも、もちろん構いません。

必要書類

FPSメディカルの必要書類は、通帳コピー、事業所情報（指定通知書）、保険請求入金資料（診療報酬請求書、支払決定額通知書）、納税証明書、財務資料（確定申告書／決算書／勘定科目内訳 等）の各書類です。

ファクタリングでは、「請求書」「通帳コピー」の２つの書類で良いというところもありますが、これは医療関係の特殊なファクタリングになりますので、これでは足りず、しっかり書類を提出してください。

それでも融資を受ける際の必要書類よりは少なく、信用情報照会もないため、かなり省力化できるはずです。

対象者

FPSメディカルは、医療法人、病院、クリニック、歯科クリニック、調剤薬局、介護事業所、福祉事務所などが利用対象になります。

また、クリニックではありませんが、保険診療を行う鍼灸院や、接骨院も利用できる可能性があるので、ぜひお問い合わせください。

FPSメディカルの申し込み手続きの流れ

FPSメディカルではどのようにファクタリングするのでしょうか？FPSメディカルの申し込み手続きは以下になります。

Step 1：見積もり申請

公式サイト上にある「お見積もりはこちら」のボタンから専用フォームへアクセスし、必要な情報を入力のうえ送信してください。送信後、担当スタッフより、想定される買い取り金額や手数料の目安について、電話またはメールにてご連絡いたします。

Step 2：申し込み・書類のアップロード

「Medicare in」に新規登録後、指示に従って申請情報を入力し、必要書類をアップしてください。

※ご不明点がある場合は、電話またはお問い合わせフォームからお気軽にご相談ください。

Step 3：審査手続き

お送りいただいた情報をもとに社内で審査を行います。審査結果はメールでご連絡し、マイページ（Medicare in）からも確認可能です。

Step 4：契約の締結

契約書を郵送にてお届けしますので、ご署名・ご捺印のうえご返送ください。その後、債権譲渡に関する通知を支払い元へ発送いたします。

Step 5：入金処理

契約完了後、指定の口座へ買取金額をお振り込みいたします。

FPSメディカルを利用するには、会員サイト「Medicare in」への登録が必要です。このサイトではファクタリングに加えて、同社が提供するその他の各種サービスにもアクセスできます。

FPSメディカルのメリットとデメリット

FPSメディカルを利用する際のメリットとデメリットについてもしっかり押さえておきましょう。

FPSメディカルのメリット

FPSメディカルを利用するメリットは以下になります。FPSメディカルのメリットをしっかり押さえてください。

医療、介護、福祉関係のあらゆる債権を買い取るので専門に特化している

FPSメディカルは、診療報酬や介護報酬に特化したファクタリングサービスとして知られていますが、これに限定されず、調剤薬局や福祉事務所が保有するさまざまな債権（介護報酬・障害給付費・訪問看護療養費等）も取り扱いの対象に含まれています。

基本的には、医療法人や病院、個人クリニック、歯科クリニック、調剤薬局、介護施設、福祉関連機関などが利用可能で、さらに一部の保険診療を行う鍼灸院や接骨院（整骨院）も申込みの対象になる場合があります。

FPSメディカルでは、医療・介護・福祉分野に関連する債権、つまり具体的には、診療報酬、介護報酬、調剤報酬、障害給付費、訪問看護に関する療養費などを幅広く買い取り対象としています。

これらの債権は、社会保険診療報酬支払基金や、国保連といった公的機関に対するものであり、これらの機関が財政的に破綻する可能性は極めて低いといえます。したがって、回収不能となるリスクが非常に小さく、ファクタリング会社としても手数料にリスク分を上乗せする必要がなく、結果として利用者にとっても有利な条件が実現されているのです。

手数料が非常に低い

FPSメディカルが提示する手数料は、最低で0.25％と極めて低水準です。一般的に、2社間ファクタリングでは10〜20％程度、3社間でも数％（１桁％）が相場とされている中で、1％未満の設定は非常に稀で、驚くほどの低手数料と言えるでしょう。

診療報酬や、介護報酬を対象としたファクタリングを行っている他のサービスでも、ここまで低い手数料下限を掲げているところは多くありません。

さらに、買い取り時の掛け目（買取率）も、とても高めに設定されており、通常80〜95％の範囲で資金化が可能です。

ファクタリング以外の総合的な業務支援サービスを受けられる

FPSメディカルでは、ファクタリングにとどまらず、医療・介護分野の事業者に向けた各種支援サービスも展開しており、それらをファクタリング利用時に併用することが可能です。

たとえば、「レセプト診断サービス」や「医療・介護BPO（業務委託）サービス」は、資金繰り以外の側面から、事業運営をサポートする仕組みとして用意されています。

レセプト診断では、医療機関や介護施設が、保険者へ提出する診療報酬明細書の内容を専門スタッフが確認し、入力ミスや未請求箇所を洗い出すことで、保険請求の精度向上と収益の改善を目指します。

また、医療・介護BPOとは、レセプト業務をはじめ、人事や経理などの日常的な事務作業を専門の外部業者に任せることで、現場職員の負担を軽減し、業務効率化とコスト圧縮を実現するアウトソーシングサービスです。

これにより、煩わしい日常業務を外注でき、より本業へ注力することが可能になります。

FPSメディカルのデメリット

一方、FPSメディカルにはデメリットもあります。デメリットも知っておきましょう。

即日資金調達ができない

FPSメディカルが提供する、診療報酬ファクタリングや介護報酬のファクタリングなどは、基本的に3社間ファクタリングの形式で実施されます。このため、社会保険診療報酬支払基金や、国保連といった支払機関に対して、債権譲渡の通知が必要となり、その手続きに一定の時間を要します。

通常、資金の振込までは、最短でも1週間～２週間ほどかかるため、申し込んですぐに資金を受け取ることはできません。どうしても即時の資金化を求める場合には、3社間ファクタリングではなく、2社間ファクタリングを選ぶ必要があり、その場合は手数料が高額になるケースが多いです。診療報酬ファクタリングなどの枠組みではなく、通常の（売掛先への信頼が高い）2社間ファクタリングになり、手数料も10％前後になる可能性があります。

手続きに必要な書類がとても多い

FPSメディカルの診療報酬ファクタリングや、介護報酬ファクタリングに必要な書類は、通帳コピー、事業所情報（指定通知書）、保険請求入金資料（診療報酬請求書、支払決定額通知書）、納税証明書、財務資料（確定申告書／決算書／勘定科目内訳 等）などになります。

融資と比較すれば少ないですが、ファクタリング一般の必要書類からすると、とても多く、準備するのにかなり手間がかかってしまうでしょう。

一般事業者は利用できない、難しい

これまでFPSメディカルは、医療、介護、福祉のファクタリング専門ブランドと書きましたが、それ以外の一般事業者向けのファクタリングも、あるにはあるようです。

しかし、この会社に非医療、介護、福祉の事業者があえて利用する、申し込むメリットはなく、求められる書類も上記のように多いため、他社にしたほうが良いでしょう。

FPSメディカルの評判と口コミ：利用者のリアルな声を紹介

FPSメディカルの口コミや評判を抜き出してみました。

「FPSメディカルの介護報酬ファクタリングを導入してから、スピーディーかつ手間なく資金を確保できるようになり、業務全体の効率向上に大きく寄与しています。」
（ファクタリング口コミサイトより一部修正）

「事業を拡大する中でまとまった資金が必要となり、FPSメディカルのファクタリングを利用しました。高額な取引にも柔軟に対応してくれる点が非常に心強く、上限額が設けられていないところにも企業としての信頼性を感じます。担当の方は業界知識に精通しており、的確なアドバイスを受けられたことも印象的でした。手数料の水準や契約条件についても、他社よりも好条件だったと思います。」
（ファクタリング口コミサイトより一部修正）

「ご縁があり、ある薬局を引き継ぐ話が持ち上がり、急ぎで資金を準備しなければならない状況になりました。当初は銀行融資を利用するつもりでしたが、審査に時間を要し、支払期日に間に合わない可能性が出てきたため、銀行の担当者からFPSメディカルを紹介されました。最近ではM&A資金の調達手段としてファクタリングを利用するケースも増えているそうで、申し込みから振込まで予想以上に素早くに対応していただけました。金融機関経由の紹介だったことも安心材料のひとつで、提示された手数料率も納得できるものでした。急な資金ニーズが生じた際には、今後も選択肢のひとつとして検討したいと思っています。」
（公式サイトの口コミを一部修正）

どの医療、介護、福祉分野も評価が高くなっています。診療報酬・介護報酬・障害給付費・訪問看護療養費・調剤報酬という、医療・介護・福祉にかかわる5つの債権をファクタリングできるというのは、大きなアドバンテージでしょう。

FPSメディカルの利用をおすすめする活用事例

FPSメディカルのサービスをおすすめするのは、診療報酬や介護報酬を請求している医療機関や福祉事業者です。病院やクリニック、歯科クリニック、介護事業者、そして調剤薬局などがその対象となります。

中でも、調剤報酬、障害給付費、訪問介護療養費を取り扱っているファクタリング会社は少なく、こうした債権をファクタリングしたい場合、FPSメディカルへの相談は「マスト」でしょう。

診療報酬や介護報酬の分野は制度も複雑で、一般的なファクタリング業者では対応が難しいことも少なくありません。ファクタリング業界は参入障壁が低いわけですが、すべての会社が医療や福祉に精通しているとは限らないためです。

その点、FPSメディカルは、医療・介護領域で幅広く事業を展開しているので、高い専門性と信頼性を備えています。言い換えれば、医療・介護分野のファクタリングは、こうした確かな企業基盤と、専門知識を持つ会社以外で行うのは危険とも言えるでしょう。

FPSメディカルで審査通過するためのポイント

FPSメディカルのファクタリングを利用する際、診療報酬や介護報酬をファクタリングするので、それができる病院やクリニック、介護事業所、薬局である時点で、かなりの社会的信用度があるため、あまり心配しなくて大丈夫です。

注意したい点として、正確な保険請求の実施が前提となります。自由診療と保険診療の区分があいまいなケースでは、レセプトが審査で差し戻されることもあり得ます。

たとえば、患者が実際には3割負担であるにもかかわらず、1割分として請求してしまった場合、後から返金処理が発生し、事務負担が大きくなることもあります。診療報酬ファクタリングや介護報酬ファクタリングにおいては、売掛先となる社会保険診療報酬支払基金や国保連の信用力には問題はなく、事業者側が患者・利用者から、適正に自己負担分を徴収しているかが審査における大きなポイントです。

このような請求ミスを未然に防げていれば、FPSメディカルによる審査は、非常に高い確率で通過し、実質的に審査落ちのリスクは限りなくゼロに近づきます。

医療や介護、福祉系の事業者は積極的にFPSメディカルに問い合わせ資金調達手段を確保しよう

FPSメディカルは、診療報酬や介護報酬、調剤報酬など医療、介護、福祉関係の債権買い取りを専門的に取り扱うファクタリング会社です。

とても実績があり、手数料最低0.25％と言うのは、融資とまったく遜色ないもので、しかも信用情報とは無関係に資金調達できるので、非常に大きなメリットになります。

医療、介護、福祉関係の仕事をしている事業主様は、FPSメディカルが取り扱う5つの債権、「診療報酬」「介護報酬」「障害給付費」「訪問看護療養」「調剤報酬」の買い取りを、適時適切に活用して、経営改善やキャッシュフローの見直し、高価な医療器具購入などの資金に充ててください。

融資にはないファクタリングの迅速性と、融資と変わらない手数料、総合的に考えて、ファクタリングのメリットを大きく生かせそうです。

何卒よろしくお願い申し上げます。