ファクタリングはスポーツ選手でも使えるのか？スポーツ選手の契約によって異なる事情を紹介！

スポーツ選手はさまざまな契約で活躍しています。プロ野球選手を見ると、3月～10月では試合がありますが、それ以降のオフシーズンは試合がなく、収入が減る人もいるかもしれません。

年俸制で働くプロ野球選手ですが、年俸のもらい方については表に出ていない部分もあります。12等分ならオフシーズンも困ることはないのですが、そうでない場合生活資金が足りなくなるかもしれません。

こうしたケースにはファクタリングが役立つかも知れず、今回はスポーツ選手のファクタリングについて考えていきます。

スポーツ選手は契約によってファクタリングの可否が異なる

スポーツ選手が得る収入には、年俸、賞金、スポンサー契約料、広告出演料などが含まれます。これらの収入は、契約期間やスポンサーの支払いサイト（支払い期間）次第なので、すぐに現金として手元に入らない場合があります。ファクタリングを利用することで、スポーツ選手は先の収入を前もって現金化し、当面の資金需要を満たすことが可能です。

海外のプロスポーツ選手の中には、シーズンオフの期間中に収入が途絶えることを避けるため、ファクタリングを利用するケースがあります。また、スポーツ選手の中には、大きな契約を結ぶ前にトレーニング器具などの設備投資のために資金を必要とする場合にも利用されます。

まずスポーツ選手の契約形態によってファクタリングを使えるか見ていきましょう。

給料をもらっている実業団選手

陸上選手などに多く見られます。ある会社の社員で、社員として試合に参加します。あの有名な東京オリンピック（1964）のバレーボール女子「東洋の魔女」は大日本紡績（現ユニチカ）の社員チームでした。駅伝やマラソン、カーリングなども会社の看板を背負っています。

彼らは社員なので給料をもらい、日中は社業に従事しています。プロスポーツ選手というより、社員のクラブ活動の延長です。実業団野球などもこのカテゴリです。

彼らの多くはスポンサー契約もないため、写真として、労働者としての雇用契約のみになります。雇用契約ということは給与所得です。

給与（給料）ということは、売掛債権（売掛金）はないのでファクタリングできません。

以前「給与ファクタリング（給料ファクタリング）」というものがありましたが、最高裁判決があり「給与ファクタリングは融資である」という判断がなされました。融資ということは、銀行か貸金業の許可がない事業者は行えず、手数料も年利換算して20％（利息制限法上限）以下にしなければなりません。

給与ファクタリングは最高裁判決以後、できるところが大きく減り、実質的になくなりました。

給料をもらっている実業団選手はファクタリングできないとご認識ください。

年俸制のスポーツ選手

プロ野球選手やJリーグ選手のようなイメージです。彼らは球団の社員ではなく、球団と業務委託契約をしている個人事業主になります。

個人事業主なので、その報酬は事業所得であり、ファクタリングも可能です。

プロ野球選手は年俸をもらっていますが、この年俸は毎年1回まとまって支払われるのか、年俸制の会社員のように12等分して支払われるのか、いずれにしても給与所得ではないため、支払日前に「年俸をもらう権利」をファクタリング会社に買い取ってもらい早期資金化を実現していきます。

有名選手であれば信用もあるのでファクタリング会社も高額買い取りしてくれる可能性はあります。

賞金制のスポーツ選手

プロゴルフやプロテニスのように、試合に参加して一定の成績をおさめて賞金を獲得するスポーツ選手です。

年俸制だとその1年の報酬は確約されていますが、賞金制の場合は結果を残せないと収入がありません。

賞金制のスポーツ選手の場合、あるトーナメントで優勝し賞金2000万円を獲得、その後口座に振り込まれます。結果を残しているのは容易に説明できますので、入金までの期間に「賞金をもらう権利」をファクタリングできます。

いつ賞金が入金されるのか、証明できる契約書などが必要です。

スポンサー契約料

上位のスポーツ選手の場合、年俸や賞金とは別にスポンサー契約している人がいるはずです。スポンサー契約料も事業収入になりますのでファクタリング可能です。

ただし、スポンサーにファクタリングがバレたときにネガティブな反応になるかもしれません。十分なスポンサー料を払っている一流スポーツ選手がお金に困っている、という判断になればリスクヘッジのため（不祥事を起こすかも）、スポンサー契約を切られるリスクもあります。

信頼できるスポンサーでかつ関係が良好なら、振り込み期間を早めてもらうなどファクタリング前になんとかできるかもしれません。

スポーツ選手のテレビ等出演料

有名スポーツ選手になればマスコミに登場することもあります。芸能人に比べて出演料（ギャラ）は安いものの、こちらも事業収入になるのでファクタリング可能です。マスコミとの契約書などを準備しておきましょう。

基本的に雇用契約ではないスポーツ選手の報酬はファクタリング可能です。有名スポーツ選手ならば、その選手自体に信用があるため、個人事業主というよりも法人に近い形で接してくれる可能性もあります。

スポーツ選手のファクタリングで注意すべきこと

スポーツ選手ならではの事情もあります。この事情を考えて、ファクタリング会社は審査を行います。以下の事情を考慮すると、すんなり一般事業者よりも高い審査通過率になるとは言えないようです。

スポーツ選手のファクタリングNGのファクタリング会社があるかも

スポーツ選手は特殊な職業なので、ファクタリング会社にとってノウハウがありません。そのため最初からスポーツ選手を対象外にするところもあります。

ファクタリングは融資ではないため、どの業種を対象にすべきかファクタリング会社の自由です。「あらゆる業種を対象にしなければならない」という規定がないので、スポーツ選手が対象外の場合は、別のファクタリング会社を探してください。

スポーツ選手OKのファクタリング会社も見つかるはずです。複数のファクタリング会社へ事前に問い合わせ、スポーツ選手のファクタリングができるか確認しておきましょう。

スキャンダルの可能性

スポーツ選手はイメージが大切です。スキャンダルを起こせば、スポンサー契約が打ち切りになり、違約金、賠償金を請求されるリスクもあります。

当然、売掛債権（売掛金）も入金されなくなり、ファクタリングしてもお金が回収できなくなります。ファクタリング会社はスポーツ選手のプライベートや素行まで調べられません。

有名スポーツ選手ほど何かあったときのリスクが大きいので、審査が慎重になる可能性があります。

イメージが大切なので、特にスポンサー料のファクタリングは審査が厳しくなるかもしれません。賞金の場合すでに獲得していたら、犯罪でも起こさない限り大丈夫です。年俸も契約打ち切りレベルの不祥事がなければ大丈夫でしょう。

何の報酬をファクタリングするかで、スポーツ選手のファクタリングは難易度が変わってくるかもしれません。

スポーツ選手の脅威の破産率

スポーツ選手は自己破産率が高いというデータがあります。

『サッカー選手“引退後”の現実とは　イングランドでは40％が4年以内に破産、3分の1が1年以内に離婚｜Number　WEB

日本のスポーツ選手は欧米ほどではないと思われますが、リスクはあります。

これは「現役時代と比べて収入が下がる」「しかし生活レベルは落とせない」「税金や会計の知識がないため悪い人にひっかかる」「スポーツ以外のスキルがなく会社員もできないので事業を起こすがノウハウがなく失敗する」など複数の要因が指摘されています。

ファクタリングは融資ではないので、借入後引退して・・ということはありませんが、「金遣いが荒い」「2社間ファクタリングしても返済資金まで使い込んでしまう」というリスクをファクタリングが感じてしまうかもしれません。3社間ファクタリングは、支払先との関係上避けたいわけで、なかなか難しい問題になります。

副業ではなく、本業のトレーニング器具購入など、資金使途を明確にし、それが誠実なものであることをファクタリング会社に理解してもらうことが大切かもしれません。

公営ギャンブルのスポーツ選手は避ける傾向も

スポーツ選手と定義できるかどうかわかりませんが、公営ギャンブル（競馬、競輪、競艇、オートレースなど）の選手は、日常生活に厳しいレギュレーションがあり、かなり制限された生活になっています。

彼らは賞金制ですが、ギャンブルという非常にナイーブな分野の選手ですので、ファクタリングについては協会がNGを出す可能性があります。もし、本記事を読んでいる公営ギャンブルのスポーツ選手の方がいたら、選手規約などを確認して慎重にご判断ください。

また大相撲の力士もなかなか難しいかもしれません。大相撲は十両以上は給料、幕下までは無給です。高額の懸賞金がもらえるのは幕内の上位にならないと難しいです。

やはり伝統と格式が重要なものなので、ファクタリングのような新しい資金調達はＮＧの可能性があります。そもそも給料はファクタリングできないので、大相撲力士のファクタリング利用は難しいかもしれません（そもそも大相撲はスポーツではない？）。

いずれにせよスポーツ選手はかなり特殊な職業ですので、スポーツ選手へのファクタリング実績がある会社を選ぶようにしてください。

信頼できる専門家に資金調達を依頼するもの1つの方法

スポーツ選手は個人事業主なので、全部自分で行うこともできます。しかし、忙しい中でファクタリングに詳しくないと、スポーツ選手側に不利な条項を盛り込まれてしまう可能性があります。

ファクタリングは融資ではないので、当事者間の自由な契約が優先し、公序良俗に反するような完全アウトな条項でなければ、契約が有効になってしまいます。

したがって、資金調達については信頼できる専門家（税理士等）にお願いするのも1つの手です。普段から確定申告をお願いしている税理士や会計士で構いません。

逆にスポーツ選手に近寄ってくる自称「経営コンサルタント」は怪しい人が多いのでやめておきましょう。

専門家が見つけられない場合、スポーツの協会や野球でいう球団スタッフに相談しても良いです。

下手に非専門家の友人や知人に資金調達を依頼して、大変なことになった事例はたくさんあります。ここは、情ではなく理を重視して、しかるべき専門家へ依頼するか、ご自身で考え抜いて判断してください。

株式会社No.1はスポーツ選手でも売掛債権（売掛金）があれば買い取り可能です！お問い合わせください

スポーツ選手でも、社員として働き給料をもらっているタイプの方については、現状ファクタリングは利用できません。給料のファクタリング（給与ファクタリング）は融資という判例が出ており、ファクタリングではなく融資になります。

それ以外、個人事業主として活躍しているスポーツ選手については、ファクタリングが可能な事例があります。もし、こちらに該当する場合、ファクタリング会社までお問い合わせください。

「年俸の前払い」「スポンサー契約料の先払い」「広告出演料の先払い」などがファクタリングによって可能になることがあります。

契約条項について、スポーツ選手側からファクタリング会社に教えてください。

3社間ファクタリングの場合、スポンサーや所属球団にバレるリスクがあります。バレても実力があればよいのですが、スポンサーは「このスポーツ選手はお金に困っている＝何か金銭トラブルでは？」と邪推されてしまう可能性があり、注意してください。金額が多ければ2社間ファクタリングも選択肢に入ります。

ともかく波風立てず、しっかりと結果を残せばスポーツ選手のファクタリングもうまくいくはずです。

株式会社No.1は個人事業主向けプランもあるファクタリング会社です。口コミの評判も良く多くの方に支持されています。

個人事業主向けプランは以下になります。スポーツ選手も個人事業主契約の場合、利用できることがあります。

ぜひ、詳しいお話を聞かせてください。

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スポーツ選手の場合、年俸やスポンサー料が非常に多いケースもあります。一方、スキャンダルを起こせば契約破棄になるリスクもあるため、そのあたりを慎重に判断させていただきます。

まず、スポーツ選手のみなさまの契約を確認し、ファクタリングできるならぜひ買い取らせてください。

何卒宜しくお願い致します。