カテゴリー: ファクタリング
【小売業者必見】ファクタリングで資金繰り問題を解決できる!小売業の資金繰りとおすすめのファクタリング会社を紹介!
新型コロナウイルス感染症の影響を受け、ここ数年で企業を取り巻く環境は大きく変化しました。
中でも、特に大きな影響を受けた業種は小売業ではないでしょうか。
小売業には小売業ならではの資金繰りの特徴があり、コロナの影響で資金繰り悪化を招きやすくなっています。
その理由とは何なのでしょうか。
また、小売業が資金繰りを改善するにはどうすればよいのでしょうか。
この記事では、小売業の資金繰り問題と、その解決方法をお伝えします。
小売業における資金繰りの特徴
小売業とは、生産者や卸売業者から商品を仕入れ、最終消費者に販売する業種のこと。
他の業種と大きく異なるのは、販売先が法人ではなく一般消費者であるということです。
この特性により、小売業の資金繰りには以下の特徴があります。
現金回収が多い
法人に対して販売する場合、信用取引を行うことが多いため、現金で回収することはほとんどありません。
販売・請求によって発生する売掛金は、売上代金が未回収の状態を指し、売掛金とは将来のある時期に代金を受け取る権利のことを指します。
そのため、商品を販売してから代金を受け取るまでのギャップ、つまり「回収サイト」が発生します。
これに対して、最終消費者に直接販売する小売業は、回収手段が現金になることがほとんど。
コンビニ、スーパーマーケット、衣料品店などの小売店では、お客さんの多くがレジで現金決済します。
この場合、商品を販売すると同時に代金を受け取るのですから、回収サイトは存在しません。
小売業の資金繰りが比較的ラクと言われる理由はここにあります。
現金商売によって日銭が毎日入ってくるため、小売業は資金繰りがショートしにくい業種と言えます。
クレジット債権は回収サイトが長い
ただし、小売業も現金回収だけとは限りません。
今の時代、多くの小売業者がクレジットカード決済を導入しています。
クレジットカードで決済すると、販売と同時に代金を回収することはできず、後日代金を受け取る流れとなります。
つまり、小売業でありながら売掛金が発生するということに。
これは、クレジットカード決済によって生じる売掛債権であることから、特に「クレジット債権」と呼ぶことも多いです。
現金回収だけならば回収サイトは存在しませんが、クレジットカード決済を導入すれば回収サイトが発生します。
クレジット債権の回収サイトは、「月末締め翌月末払い」のように1ヶ月サイトが基本ですが、締め日の定めによっては支払いが翌々月末になることも少なくありません。
その場合には2ヶ月サイトになりますから、資金繰りが苦しくなってくることでしょう。
とはいえ、現金回収が多いことや、1ヶ月サイトでの回収が基本であることから、小売業の売上債権回転期間※は他の業種に比べて短いという特徴も。
令和元年の中小企業実態基本調査から、小売業の資金繰り事情をみてみましょう。
業種 | 売上債権回転期間(月数) | 売上債権回転期間(日数) |
建設業 | 1.32 | 40.24 |
製造業 | 2.09 | 63.43 |
情報通信業 | 1.78 | 54.04 |
運輸業、郵便業 | 1.53 | 46.52 |
卸売業 | 1.83 | 55.64 |
小売業 | 0.83 | 25.28 |
不動産業、物品賃貸業 | 1.11 | 33.89 |
学術研究、専門・技術サービス業 | 1.26 | 38.22 |
宿泊業、飲食サービス業 | 0.25 | 7.68 |
生活関連サービス業、娯楽業 | 0.34 | 10.45 |
このように、小売業の回収サイトは他の業種に比べて短いとはいえ、1ヶ月近く要するのです。
下記の通り、小売業は資金繰りが難しくなる様々な特徴を抱えていますから、クレジット債権の管理には注意する必要があります
※会社の所有する売上債権が、取得してから全て資金化する(1回転する)までにかかる期間
インターネット販売への移行
現金回収の割合が多いほど小売業の資金繰りはラクになりますが、昨今の事情はそれを許しません。
インターネット販売への移行が進み、クレジットカード決済の比率が高まっているからです。
小売業にとってインターネット通販はごく普通のことでしたが、実店舗での現金回収と、インターネット販売でのクレジットカード決済が両輪となっており、経営者の方針によってリバランスも可能でした。
しかし、この流れは、新型コロナウイルス感染症の影響によって大きく変わりました。
対面での取引が困難となり、小売業者はインターネット販売に大きく舵を切る必要に迫られたのです。
その結果、この数年でクレジット債権の比率が高まり、資金繰りが苦しくなった小売業も少なくありません。
潤沢な店舗在庫の確保が必要
小売業は、在庫を豊富に確保しなければ成り立たない業種です。
小売業のメイン顧客は最終消費者ですから、顧客一人当たりの単価は比較的低め。
その単価を底上げするためには、できるだけ多く買ってもらう必要があり、在庫切れによる収益機会の損失は避けなければなりません。
たくさんの商品を仕入れると、仕入れ費用の負担が大きくなります。
現金回収の比率が高ければ、在庫確保の資金も捻出しやすいですが、クレジット債権の比率が高まると、仕入れ費用の決済に行き詰りやすくなります。
また、在庫の量が増えるほど管理コストも高まり、資金繰りはますます苦しくなるでしょう。
過剰在庫を抱えやすい
収益を得ようとたくさんの在庫を確保しすぎると、在庫管理が難しくなります。
特に、販売予測を誤ると過剰在庫を抱える可能性も高くなるでしょう。
元来、小売業で取り扱う商品は需給の見極めが難しいとされています。
例えば衣料品は、流行や気候の影響を大きく受けるため、予測が困難です。
コロナ禍のように、多くの人が外出を控えるようになれば衣料品の需要は激減することに。
また、冬物を多く仕入れたところ、暖冬の影響であまり売れず在庫を抱えてしまう、といったことも日常茶飯事。
過剰在庫は、様々な点において資金繰りの負担となります。
- 劣化や陳腐化によって商品価値が大幅に下がる
- 品質維持にコストがかかる
- ディスカウントして販売することで原価割れを起こす
このように、過剰在庫は色々な問題を抱えており、銀行融資の審査でも悪材料とみなされるのが一般的。
コロナ禍の現在、先行きが読みにくく、販売予測を立てるのはより一層難しくなっています。
過剰在庫を抱えやすい環境ですから、資金繰りも悪化しやすい環境にあるといえるでしょう。
価格競争が激しい
価格競争の激しさも、小売業の大きな特徴です。
インターネット販売の拡大により、小規模事業者の参入も容易になったことから、価格競争は激化する一方。
価格競争に巻き込まれると、どうしても薄利多売にならざるを得ません。
小売業は利益率が低いといわれますが、価格競争が起きやすいことが大きな原因と考えられます。
小売業の利益率の低さは、他業種と比べるとよくわかります。
中小企業庁の2017年度の『中小企業の経営指標』から、各業種の売上高営業利益率を抜き出すと以下の通り。
業種 | 売上高営業利益率 |
全業種 | 3.10% |
建設業 | 3.82% |
製造業 | 4.02% |
情報通信業 | 5.08% |
運輸業・郵便業 | 2.42% |
卸売業 | 1.77% |
小売業 | 1.44% |
不動産業・物品賃貸業 | 8.22% |
学術研究,専門・技術サービス業 | 6.69% |
宿泊業・飲食サービス業 | 2.11% |
生活関連サービス業,娯楽業 | 1.82% |
サービス業 | 3.80% |
この資料から、小売業は全業種で最も利益率が低いことが分かります。
健全な資金繰りのためには、収入と支出がバランスよく流れることが大切ですが、そのうえで利益が手元に残るのが理想です。
利益率が低く、利益が手元に残りにくいことも、小売業の資金繰りの特徴と言えるでしょう。
小売業にファクタリングがおすすめな3つの理由
上記のように、小売業の資金繰りには様々な問題があります。
これらの問題を解決するのに、ファクタリングが役立つかもしれません。
ファクタリングとは、会社が所有する売掛金をファクタリング会社に売却し、支払期日を待たずに現金化するサービスのこと。
ファクタリングが小売業者におすすめな理由を3つ紹介します。
1.クレジット債権を早期回収できる
小売業者が所有している売掛金は、主にクレジット債権です。
通常、ファクタリングに利用される売掛金は、企業間取引によって発生した一般的な確定債権(請求内容が確定した売掛金)です。
クレジット債権も、請求内容が確定している点では同じですから、確定債権の一種といえるでしょう。
しかし、クレジット債権には大きな特徴があります。
それは、クレジット債権の債務者(売掛先・支払う会社)がクレジット会社であるということ。
通常の売掛金であれば売掛先は一般企業ですから、信用が高い会社もあれば低い会社もあり、それによりファクタリングの条件も様々です。
一方、売掛先がクレジット会社であれば、非常に信用が高い会社に対して売掛金を持っているということになります。
ファクタリングの手数料やその他の条件を左右するのは、売掛先の信用力。
クレジット債権の売掛先は信用力に優れたクレジット会社であるため、手数料が相場より大幅に安くなる傾向があるでしょう。
2.仕入れ費用の支払いにファクタリングで対応できる
ファクタリングの大きなメリットは、利便性の高さです。
中小のファクタリング会社で2社間ファクタリング※を利用すれば、煩雑な手続きの必要もなく、最短即日でクレジット債権を資金化できることも多いです。
支払期日を待たずにクレジット債権を現金化すれば、即座に現金を調達でき、資金繰りに役立つことでしょう。
小売業の資金繰りの特徴でも述べた通り、小売業は多くの商品を仕入れる必要があり、季節による仕入れの変動も大きいです。
スポット受注などがあれば、一時的に仕入れが増加することも考えられます。
その際、売上の回収と仕入れの支払いのサイクルが狂い、資金繰りが苦しくなる可能性が高いのです。
そんな時、クレジット債権をファクタリングし、必要に応じて不足資金を調達すれば、仕入れ費用の支払いに困ることがなくなります。
※自社とファクタリング会社の2社間で取引する方式
3.過剰在庫もファクタリングできる
小売業では、確保すべき在庫が多いことから、時に過剰在庫を抱えることがあります。
過剰在庫の原因は様々ですが、在庫管理システムに問題があることがほとんど。
もちろん、予測不能な事態によって急速に売上が落ち、過剰在庫に陥ることもあります。
過剰在庫は資金繰りを圧迫するため、値引きなどを通してできるだけ早く売ってしまうべきです。
しかし、コロナ禍のように特殊な状況では、値引きしたところで簡単には売れません。
そのため、過剰在庫の処分に困る小売業者も多いことでしょう。
こんな時にもファクタリングは役立ちます。
ファクタリングは売掛金の早期資金化サービスですが、ファクタリング会社によっては「在庫ファクタリング」などの名称で在庫買取を行っている場合も。
単純に言えば「在庫の買取」であって「売掛金の買取」とは全く別物ですが、「ファクタリング会社の在庫買取サービス=在庫ファクタリング」といったイメージです。
例えば、優良ファクタリング会社のひとつである日本中小企業金融サポート機構が「在庫買取サービス」を提供しています。
過剰在庫の処分に悩んでいる会社には、在庫ファクタリングが役立つでしょう。
小売業におすすめのファクタリング会社を5社紹介
小売業の資金繰りにはファクタリングが役立ちますが、利用の際には注意が必要です。
ファクタリング会社の数は非常に多いため、自社に適したファクタリング会社を選ぶことは容易ではありません。
自社に不向きなファクタリング会社を選んでしまうと、期待した効果が得られなくなる恐れも。
小売業者は、第一に「小売業向けのファクタリング会社」として定評のあるファクタリング会社を選ぶのがポイントとなります。
小売業におすすめのファクタリング会社を5社紹介します。
1. No.1
No.1は、法人・個人を問わず広くファクタリングに対応しているほか、コンサルティングサービスも手掛けているファクタリング会社です。
詳しくは後述しますが、小売業のファクタリングでは手数料の安さ、ファクタリングを含めたトータルサポートが非常に重要となります。
No.1のファクタリングは、小売業者にも利用しやすい手数料設定。
基本的に、小売業のファクタリングは2社間ファクタリングとなります。
これは、小売業者のクレジット債権には譲渡禁止特約※がついており、自社・クレジット会社・ファクタリング会社の3社間ファクタリングが成立しないため。
No.1の2社間ファクタリングの手数料は5~15%であり、相場(10~30%)に比べて大幅に安い設定となっています。
また、No.1はオンラインファクタリングも導入しており、こちらは2~8%の手数料で利用が可能。
このほか、No.1には資金繰り専門のコンサルタントが複数在籍しているため、小売業に特化したファクタリングの提案も可能です。
※売掛債権(売掛金)の譲渡を禁止する特約
2.ビートレーディング
ビートレーディングは、中小ファクタリング会社の中では規模が大きく、全国で4店舗を展開しています。
これまでの累計契約社数は26,000社以上、累計買取債権額は約688億円など、実績の多さが特徴的。
実績が多いファクタリング会社は、買取ノウハウにも優れているため、小売業者のクレジット債権にもうまく対応してくれることでしょう。
また、ビートレーディングのファクタリング手数料は2%~の設定であり、買取可能額に上限を設けていないことも魅力です。
ただし、ビートレーディングはファクタリング契約の際、必ず対面で契約しなければなりません。
全国に4店舗あるとはいえ、遠方であれば契約までに時間がかかり、即日でのファクタリングは困難でしょう。
このほか、ビートレーディングはコンサルティングを提供していないため、あくまでもクレジット債権のファクタリングだけ利用したい方におすすめです。
3.アルシエ株式会社
アルシエは、関西エリアでのファクタリングに強いファクタリング会社です。
大阪・兵庫・京都・奈良の会社であれば、アルシエのスタッフが訪問してファクタリング契約を結ぶことができるため、契約の負担を軽減できます。
ファクタリング手数料も安く、2社間ファクタリングは2.5%~の設定となっています。
また、ファクタリングの下限金額が50万円に設定されているため、少額のファクタリングを希望する小売業者にも利用しやすいでしょう。
もっとも、大阪・兵庫・京都・奈良以外の会社は、ファクタリング契約の際に必ずアルシエの事業所まで訪問する必要があります。
そのような会社は、特にアルシエを選ばずとも、全国対応のファクタリング会社やオンラインファクタリングの利用がおすすめ。
関西エリアの会社は、アルシエを検討してみてください。
4.MSFJ
MSFJは、中小企業特化型のファクタリングサービスです。
ファクタリングのスピードと手数料の安さに特徴があり、少額ファクタリングにも力を入れています。
少額のファクタリングを希望する小売業者は、MSFJのクイックファクタリングがおすすめ。
300万円以下のクレジット債権であれば、クイックファクタリングによって即日で資金調達でき、手数料も3.8~9.8%に抑えることができます。
300万円を超える場合には、限度額5000万円のプレミアムファクタリングが適用されます。
プレミアムファクタリングの場合、審査には数日を要しますが、手数料1.8~6.8%での利用が可能。
ただし、MSFJはファクタリングの提供だけであり、コンサルティングを受けることはできません。
トータルサポートが不要であり、スピーディ・ローコストのファクタリングを希望する会社に向いているでしょう。
5.トップ・マネジメント
トップ・マネジメントは、ファクタリングメニューの豊富さで知られるファクタリング会社です。
一般的な2社間ファクタリングや3社間ファクタリングのほか、助成金とファクタリングの活用を組み合わせた「ゼロファク」や、広告業界に特化したファクタリングサービスの「ペイブリッジ」などを提供しています。
2社間ファクタリングの手数料は原則3.5~12.5%であり、相場より安い点も魅力的。
また、トップ・マネジメントはコンサルティングサービスも提供しています。
単にクレジット債権から資金調達するだけではなく、資金繰りに関する問題解決を目指してファクタリングを活用したい方に向いているでしょう。
小売業者のファクタリング活用事例を紹介
小売業者がファクタリングをするとどのような効果が得られるのか、実際の活用事例をみていきましょう。
繁忙期の仕入れ費用をファクタリングで調達
小売業者のA社は、繁忙期にファクタリングを活用しています。
繁忙期と閑散期で売上の差が激しいA社は、閑散期の資金繰りに苦労することが多かったようです。
繁忙期の売上によって閑散期の資金繰りを回すことで、理論的には資金繰りが安定しますが、実際にはそう簡単ではありません。
A社の場合、ある時の繁忙期が例年に比べて長期化したことが問題に。
大量に仕入れる期間が長くなるにつれて、支払いも膨らんでいきましたが、売上の回収がそれに追いつかなかったのです。
このとき、A社は繁忙期に上がってくるクレジット債権を随時ファクタリングし、資金不足をカバーしました。
ファクタリング手数料の影響によって利益が目減りしましたが、この繁忙期に強気な姿勢を維持したことで、多くの新規顧客の獲得ができました。
スポット受注の資金繰りをファクタリングでカバー
B社は、一般消費者が主要顧客です。
普段は、大部分が現金回収であるため、資金繰りにもそれほど困ることはありません。
あるときB社は、スポットで多額の受注をすることとなりました。
ただし、この受注はクレジットカードでの決済が条件です。
B社は売上アップのために受注しましたが、いざ受注してみると資金繰りが急速に悪化。
クレジット債権の比率が高まったことで、現金回収の頃には体験したことのない資金難に陥ったのです。
B社は、クレジット債権をファクタリングすることで、資金繰りを現金回収とあまり変わらない状態に戻すことができました。
その後、ファクタリングを活用することでスポット受注にも積極的に対応できるようになり、B社の売上は順調に伸びています。
ファクタリングで調達した資金でネット通販を拡大
C社は、長く実店舗だけで販売してきましたが、数年前にインターネット販売を開始。
当初、インターネット販売は不調でした。
原因を探ったところ、ホームページが手作りであったこと、掲載写真にこだわっていなかったことなどが問題だったようです。
専門家にホームページ作成を依頼し、写真もプロのカメラマンに撮影してもらうことにしましたが、そのためには数十万円単位のまとまった費用がかかります。
相談先の制作会社は一括払いしか対応していなかったため、C社は手元のクレジット債権をファクタリングして現金を調達し、制作会社に依頼することに。
これにより、インターネット販売が順調に伸びていきました。
インターネット販売は全てクレジットカード決済です。
その後もC社は、資金繰りが苦しい時にクレジット債権のファクタリングを利用しています。
長期的なキャッシュフロー改善するならファクタリングだけでは危険?
ファクタリングは、小売業者の資金繰りに役立つことが多いです。
しかし、長期的に考えると、ファクタリングの利用だけでは不十分でしょう。
一般的に、ファクタリングはキャッシュフロー改善に役立つといわれますが、小売業者に限ってはキャッシュフロー改善効果を得るのが難しいのです。
小売業は利益率が低い
上記でも触れた通り、小売業は利益率が低い業種です。
ファクタリングするのはクレジット債権ですから、クレジットカード決済を導入していることが前提となりますが、クレジットカード決済には手数料がかかるという問題が。
小売業者はクレジットカード会社に対して、小売店ならば4%程度の手数料を支払わなければなりません。
小売業は薄利多売のビジネスですから、クレジットカード決済手数料だけでも大きな負担となるのです。
そのうえ、ファクタリング手数料として数%を差し引かれるのですから、黒字の維持が困難になる可能性も高いでしょう。
赤字になった場合、赤字補填資金として手元資金が流出します。
条件の悪いファクタリングを繰り返していると、赤字が拡大してキャッシュフローも悪化していくことは間違いありません。
在庫管理の適正化が重要
小売業者がキャッシュフロー改善に取り組むには、利益率の維持・向上に努めながら、必要な場合になるべく好条件でファクタリングを利用することが大切です。
特に重要なのが、在庫管理の適正化。
キャッシュフローの悪化に苦しむ小売業者を分析すると、在庫管理に問題があるケースが少なくありません。
多く仕入れるためには多くの費用が必要となります。
それをしっかり売って、現金を回収すれば問題ないのですが、過剰在庫になっている以上、過剰分は現金化されず在庫として滞留しています。
それが在庫管理コストを生み出し、キャッシュフローが加速度的に悪化していくのです。
在庫管理を適正化すれば、仕入れの負担を圧縮できるだけではなく、過剰在庫のディスカウント販売も不要となり、在庫管理コストも大幅に削減できるでしょう。
その結果、利益率が向上するというわけです。
利益率が向上すれば、ファクタリング手数料の負担も吸収でき、キャッシュフロー悪化を防止できます。
コンサルタントへの依頼がおすすめ
ファクタリングをキャッシュフロー改善につなげるにも、コンサルタントへの依頼を検討しましょう。
キャッシュフロー改善を専門とするコンサルタントに依頼すれば、自社の抱えている問題を分析し、サポートを受けながら課題解決に取り組むことができます。
在庫管理に問題があれば、アドバイスを受けながら在庫管理の適正化を推進できるでしょう。
在庫に限らず、固定費の削減や業務効率の改善なども含めた総合的なサポートを受けられることも多いです。
自社で独自に取り組むよりも、はるかにキャッシュフロー改善の実現性が高まります。
おすすめは、ファクタリングとコンサルティングを同時に提供しているファクタリング会社に依頼すること。
そのようなファクタリング会社であれば、キャッシュフロー改善を見据えながら、クレジット債権のファクタリングも柔軟に活用できるため、減らせる負担は減らしながらキャッシュフロー改善に取り組むことができます。
ファクタリングならNo. 1にお任せください!
ファクタリングのメリットを高め、経営に役立てるためには、自社に適したファクタリング会社を選ぶことが重要です。
では、小売業者に適しているファクタリング会社は、どのように選べばよいのでしょうか。
小売業者がファクタリング会社を選ぶ際には、以下の2点を重視するべきです。
- 手数料が安いファクタリング会社を選ぶこと
- コンサルティングを受けられるファクタリング会社を選ぶこと
ファクタリングはスピードが売りですから、「とにかく早く資金調達できれば手数料は多少高くても良い」と考える人も多いです。
しかし、利益率が低い小売業者においては、手数料を軽視するとキャッシュフローの悪化に繋がる可能性も。
手数料はファクタリング会社ごとに異なりますが、特に手数料が安いのはオンラインファクタリングです。
例えば、No.1のオンラインファクタリングサービス「Easy factor」ならば、2社間ファクタリングでありながら2~8%の手数料設定です。
最短60分での入金対応のため、急いでいる場合にも安心してご利用いただけます。
また、コンサルティングサービスを提供しているファクタリング会社は少数派。
多くのファクタリング会社は、人件費などを含めた経費削減に取り組み、手数料を抑えながら利益を出せる体制を作り、安い手数料を売りに顧客獲得を目指しています。
このため、コンサルタントを抱える余裕がないファクタリング会社がほとんど。
No.1にはコンサルタントが複数在籍しており、小売業者のキャッシュフロー改善実績も豊富です。
小売業のファクタリングは、ぜひNo.1にお任せください。
まとめ|小売業の資金繰り改善にはファクタリングがおすすめ!
この記事で解説した通り、小売業の資金繰りは他の業種に比べて特徴的です。
ここ数年の傾向を考えると、新型コロナウイルス感染症の影響によって大きな変化を迫られた業種でもあります。
実際にNo.1でも、現金回収の比率が急速に減少し、資金繰り悪化に悩んでいる小売業者様からのご相談が、コロナ以前に比べて格段に増加しています。
No.1ならば、小売業の特徴を踏まえたうえで、資金繰り専門のコンサルタントが最適なファクタリングの提案をすることも可能です。
クレジット債権のファクタリングでお悩みの方は、ぜひNo.1にご相談ください。
ファクタリングなら株式会社No.1 詳細情報
株式会社No.1の各サービスの紹介は下記からご覧ください。
ご不明点やご質問はお気軽にお問い合わせください。
よく見られているファクタリング記事