カテゴリー: ファクタリング
板金業界の資金繰り解決策を提案!ファクタリングの活用法とそのメリット
各分野で人手不足、職人不足が指摘されています。板金業も腕の良い職人が減っていて、取り合いになっていることも事実です。
しかし、板金は建設業の一工程ということもあり、どうしても発注元(ゼネコンや建設会社)と板金業は「上下の関係」になり、工事代金、売掛債権(売掛金)の支払いが遅れがちになってしまいます。
下請法が適用されれば、支払いサイト60日以内は厳守されますが、元請けの下請けの下請け(孫請け)のような契約になってしまうと、その下請法適用も曖昧になってしまいます。
板金業の事業主様にとっては融資だけではない、多様な資金調達方法、債権回収方法を確保しておく必要があり、そこで役立つのがファクタリングです。
今回は板金業の事業主様がなぜファクタリングを利用すると良いのか、解説していきます。ぜひ板金業の事業主様は参考にしてください。
板金業界の現状と課題
まず、板金業界が置かれている現状と課題について確認します。
そもそも「板金業」とは、主に建物の屋根や外壁、雨樋を中心に、さまざまな金属工事全般を指します。
板金業の対象は、住宅から工場、店舗、神社仏閣、公共施設に至るまで多岐にわたります。特にお寺の屋根や銅板の雨樋など、手作業による工事が求められる場面では、職人の技術が仕上がりを大きく左右します。
これまで培ってきた板金に対する専門技術を活かし、住まいを快適に保つことで、家族の皆様が安心して暮らせる環境づくりを目指しています。
板金業は住宅の屋根や外壁、雨樋から、大型建物の外装工事まで、確かな技術と地域密着型のサポートで皆様の住まいと財産を守り続けます。さらに、建物の用途や環境に最適な素材を提案し、長期的に満足いただける工事も提供します。
板金工事の重要性とその種類
板金業は大きく「建築板金」と「工場板金」に分類されます。
建築板金は主に薄い金属板を加工し、屋根・外壁・雨樋、厨房用設備、ダクト、天蓋、内装材、装飾品などを製造・設置する業態です。これらの作業は建築物の指定箇所に取り付けるまでを含みます。
工場板金は厚い金属板を使用し、自動車や航空機のボディー、制御装置を収納するキュービクルなどを製造する業態です。これらは基本的に工場内で加工から完成まで行われます。
いずれも重要な板金業であり、どちらが良いというわけではなく、両方重要です。
板金工事では、技術力が建物の耐久性に直結します。適切な施工が行われない場合、雨漏りや建物の劣化を引き起こす可能性があります。
たとえば、技術のない職人による板金工事では、雨漏りや木材の腐食、シロアリ被害の原因となり、結果的に建物の品質を著しく損なう恐れがあります。また、台風などの自然災害による屋根の飛散は、人災にもつながりかねません。
板金業の事業者は、法人、個人事業主問わずこうしたリスクを未然に防ぐため、豊富な施工実績を基に雨漏りや不具合の原因を徹底的に調査しています。また、施工マニュアルを作成・配布し、全ての職人が統一された基準で作業を行える仕組みを構築することもあります。
さらに、万が一問題が発生した場合にも板金工事の保証書を発行し、お客様に安心していただける対応を心がけています。
資金繰りが厳しい理由
板金業は、建物の外装や金属加工など、多岐にわたる作業を行う重要な業種です。しかし、その事業特の性から資金繰りが厳しくなるケースが少なくありません。なぜ資金繰りが厳しいのか解説していきます。
売掛債権(売掛金)の支払いサイトが長い
板金業は建設業の一分野なので、建設業が資金繰りに窮する理由と同様の問題を抱えています。つまり「売上」として計上してから実際に入金されるまでの売掛債権(売掛金)の支払いサイトが長いということです。
板金業では、取引先が自治体などの公共機関や大規模商業施設などの場合、工事完了後から実際の入金までに数ヶ月かかることがあります。この間も材料費や人件費などの運転資金が必要なため、資金繰りが圧迫されやすいのです。
材料費や機械設備の仕入れ、先行投資にお金がかかる
板金工事の対象になる屋根材や外装材などの金属部品は高額になることがあり、工事の受注前や初期段階で費用を支払うケースが多いです。特に規模の大きなプロジェクトでは、この負担がさらに増します。
これも建設業一般と同様で、仕事を請けるにあたり自分で仕入れる、支払うものが多いのが特徴です。元請けから原材料などを支給されれば、その部分の負担はなくなります。
自然災害等の修理にかかる突発的な出費
台風や地震といった自然災害後には板金工事による修繕依頼が集中することがあり、緊急対応のために一時的に資金が必要になることがあります。売上は増えますが、仕事をする際に板金の仕入れ資金などが一時的に必要になります。
価格競争の激化
板金業者の中には「低価格」を売りにしているところもあります。人手不足なので「売り手市場」ではありますが、価格競争に乗ってしまうと受注を獲得するために価格を抑える必要があり、利益率が下がることがあります。
価格競争に参加してしまうと、手元に残る現金が減少し、資金の余裕がなくなることもあります。
そうではない板金工事で勝負する(クオリティで勝負)がいちばんです。
中小企業や個人事業主が抱える資金面の問題点
板金業者の多くが中小零細企業や個人事業主なので、資金面では常に問題を抱えています。
銀行融資の枠が少なく、株式発行による資金調達も難しい実情があります。自己資本も少なく、いつでも使えるキャッシュが潤沢ではありません。また、大手発注元から受注しているので、どうしても「値切られて」しまいます。
下請法によって、以前のような「買い叩き行為」は減りましたが、昨今の物価高にもかかわらず、価格に転嫁できず所得(手取り)が減ってしまう事例も増えています。
さらに、上述のように板金業では売掛債権(売掛金)の回収期間が長く、入金までの間に運転資金が不足しやすい点が挙げられます。この間も人件費や材料費、家賃などの固定費が発生するため、資金繰りが圧迫されることが多いです。また、突発的な出費や設備投資が必要になった際には、一時的な資金不足に陥るケースも少なくありません。
金融機関からの融資を受ける際に、信用力の不足や担保が不十分であるために、希望する金額を借りられないこともあります。特に、個人事業主の場合、事業と生活費の区別が曖昧になり、家計の負担が直接事業資金に影響を与えてしまうこともあります。
これらの資金面の問題は、一刻も早く改善していかなければなりません。
ファクタリングとは何か
ファクタリングは売掛債権(売掛金)の譲渡です。「9月末日締め11月末日払い100万円の売掛債権(売掛金)を受け取る権利」を10月20日に90万円で買い取ってもらうようなイメージです。
売掛債権(売掛金)の回収日前にファクタリング会社に手数料を支払って買い取ってもらいます。当然満額の回収にはなりませんが、支払い日を待っていてはキャッシュが枯渇してしまうときなどに有効な手法です。
ファクタリングは民法上の債権譲渡行為であり、融資のように銀行法や貸金業法で規制されておらず、民法の一般原則に沿って「当事者間の自由な意思表示に基づく契約」になります。
当事者で合意できればそれでOKなので、場合によっては債権者(みなさま)に不利な契約内容であっても有効となります。
板金業界でのファクタリングの必要性
板金業では急な資金調達が必要になる場面があり、融資を待っていては間に合わないことがあります。
融資は入金までに最短で半月、一方ファクタリングならば最短即日、手続きした日中に資金が口座へ振り込まれます。
板金業でなぜファクタリングが必要になるのかまとめました。
板金業界特有の資金繰りが厳しい事情
板金工事を行う場合、工事当初に資金が必要になることが多く、手持ちキャッシュがないと苦しいという事情があります。上でも書きましたが、もう一度板金業の資金繰りが厳しい理由について簡潔にまとめました。
板金工事代金の回収までの期間が長いケースが多い
個人宅での板金工事ならその場で修理代金を現金で受け取ることもできますが、自治体や公共団体の工事や大規模商業施設の板金工事の場合、板金工事完了→全体の工事完了→検品、検収、建物チェック→ようやく入金、となります。
板金工事完了から数か月かかることもあります。下請法では下請法適用事業者は親業者からの仕事は60日以内へ入金という規定がありますが、これは親業者が資本金1000万円超などの条件が必要になります。
多重下請けの場合、下請法が適用されない親業者(孫請けなど)からの受注になることもあり、その場合「60日ルール」が適用されません。
突発的な設備修理や材料購入の負担
地震や台風、火事など突発的な災害が起きると、板金工事の需要が急増します。仕事が増えるのはありがたいのですが、仕事に取り掛かる際の運転資金(仕入資金等)が足りなくなります。
まず自分で一定額の仕入れ資金等を調達しないと、急増した板金工事に対応できなくなってしまいます。
板金業は中小零細企業や個人事業主が多いので、潤沢な自己資本を有しない事業者が多く、仕事を請ける際の運転資金調達が重要になります。
銀行融資と比較してわかるファクタリングの使いやすさ
そもそも銀行融資とファクタリングではさまざまな部分が異なります。
銀行融資とファクタリングについて、違いを表にまとめました。
違いの内容 | 銀行融資 | ファクタリング |
---|---|---|
内容 | 「デットファイナンス」お金を借りて利子を付けて返す | 「アセットファイナンス」売掛金の早期資金化、買い取り |
コスト・費用 | 利息は利息制限法上限内(最大15%~20%) | 数%~20%の手数料率、債権譲渡登記が必要なこともある |
信用情報照会 | あり | なし |
事業者の開業許可 | 必要(銀行、ノンバンク) | 不要 |
資金調達までの時間 | 最短でも2週間かかる | 最短即日、数十分 |
信用情報ブラックの人 | 利用が難しい(不可能ではないが審査で大幅マイナス) | 問題なく利用可能 |
オフバランス化 | できない | できる |
この表から以下の点で異なり、板金業の仕事受注にあたってはファクタリングを使うことにメリットがあるのがわかります。
即時資金化が可能である点
銀行融資で資金調達するためには最短でも2週間かかります。しかし、ファクタリングの場合、最短即日、最短1時間程度で資金調達できる可能性があります。
急な仕事受注の機会があっても、すぐに対応できます。板金業の場合、売掛債権(売掛金)の支払いサイトが長いわけですので、ファクタリング可能な売掛債権(売掛金)をいくつも持っているはずです。そのため、必要に応じて臨機応変に板金の仕事受注のための資金を調達できます。
担保不要で審査が迅速
ファクタリングは売掛債権(売掛金)そのものが一種の担保であり、他に担保や保証人の提供がいりません。
そもそも以下の表にあるように、ファクタリングは資産を現金化する「アセットファイナンス」という資金調達方法であり、お金を借りて返済する融資を含めた「デットファイナンス」とは異なります。
中古のものを売る際に、担保を提供することはありません。売る物自体の価値を現金化するため、何か保証するためのものをプラスして示す必要はないのです。
内容 | 資金調達方法の選択肢 | |
---|---|---|
アセットファイナンス | 自社の資産を現金化する | ①不動産売却 ②知的財産権(特許、商標、著作権等)売却 ③独占販売権、営業権などの無形資産の売却 ④ファクタリング ⑤でんさい(電子記録債権)譲渡 ⑥売掛債権(売掛金)(売掛金)証券化 ⑦セール&リースバック |
デットファイナンス | 「借入金融」お金を借りる、返済義務あり | ⑧銀行融資(無担保、無保証人) ⑨自治体等の公的融資(無担保、無保証人) ⑩不動産担保融資 ⑪消費者金融、ビジネスローン ⑫手形割引 ⑬社債、私募債発行 ⑭ABL(動産・売掛金担保融資) |
エクイティファイナンス | 他社、第3者から出資を受ける、返済義務なし | ⑮新株発行公募 ⑯IPO(新規公開株)による資金調達 ⑰株主配当増資 ⑱第三者配当増資 ⑲クラウドファンディング ⑳ベンチャーキャピタル、エンジェル投資家 |
お金が必要になった場合、売掛債権(売掛金)があればそれを速やかに換金して、自社のキャッシュに加えられるのはファクタリングの大きなメリットになるでしょう。
ファクタリングの仕組み
ファクタリングは売掛債権(売掛金)の売却です。すでに「売上」として計上している売掛債権(売掛金)をファクタリング会社に買い取ってもらうことで、資金化します。
「9月末日締め11月末日払い100万円」の売掛債権(売掛金)は通常11月30日まで待たないと資金調達できません。しかし、ファクタリングを利用することで、例えば11月10日に資金を前倒しで入手できます。
この場合「11月10日に100万円受け取る権利」をファクタリング会社に手数料を支払って、80万円~90万円で買い取ってもらうイメージです。
売掛債権(売掛金)満額は手に入りませんが、その80%~90%を期日前に入手でき、それを緊急時の資金需要に充てることができます。手数料を支払って早期に売掛債権(売掛金)の支払いを受けることができるのがファクタリングです。
ファクタリングの基本的な流れ
ファクタリングの基本的な流れについてまとめました。
- 本人確認書類(身分証明書)
- 売掛金の請求書
- 銀行の通帳(売掛金の入金確認)
- 確定申告書、決算書
- 商業登記簿謄本(法人のみ)
これらの書類を用意します。その後具体的な手続きに入ります。
- 1.ファクタリング会社にユーザー登録する
- 2.請求書(売掛金がわかる)のアップロード
- 3.請求書情報の入力
- 4.本人確認書類の提出(アップロード)
- 5.携帯電話のSMS認証
- 6.事業主登録(法人登記簿謄本、確定申告書、決算書などのアップロード)
- 7.WEB面談(ある場合。ZOOMやSkypeを使う。場合によっては電話)
- 8.オンライン契約への同意、電子署名など
- 9.AIによる審査(する会社、しない会社あり)
- 10.決定、資金化、振り込み
現在利用者が増えている「オンラインファクタリング」はこのようなながれになります。
従来の対面手続きの場合、オンライン提出が対面提出になります。書類は対面手続きの場合、紙で提出しますが、オンライン手続きの場合、PDFなどにデータ化しておきます。
すべてオンライン上でデータのやり取りだけで完結できるのが、ファクタリングに大きなメリットになります。
対面ではなくオンラインファクタリングならば、即日資金化も可能です。また面談についても、ZOOMなどオンライン会議ツールを用います。これならば遠隔地にお住いの方でも問題なくファクタリング手続きが可能です。
売掛債権(売掛金)をファクタリング会社に売却
ファクタリングは「アセットファイナンス」です。アセットファイナンスは自社の資産を売却してお金に換える方法です。
土地や不動産、有価証券、知的財産などを売却するよりも、売掛債権(売掛金)ならばそれほど貴重なものではなく、あとからいくらでも補填できます。
重要な資産ではない売掛債権(売掛金)を売却することで、自社の負担を下げ迅速な資金調達につなげることが可能です。
早期資金化が可能な理由
ファクタリングは融資と比べて早期資金化が可能です。融資は最短でも振り込みまで2週間かかりますが、ファクタリングは最短即日数十分で入金までいきます。
融資の場合、「デットファイナンス」であり、銀行法や貸金業法で雁字搦めになっています。そのため審査についても、実際に営業しているところをスタッフが目視で確認する「実訪」など、諸手続きで行わなければならないステップが多くなっています。
しかし、ファクタリングは諸法律によって規制されているものではなく、民法上の債権譲渡行為です。
民法なので「契約自由の原則」が生きて、「当事者間の自由な意思表示」が優先されます。よほど契約内容が公序良俗に反する内容の場合は別ですが、そうでなければ当事者が合意できれば速やかに買い取りが実行されます。
そのため、ファクタリングは融資と比べて審査のステップが少なく、当事者間で判断できるので、早期資金化が可能になっているわけです。
2社間ファクタリングと3社間ファクタリングの違い
ファクタリングは大きく分けて、2社間ファクタリングと3社間ファクタリングに分かれます。
2社間ファクタリングは、債権者(資金調達を希望している板金業の方)とファクタリング会社で完結します。3社間ファクタリングは、それに加えて発注元(親事業者)の同意が必要になります。
2社間ファクタリングと3社間ファクタリングの内容については、以下の比較表を参考にしてみてください。
比較要素 | 2者間ファクタリング(2社間ファクタリング) | 3者間ファクタリング(3社間ファクタリング) |
---|---|---|
手数料 | 高い | 安い |
手数料率平均 | 10%~20% | 1桁%(数%) |
ファクタリング会社へ誰が支払うか | 債権者(ファクタリングした事業主様) | 債務者(売掛先、取引先) |
売掛先へのファクタリングした旨の通知 | されない | される、バレる |
資金化までの時間 | 早い | やや遅い |
板金業者に適した選択肢は2社間ファクタリングになります。3社間ファクタリングを行うと発注元にバレます。発注元が「この事業者はお金に困っている。資金難でいつ「飛んで」しまうかわからない」と思う可能性があり、取引関係にマイナスとなってしまいます。
板金業の方に運転資金がないのは、金払いの悪い発注元に原因があるのですが、そうはいってもなかなか強く主張できないのも事実です。
ならば、発注元にバレずに必要資金のみを調達する2社間ファクタリングの方が、板金業の方が置かれている現状に合った対応になるはずです。
板金業がファクタリングで資金調達するメリット
板金業の方がファクタリングによって資金調達するメリットをまとめました。板金業の方は資金調達方法としてファクタリングを知っていると、さまざまな選択が広がり、仕事も随時受注できるようになります。
資金繰りの改善
「売上」として計上しているのに、「売掛金」のままでキャッシュになっていないものを早期に回収できるので、短期的な資金繰りが改善できます。
運転資金や設備資金(急な板金器具の故障、修理)に対して、即応できるだけの余裕が生まれます。融資を待っていては間に合わない事例も、ファクタリングならば対応できます。
新規案件を受注しやすくなる
繰り返し述べていますが、ファクタリングによって運転資金が増えます。災害などで板金工事の仕事が増えても、仕入代金がないと対応できません。
板金工事の売掛債権(売掛金)の支払いサイトが長いので、「売上」はあってもキャッシュがない状態ですが、ファクタリングによって「売上」を現金として回収できるようになるので、新規案件を積極的に受注できるくらいの資金的余裕が生まれます。
新規案件を請けるための資金調達としてファクタリングはとても優れています。融資を待っていては、新規案件を獲得する機会を逃してしまうでしょう。
倒産リスクの軽減
「売上」があっても「売掛金」の状態で「塩漬け」にされているため、現金、キャッシュとして回収できません。支払い期限が到来している買掛金や諸経費の支払いができず、不渡りを起こしてしまう可能性があります。
その結果、債務超過に陥り倒産してしまう例があります。これが「黒字倒産」です。黒字倒産は、「売上」を現金として回収できないときに起きます。
板金業は下請けが多く、元請け、発注者に逆らえない環境におかれていることが多く、そのため売掛債権(売掛金)の支払いサイトが長く、「売上」を回収できません。
公共工事や商業施設の工事など板金工事の構造的問題もあり、どうしても板金工事の実施から実際に現金として回収できるまでの時間的スパンが長くなってしまいます。
黒字倒産のリスクを減らすためにも、支払い前にファクタリングで資金調達するのは板金業の方にとって有効な方法になります。
地元の「板金組合」で何か融資がないかも合わせて検討する
板金業の場合、地元の板金工業組合が独自の経営サポートを行っていることがあります。
例えば「京都板金工業組合」では独自に伴走支援型経営改善おうえん資金などを受けられます。
板金業は横のつながりも深いため、ファクタリングも含めた資金調達については、ぜひ地元の板金組合、板金工業組合への聞いてみましょう。
過去の板金業の先輩事例などもそろっているため、適切なアドバイスを受けられます。ファクタリングによる資金調達と並行して、板金業の仲間によるサポートをどのくらい受けられるのか、ぜひ検討してみてください。
困ったときに頼りになるのは、同じ板金業の仲間かもしれません。
板金業がファクタリングを利用する際の注意点
板金業の方がファクタリングを利用する際には、何点か注意していただきたいことがあります。それをお知らせします。
ファクタリング会社の選び方
建設業に強いファクタリング会社を選んでください。個人事業主、「一人親方」に詳しいファクタリング会社ならなおOKです。
ファクタリング会社の中には大手大企業や中堅企業がメインのお客さんのところがありますが、そうしたファクタリング会社の場合、中小零細企業や個人事業主が多い板金業の方に対しては真摯に対応しない可能性があります。
少なくとも個人事業主など小規模事業者向けにメニューを提供しているファクタリング会社にしてください。板金業の方の気持ちが分かれば、ファクタリング条件に付いても優遇してもらえるかもしれません。
手数料の確認
板金業の方が向いている2社間ファクタリングの場合、適正な手数料は10%~20%です、できれば10%台前半で契約できると良いです。
逆に20%を超える手数料は契約しない方が良いでしょう、手数料を融資の年利に換算すると、200%超えなどとんでもない数字になってしまいます。融資の利率は利息制限法で最大20%となっています。
それとファクタリング手数料を比較すると、明らかにファクタリング手数料の方が高くなるので、妥協できる範囲として20%未満のファクタリング会社を見つけてください。
過度なファクタリング異存は避ける
ファクタリングは通常の意売掛債権(売掛金)の支払い期日よりも前にお金を手に入れられます。給料の前借りやクレジットカードのリボ払いのようにハマってしまう可能性があります。
本来は、売掛債権(売掛金)の支払日に満額入手できるはずの売上について手数料を減じて手に入れるわけです。
多用していると、本来の収入が入って来なくなり、結果的に自社の経営を圧迫してしまいます。
自己資本に余裕を持たせるためのファクタリングを多用した結果、本来手に入るべき自己資本を失ってしまうという結果になりかねません。
板金業の方にとってファクタリングは必要最低限の運転資金を確保する方法と割り切った方が良いかもしれません。
板金業界でのファクタリング成功事例
最後に、実際にファクタリングを活用して経営改善に成功した板金業者の事例を紹介します。みなさまが置かれている状況に似ているかもしれません。ぜひ参考にしてみてください。
個人事業主(一人親方)の多くは、事業規模が小さいため、さまざまな要因で売上が減少し、資金繰りが困難になるケースがあります。このような状況は板金塗装業でも同様であり、資金不足を補う手段としてファクタリングが利用されることが少なくありません。
個人事業主が営む板金塗装業の資金調達事例として、以下の事例を紹介します。
年商:700万円
従業員数:1人
地域:東京都
調達までの日数:1日
調達額:40万円
資金用途:業務用機器の購入
個人事業主が体調を崩し現金収入がなくなってしまった
個人事業主が体調を崩し、仕事を休まざるを得ない場合、一時的に受注を減らす必要が出てきます。あるいは収入そのものがなくなってしまいます。「就業不能保険」に入っている人は稀で、保険料も高く躊躇してしまいます。
体調不良による休業期間が長引けば、それに伴い収入が減り、手元の資金が不足してしまうこともあるでしょう。資金が十分でなければ、復帰後の業務にも支障をきたす可能性があります。個人事業主の資金繰り悪化リスクが高まっています。
板金塗装業を営むAさんは、業務用機器の購入後に体調を崩し、完全休業はしないものの、受注を抑えざるを得なくなりました。これにより、一時的に収入が減少し、機器購入費の支払いが難しい状況に直面します。融資を待てませんし、融資可能額の下限を下回っています。
そこで、板金業の売掛債権(売掛金)を活用してファクタリングを利用しました。その結果、スムーズな資金調達が可能となり、申請からわずか1日で40万円を調達することができました。
ファクタリングで資金不足の状況を無事乗り切る
個人事業主として活動する以上、体調不良などで仕事を制限するリスクは避けられません。Aさんのように、こうしたリスクが資金不足につながることも考えられるため、事前の対策が重要です。繰り返しますが就業不能保険は高く使いにくいのです。
ファクタリングは、特に売掛債権(売掛金)が発生しやすい業種において有効な資金調達手段といえます。審査不要で、売掛債権(売掛金)を証明するだけで迅速に現金を調達できるため、板金塗装業を含む建築や製造業など、売掛債権(売掛金)が発生する業種に適した方法です。
突発的な資金不足、キャッシュフロー悪化への備えとして、ファクタリングの利用を検討する価値は十分にあるのがこの事例でもわかります。
板金業の資金調達は融資だけではなくファクタリングも合わせて考えよう
板金業は製造業や建設業など複数の業種において欠かせない仕事です。その重要性は板金技術の取得の難しさから欠かすことができない仕事と評価されています。
しかし、中小零細企業や個人事業主が多いため、大手発注元からはなかなか無理を押し付けられる場面もあります。
中には、売掛債権(売掛金)の支払いサイトが長く、なかなか支払わない発注元もあるようです。板金業は規模が小さい事業主様が多く、1社の支払いサイトが長くなると途端に資金繰りが悪化してしまいます。
また突発的に板金用具が壊れてしまうことあります。修理について融資を待っていては仕事に支障が出ます。
「発注元からの支払いサイトが長い」という悪条件を逆手に取り、未払いの売掛債権(売掛金)をファクタリングで即時資金化してしまいましょう。そうすれば、板金用具の修理費用や諸経費等の運転資金について効果的な資金調達が可能になります。
板金業に理解のあるファクタリング会社探しが急務になります。そこでおすすめしたいのが、株式会社No.1というファクタリング会社です。
株式会社No.1は板金業の方も多く利用しているファクタリング会社で、中小零細企業や個人事業主の事業主様にとてもやさしい対応をします。
ここで株式会社No.1のファクタリング概要をお示しします。
東京都内住所 | 〒171-0014 東京都豊島区池袋4丁目2−11 CTビル3F |
---|---|
ファクタリングの種類 | 2社間ファクタリング、3社間ファクタリング |
買い取り手数料率 | 1%~15% |
即日資金化可能か? | 可能 |
入金までの時間 | 最短30分 |
審査通過率 | 90%以上 |
買い取り可能金額 | 50万円~5000万円(個人事業主、フリーランスはもう少し下限が下がるかも) |
オンラインファクタリングの可否 | 可能 |
対応エリア | 全国各地 |
ファクタリング会社HPURL | https://no1service.co.jp/ |
株式会社No.1は老舗のファクタリング会社で、独自の迅速なファクタリングシステム「イージーファクター」を持っています。
イージーファクターを使えば、最短30分で資金調達でき、板金業の方の急な資金需要にもかんたんにお応えできます。
また、法人だけではなく、個人事業主やフリーランス(一人親方)への理解も深く、彼ら向けのメニューも用意しています。「一人親方」として板金業を営んでいる方もぜひ株式会社No.1のファクタリングをご検討ください。
板金業は建設業の1工程として欠かせないものです。また一部製造業でも需要があり、腕の良い板金職人の方は重宝されます。一方で、一部発注元かからは「金払いが良くない」ということもあり、融資に代わる資金調達方法としてファクタリングをぜひ覚えておいてください。
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