ファクタリングをする際にフリーランスが特に注意したい業務委託契約の確認！口約束は避けよう

フリーランスの働き方はさまざまですが、まだ業界の「慣習」でフリーランス不利な契約を強いられているケースがあります。

下請法などの規定を知らないフリーランスが多く、クライアントに足元を見られてしまうケースもあります。しっかりフリーランスも理論武装する時代に入っています。

フリーランスのお客がクライアントなのかカスタマーなのかで、業務委託の有無が異なります。一般顧客向けにモノやサービスを販売している場合は業務委託になりませんが、決まったクライアントから仕事を定期的に請けている場合業務委託になります。

業務委託で仕事をしている場合、報酬が売掛払いの場合（〇日締め翌月△日払い）、ファクタリングを利用できますが、注意していただきたいことがあります。

今回はフリーランスが業務委託で仕事をしている場合のファクタリングについて解説します。

フリーランスの仕事スタイルはBtoBかBtoC、ご自身はどちらに該当しますか？

フリーランスでお仕事をしている場合、業務委託ではない場合もあります。具体的にはBtoCで仕事をしている場合です。

BtoCならばものを作って売る、無形のサービスを提供するなどします。誰かクライアントから業務委託をされるわけではないので、業務委託契約書はありません。

この場合、現金取引が多いはずですが、カード払いやキャッシュレス決済を導入している場合、未入金の売上を売掛債権（売掛金）とみなしてファクタリング契約できることがあります。

実際にはこうした未入金を買い取ってくれるケースはそれほど多くないので注意してください。

BtoBの場合、クライアント（発注元）から業務委託されます。通常なら、ここで業務委託契約があり、その契約に基づいて仕事を受注します。

業務委託は民法上の契約行為なので、法律上は双方が合意の意思表示を示せば契約が成立します。

しかし、証拠がなく「言った、言わない」になってしまう可能性もあるでしょう。

業務委託契約書を取り交わさないフリーランスの慣習がファクタリングを不利にする

フリーランスで業務委託契約書を取り交わさないケースがあります。プログラマーやライターの場合、業務委託契約書を取り交わさないで仕事を始めるケースはさすがに減っています。

しかし、演劇、芸能、マンガやアニメ関係では、いまだに口約束で、実質労働者なのに無報酬、ないし低報酬で支払いも約束されない例もあります。マンガのドラマ化の際に契約書がなく、問題になったケースもありました。

コロナの給付金や補助金受給の際にも、フリーランスの方が業務委託契約書どころか確定申告もしていない（業務委託なのに実質労働者）ケースがありました。

労働者は給料であり、給料ファクタリングはファクタリングではなく融資であるという判決も出ています。

業務委託契約書がないのに、フリーランスだと言って、実際には労働者で給料をもらっていたというケースがあります。有名劇団でも本当にその辺がいい加減で、問題になりました。

そうしたこともあり、業務委託契約書がないフリーランスについては、本当に個人事業主なのかわからないので、ファクタリング会社は請求書買い取りに逡巡してしまいます。請求書すら出していない、支払明細すらない「フリーランス」が山のようにいます。

そうした「フリーランスか雇用されているのか、本当に仕事をしてお金をもらっているのかわからない人」が無視できない数いるので、ファクタリング会社としても安易に審査を行えません。

通常のファクタリングは請求書と身分証明書、銀行通帳のコピー、法人の場合は加えて商業登記簿謄本があれば審査できますが、本当に個人事業主としてやっているか疑わしい場合（演劇など）、業務委託契約書を求めることがあります。

業務委託を証明するためご用意ください。口約束で行っている場合は、改めて業務委託契約書をもらってください。理由は次項の「フリーランス新法」で規定されるから、でよいはずです。

フリーランス新法と業務委託契約

このような曖昧な業務委託契約がフリーランスを不利にするということで「フリーランス新法」が制定され、2024年秋施行になりました。

フリーランス新法では、「特定受託事業者」と呼ばれる人が、フリーランスとして法律での保護対象になります。

商品を作る（クリエイター）、情報を整理して成果物を作る（ライターやプログラマー）、あるいは特定のサービスを提供するような仕事（講師、パフォーマーなど）を業務委託によって請け負う人を指します。また、従業員がいないことも条件になります（個人事業主で従業員がいるケース除外）。

フリーランス新法ではハラスメント対策や下請法を準用する報酬支払い（60日以内）などがありますが、業務委託については以下がポイントになります。

【書面等による取引条件の明示】
業務委託をした場合、書面等による「委託する業務の内容」「報酬の額」「支払期日」等の取引条件を明示することが必須条件になります。

これにより必然的に業務委託契約を取り交わすことになるでしょう。口約束で「なぁなぁ」な業務委託契約はできなくなります。

実質労働者でも業務委託契約ならファクタリング可能

社員と同じように仕事をしているのに、雇用契約ではなく業務委託契約という人がいます。これ自体非常に問題なのですが、業務委託契約ならば報酬をファクタリングしても、融資とみなされる「給与ファクタリング」にはなりません。

生活資金に困っているなら、ファクタリングを候補にしてください。フリーランスの方が消費者金融でお金を借りるよりもはるかに安心できます（信用情報に掲載されないので）。

もちろん、時間や場所を束縛するのに雇用契約ではなく業務委託契約にするのは違法ですので仕事を変えるなど「転職」の準備や法的対応の準備なども合わせて行ってください（実質雇用なら「残業代」の請求も可能になるかもしれません）。

ファクタリングについては実質的な働き方というよりも、契約が重視されるので、業務委託契約ならば利用できる可能性があります。ファクタリング会社に相談しても良いでしょう。

業務委託契約書を前提にファクタリングを考えよう

業務委託契約書は紙、あるいは電子データで、フリーランスの方とクライアント双方の署名捺印があるのが望ましいですが、それに代わる書面があれば大丈夫です。

メールのやり取りをPDF化したもの（あるいは印刷したもの）も、条件面が書いてあれば業務委託契約書として効果があります。

さらに、チャットワークやSlackなどの業務支援ツールでPDF化できないものは、パソコンやスマホで日時がわかるようにしてスクリーンショットを撮っておけば、そこに書いてある契約についてのやり取りが効果を持ちます。

LINEで依頼する場合も同様で、スマホのスクリーンショットを撮っておきましょう。

なにもそういう文字でのやり取りがなく業務委託契約が始まることはなかなか考えづらく、何か業務委託に関する内容をPDF、印刷、スクリーンショットを撮ることで、フリーランスの武器になります。

業務委託契約書がなくても、完全口頭契約でなければ、何らかの書面やチャットがあるはずで、それは必ずデータとして保存しておくと、フリーランスの方がファクタリングする際に迅速な資金調達につながります。

フリーランスが資金を調達しやすいファクタリングサービスの選び方

業務委託契約書がないと、売掛債権（売掛金）が確かにあることを100％証明できなくなります。業務委託契約の存在を証明するのはクライアントではなくフリーランスの方々です。なにもない口約束を証明するのは、ファクタリングを行う以上に難しいことになります。

この事情を踏まえて、必ずBtoBのフリーランスの方は、業務委託契約書を取り交わしてください。それでもクライアントが取り交わさない場合は、弁護士会や商工会議所の無料弁護士相談を受けるか、「一般社団法人プロフェッショナル＆パラレルキャリア・フリーランス協会」へ入会し、専門の弁護士相談を受けることをおすすめします。

業務委託契約書前提にフリーランスの方が選ぶべきファクタリング会社を考えます。

これらの条件を満たすファクタリング会社がフリーランスにやさしい会社になります。

フリーランスはBtoBで仕事をしていても、売掛債権（売掛金）の総額は少ない人が多いはずです。毎月数百万円売り上げるフリーランスの方ならば、節税面でも法人化しているはずです。

毎月数万～10数万円の売掛債権（売掛金）しかない場合、少額でも買い取ってくれる、フリーランスを明確に対象としているファクタリング会社を選んでください。

少額の売掛債権（売掛金）しかない場合、ファクタリング会社は請求書が架空のものでは？と疑う可能性があります。

そうした疑いを晴らす意味でも、業務委託契約書は不可欠です。フリーランスの方とクライアント双方の署名捺印があれば、売掛債権（売掛金）の存在の証明になります。

規模が小さいからこそ、確実に買い取りできる売掛債権（売掛金）の証明として、業務委託契約書が重要になります。

BtoCの仕事をしている場合は、業務委託契約書がないので、それに代わるクレジットカード会社やキャッシュレス決済の会社との契約書や入金明細をご用意ください。

フリーランスは法人のように開業にあたり登記簿謄本が不要なので、少しでも対外的な信用度を上げられる書類が重要になります。

ランサーズやクラウドワークスを使っている場合は、提携しているファクタリングサービスを利用しよう

フリーランスとして仕事を受注するのに欠かせないクラウドソーシングサイト「ランサーズ」と「クラウドワークス」ですが、これらのサイトを通して仕事を請け負っているフリーランスの方がファクタリングしたい場合、注意点があります。

当該サイトで完了した仕事については、提携するファクタリングサービスで即時資金化可能です。ランサーズやクラウドワークスに個人情報が登録してあり、業務の請負や支払いまでシステムで管理されているので、業務委託されていない、業務委託が終わっていないという可能性がありません。

住所や振り込み口座についてもランサーズやクラウドワークスに履歴があれば、新しいファクタリングサービスで確認する手間も省けます。

各クラウドソーシングサイトと提携しているファクタリングサービスは以下になります。

これらのファクタリングサービスは手数料が5％ほどかかります。

もちろん、案件によっては業務委託契約書を発行する機能もクラウドソーシングサイトにはあるので、提携サイトではないファクタリング会社の利用も原理的には可能です。

しかし、ファクタリング会社が直接クラウドソーシングサイトから回収することはできないため、必然的に2社間ファクタリングになります。2社間ファクタリングならば、提携サービスが良いので（必要書類提出などが不要）、実質的にクラウドソーシングサイトを利用している場合は、提携しているファクタリングサービス一択になるというわけです。

クラウドソーシングサイトでフリーランスの仕事を請け負っている方のファクタリングについては、あまり選択肢がないとご認識ください。

業務委託で仕事をしているフリーランスのファクタリングは株式会社No.1がおすすめ

自由で新しい働き方だともてはやされるフリーランスですが、どうしてもクライアントと対等な契約が難しいのが実情です。

買いたたかれないためにも、業務委託で仕事をする際は、業務委託書を取り交わしてください。業務委託契約書があれば、ファクタリング会社もフリーランスの売掛契約を信用しやすくなります。

フリーランス、あるいは個人事業主の方はファクタリング会社から対象外にされることがありますが、それを防ぐためにもしっかりした業務委託契約書の締結をお願いします。

業務委託契約書がない場合、ファクタリング会社をしっかり選ばなければなりません。おすすめなのはそうした（業務委託が口約束のことが多い）事情を知っているファクタリング会社になります。

「株式会社No.1」はそうした条件を満たす歴史と実績があるファクタリング会社です。フリーランス向けの特別メニューを用意しています。審査通過率約79％以上、業界最低水準（1％～）の買い取り手数料、最短30分での超迅速な入金といったフリーランスにとってはありがたい内容です。

「初回買取手数料50％割引」or「他社より高額買取保証」といったサービスもあり、業務委託契約書がない場合も買い取れる可能性があります。まず、銀行の通帳で定期的な支払い振りを確認させてください。

株式会社No.1のフリーランス向けプランは以下のような特徴をもっています。

【株式会社No.1のフリーランス向けファクタリングプランの概要】

フリーランスの方がお持ちの売掛債権（売掛金）について、株式会社No.1のフリーランス向けファクタリングプランによって、業務委託契約書がなくても迅速な資金調達が可能です。

もちろん、業務委託契約書があればより迅速な審査につながります。

フリーランスでBtoBの仕事をしている場合、このファクタリングを契機にもう一度業務委託の内容や業務委託契約について見直し、業務委託契約書を交わしていない場合は取り交わすようにお願いします。

これらの相談について、ファクタリング申し込みに合わせて、当社株式会社No.1にしていただいても構いません。業務委託についてはっきり法的な効果を確定させ、より経営がしやすい環境を作っていきましょう。

株式会社No.1はフリーランスの方の資金調達を応援します。

何卒よろしくお願い申し上げます。