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デットファイナンスとは? メリット・デメリットやおすすめの資金調達方法を解説
事業運営を続ける中で、資金調達が必要となる場面は多くの企業で生じます。「デットファイナンス」は、代表的な資金調達方法の一つとして広く活用されています。「デットファイナンスには、どのようなメリット・デメリットがあるのだろう」と疑問をお持ちの方もいるでしょう。
本記事では、デットファイナンスの基本やメリット・デメリット、エクイティファイナンスとの違いなどを分かりやすく解説します。デットファイナンスやエクイティファイナンスとは異なる選択肢である「ファクタリング」についても解説するため、資金調達にお悩みの方は、ぜひ参考にしてみてください。
【この記事で分かること】
- デットファイナンスとは、借り入れによって資金を調達する手段であり、さまざまな種類がある
- デットファイナンスは、経営権への影響を抑えられる他、節税効果や自社の信用力アップといった効果が期待できるのがメリット
- ただし、返済義務の発生や自己資本比率の低下、債務超過のリスクなどもあるため、計画的な利用が重要となる
デットファイナンスとは?
デットファイナンスとは、負債の増加を伴う資金調達方法です。借り入れによって資金を調達する手法であり、借入金融と呼ばれることもあります。なお、「デット(Debt)」は負債や借り入れを意味する言葉です。
デットファイナンスによって調達した資金は、利息を付けて返済する必要があります。またこの方法を利用すると、貸借対照表では負債が増加します。
詳しくは後述しますが、デットファイナンスにはさまざまな手法があるのが特徴です。そのため、自社の状況に適した資金調達方法を検討できます。
ただし、万が一デットファイナンスで調達した資金の返済が滞り、債務不履行に陥った場合は、延滞利息を支払う必要があります。さらに状況が悪化すると、強制執行に至る可能性もあり、企業としての信用が大きく損なわれるリスクがあるため、計画的な利用が大切です。
デットファイナンスとエクイティファイナンスの違い

デットファイナンスとよく比較される資金調達方法に「エクイティファイナンス」があります。先に説明したように、デットファイナンスは負債の増加を伴う資金調達方法であり、貸借対照表上の負債に該当します。
一方、エクイティファイナンスは、自己資本を増やすことで資金を調達する方法です。株式を発行して出資を受ける仕組みで「エクイティ(Equity)」は株式資本を意味します。エクイティファイナンスで調達した資金は、純資産に計上されます。そのため、返済義務や利息が発生しない点が大きな特徴です。
一見すると、エクイティファイナンスの方が負担が少ないように感じられるかもしれません。しかし、出資を得るためには、投資先として魅力を感じてもらえる事業運営が求められ、株式を引き受ける投資家がいなければ資金調達はできません。
また株式を発行すると、経営に対して影響力を持つ株主が増えることになります。意思決定の自由度に影響が出る可能性もあるため、慎重な判断が必要です。
資金調達の際は、自社の状況や今後の経営方針を踏まえた上で、適切な手段を選択しましょう。
デットファイナンスの種類
前述の通り、デットファイナンスには、さまざまな種類があります。ここからは、代表的なデットファイナンスの種類について見ていきましょう。
銀行融資
銀行融資は、代表的なデットファイナンスの手段です。銀行や信用金庫、信用組合などの民間金融機関から資金を借り入れる方法で、一般的な資金調達手段として広く利用されています。
比較的金利が低く、利用できる金額の上限が高い傾向にあるのが特徴です。設備投資や新規事業の立ち上げなどでまとまった資金が必要な場合にも対応しやすいでしょう。金融機関が直接審査を行うプロパー融資であれば、保証料も原則必要ありません。
ただし、利用するためには審査を通過する必要があります。審査で重視されるのは、企業の信用力やこれまでの実績です。また、銀行融資の審査は時間がかかる傾向があるため、早期に資金を調達したい場合には適していないこともあります。
公的融資
公的融資は、政府や自治体などの公的機関が提供する融資制度です。代表例として、政府が全額出資する「日本政策金融公庫」が挙げられます。
一般的に公的融資は、中小企業や創業間もない事業者の支援、地域経済の活性化などを目的とした制度です。そのため、銀行融資の利用が難しい場合でも、将来性や成長性が評価されれば利用できる可能性があります。直近で銀行融資を受けられなかった場合は、有効な選択肢の一つとなるでしょう。
また、条件によっては銀行融資よりも低い金利で借り入れができるケースもあります。返済期間が長く設定されている制度も多く、月々の負担を抑えやすいことも特徴です。制度によっては、無保証・無担保で申し込みできるものもあります。
ただし、利用には審査があり、申請準備にも一定の時間がかかります。融資が実行されるまでに時間がかかることもあるため、スケジュールに余裕を持って進めることが大切です。
ビジネスローン
ビジネスローンは、銀行や信用金庫、消費者金融などが提供している事業者向けローン商品です。
銀行融資と比べて審査基準が柔軟とされており、融資までの期間が短い傾向にあります。急ぎで資金を確保したい際には、有効な手段といえるでしょう。商品によっては、担保や保証人が不要なものもあります。
ただし、銀行融資に比べて金利は高めに設定されています。返済期間が長くなると総返済額が増えやすいため、計画的な利用が重要です。また、借入可能な金額の上限はそれほど高くないケースが多いため、多額の資金調達には向いていません。
社債
社債とは、企業が投資家に向けて発行する債券によって資金を調達する方法です。
発行額や利率、償還期限などの条件を設定した上で債券を発行し、広く投資家に購入してもらうことで資金を集めます。比較的低い利率で発行できるケースもあり、多額の資金を確保しやすい傾向にあります。満期時に一括で償還する仕組みが一般的なため、返済計画を立てやすいこともメリットです。
ただし、法規制が設けられており、手続きに時間を要する上、発行までの流れも複雑です。また満期時にはまとまった金額の返済が発生するため、資金計画を慎重に検討しておく必要があります。
私募債
私募債とは、少数の投資家や特定の関係者に対して個別に引き受けを依頼し、有価証券を発行して資金を調達する方法です。
公募債と比べて手続きが簡略化されているため、発行までの負担を抑えやすい点が特徴です。中小企業の場合は、金融機関や信用保証協会が償還を保証する形が一般的とされています。保証を受けるには一定の条件を満たす必要があるため、発行できれば対外的な信用力の向上にもつながりやすいです。
ただし、公募債と比べると募集対象が限定されるため、調達できる資金の規模は小さくなりやすい傾向にあります。また、金融機関の保証を利用する場合は、手数料の負担が発生するため、金銭的な負担が大きくなりやすいでしょう。
デットファイナンスで資金調達するメリット
デットファイナンスで資金調達を行うと、どのようなメリットがあるのでしょうか。以下で5つのメリットをご紹介します。
1. 経営権への影響を抑えられる
デットファイナンスで資金調達するメリットの一つは、経営権への影響を抑えられることです。
前述の通り、株式を発行するエクイティファイナンスの場合、出資を受けることで株主が増え、経営に対する影響力を持つ存在が増えます。その結果、意思決定の自由度が低下する可能性があり、最悪の場合、経営権を失うリスクもあります。
デットファイナンスは借り入れによる資金調達のため、利用しても株主構成に変化がありません。そのため、経営権に影響が及ぶリスクを抑えられます。ただし、経営状況が悪化した場合には、金融機関などの借入先から経営に関する助言を受ける場合があります。
2. 節税効果が期待できる
節税効果が期待できることも、デットファイナンスのメリットです。
借り入れによって発生する利息は損金として扱われ、課税対象となる所得を抑えられます。ただし、利息はあくまでコストであるため、節税効果だけを目的に借り入れを増やすのは避けましょう。
3. 自社の信用力がアップする
返済実績を積み上げることで、自社の信用力がアップする点も、デットファイナンスのメリットの一つです。
借入金の返済を継続的に行うことで実績が積み上がり、金融機関からの評価を高めやすくなります。
信用力がアップすれば、将来的な融資が有利になりやすいです。銀行融資の選択肢が広がり、金利や条件面で有利な内容で借り入れができる可能性も高まります。
4. 税負担が増加しにくい
利用によって税負担が増加しにくいことも、デットファイナンスで資金調達するメリットです。
資本金が増えるエクイティファイナンスでは、適用される税率が高くなったり、これまで受けていた税制上の優遇措置が対象外となったりするケースがあります。
その点、デットファイナンスは借り入れによって資金を調達する方法であり、自己資本が増加するわけではありません。そのため、資本金の増加に伴う税負担の増加リスクを避けられます。
5. 資金繰りの予測がしやすくなる
資金繰りの予測がしやすくなることも、デットファイナンスで資金調達をするメリットの一つです。
借り入れによる資金調達では、返済額や返済時期、利息の条件があらかじめ決まっています。そのため将来の支出を把握しやすく、中長期的な資金繰りの計画も立てやすくなるでしょう。
エクイティファイナンスの場合、利益に応じて配当金を支払う必要があるため、利益の増加によって支払いも増えます。状況によっては、資金繰りが悪化する恐れもあるでしょう。
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デットファイナンスで資金調達するデメリット
デットファイナンスによる資金調達には、メリットだけではなく、デメリットもあります。資金調達方法を正しく比較・検討するためには、デメリットを事前に理解しておくことが重要です。
ここでは、デットファイナンスのデメリットを3つ紹介します。
1. 返済義務が発生する
デットファイナンスは借り入れによる資金調達のため、利用すれば必ず返済義務が発生します。
前述の通り、計画通りの返済ができれば信用力がアップしますが、返済が滞った場合は信用力が一気に低下する恐れがあります。返済にはあらかじめ期限も設定されているため、無理のない資金計画を立てた上で利用しましょう。
2. 自己資本比率が低下する

デットファイナンスを利用するデメリットの一つとして、自己資本比率が低下することも挙げられます。
自己資本比率とは、企業の総資本に対して自己資本が占める割合を示す指標です。借り入れによって負債が増加すると、この比率は低くなります。
自己資本比率は財務の健全性を判断する際の目安の一つとされているため、数値が低下すると、資金力に余裕がないと評価されかねません。その結果、金融機関からの融資を受けにくくなったり、取引先からの信用に影響が出たりする恐れがあります。
3. 債務超過に陥るリスクがある
デットファイナンスを無計画に利用すると、債務超過に陥るリスクがあります。
債務超過とは、資産の総額よりも負債の総額が上回っている状態です。企業経営において負債の発生自体は一般的ですが、過度に増えると財務バランスが崩れ、信用力の低下につながる恐れがあります。さらに状況が悪化すると資金繰りが厳しくなるため、倒産のリスクも高まります。
このようなリスクを抑えるためには、自社の財務状況を正確に把握し、返済計画を立てた上で、デットファイナンスを利用することが重要です。
資金調達にはファクタリングも有効
デットファイナンスは有効な資金調達方法の一つですが、返済義務があることに加え、負債の増加による財務状況悪化といったリスクもあります。また、エクイティファイナンスは負債には当たらないものの、経営権に影響が出るリスクがあります。
これらのリスクを抑える手段の一つとして挙げられるのが、アセットファイナンスです。アセットファイナンスとは、企業が保有する資産の信用力を生かした資金調達で、中でもファクタリングは、注目の資金調達方法として多くの企業で利用されています。
ファクタリングは、保有している売掛債権をファクタリング会社に買取ってもらい、本来の入金日前に資金化する方法です。ファクタリングで得た資金は負債に当たらず、経営権に影響が出るリスクもないといった特徴があります。
利用には売掛債権を保有していることが前提です。サービスによっては、最短即日で資金化できるケースもあります。また、審査では売掛先の信用力が重視されるため、利用者の信用状況が影響しにくい点もメリットです。
なお、利用には手数料が発生しますが、デットファイナンスやエクイティファイナンスに伴うリスクを抑えて利用できます。資金調達に課題を感じている場合は、選択肢の一つとして検討してみるとよいでしょう。
株式会社No.1ではファクタリングサービスを通じて、最短即日の資金調達に対応しています。ファクタリングをご検討中の方は株式会社No.1のスピード査定をお試しください。
まとめ:早期に資金が必要ならファクタリングも有効な選択肢
経営権を維持したまま資金を確保できるデットファイナンスは、多くの企業で活用されている資金調達方法です。しかし、負債として計上され、返済義務も伴うため、資金繰りへの影響を見据えた活用が欠かせません。しっかりと資金計画を立て、無理のない範囲で利用することが大切です。
負債を増やさずに資金調達を行いたいなら、ファクタリングも検討してみてはいかがでしょうか。
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