カテゴリー: ファクタリング
ファクタリングで高額買い取りを可能にする条件は何?高額資金調達するためのポイントを解説
ファクタリングは自社の売掛債権を買い取って現金化してくれるシステムですが、債権額いっぱいまで買い取ってくれることはまずありません。大切な請求書、売掛債権を買い取ってもらうのですから、高額買い取りを期待したいのは当然です。
一体いくらくらいまで買取が可能なのか、高額買い取りの場合、上限額、限度額はどのくらいなのかここでは考えたいと思います。
買取可能額の上限が見えれば、資金繰りは経営計画も立てやすくなります。高額買い取りで効果的に売掛債権をお金に替えて、自社の経営を立て直していきましょう。
高額買い取りのポイント1!会社ごとの買取絶対上限額をチェック
上限額、限度額と聞くと、まず思い浮かぶのが、ファクタリング会社が設定している絶対的な買取可能額です。
ファクタリングには法的規制がほとんどないので、いくらまで買取できるかの上限額はファクタリング会社次第です。高額買い取りはここがポイントになります。
ただ、何十億円でも買い取れるかというとそうでもなく
1億円~3億円
が絶対的な買取可能額の上限となります。
それ以上設定すると、何らかの事情で売掛先から回収できなかった場合、ファクタリング会社が倒産してしまうリスクがあるからです。
ファクタリング会社の資金力、経営体力も関係します。現金を用意できる資金力が少ない中小のファクタリング会社の買取限度額はどうしても低くなります。
高額買い取りのポイント2!買取率を表した「掛け目」も必ずチェック
1億円の売掛債権があり、そのファクタリング会社の買取可能額が1億円でも、1億円で債権を買い取ってくれるわけではありません。もちろん手数料なども引かれますが、それ以外にも「掛け目」(かけめ)と言って、債権額の何%までしか買い取りができない、という買取率の上限を設けています。
貸し倒れリスクを防ぐ意味もありますし、ある程度信用できるまでは本当に原価に近い金額で買い取っていいものか、まだまだファクタリング会社は疑いを持っています。
1億円の債権を持っていた場合、1億円で買い取ってくれることはなく、7000万円とか8000万円というように×70%、×80%での買い取り額が上限となります。この「○%」の部分を掛け目と呼びます。
ファクタリングの場合、掛け目はおおよそ
50%~90%
に設定されています。
換金可能な金額の上限は
売掛債権金額×「掛け目」
かつ
そのファクタリング会社の設定した買取可能上限額となります。
掛け目の数字(買取可能率)は一般的に
- 2社間ファクタリングより3社間ファクタリングのほうが大きい
- ファクタリング1回目より2回目以降(リピーター)のほうが大きい
- 売掛債権の債務者(お金をもらうクライアント)が中小企業よりも大企業のほうが大きい
という傾向があります。当たり前ですが、回収できそうな場合や支払いの安定度が高い場合のほうが掛け目(買取率)は高くなります。
ケーススタディーでファクタリングの高額買い取りを考えてみましょう
以上を踏まえて、実際にファクタリングをした際、どのような条件なら高額買い取りになるのか考えてみましょう。
今回は手数料については考えず、いくら買い取りしてもらえるかは、ファクタリング会社の買取可能額と掛け目で考えてみましょう。
事例紹介
あるファクタリング希望の会社Y社
・買取可能な売掛債権 1億5000万円
ファクタリング会社
A社 買取限度額1億円 掛け目80%
B社 買取限度額1.5億円 掛け目70%
C社 買取限度額8000万円 掛け目60%
ケース1 A社にファクタリング依頼
買取可能額
1億5000万円×80%=1億2000万円 掛け目で計算
1億2000万円>1億円 限度額よりも上
買取金額 1億円 限度額が上限となる
ケース2 B社にファクタリング依頼
買取可能額
1億5000万円×70%=1億500万円 掛け目で計算
1億500万円<1億5000万円 限度額よりも下
買取金額 1億500万円 掛け目の金額がそのまま買取金額となる
ケース3 C社にファクタリング依頼
買取可能額
1億5000万円×60%=9000万円 掛け目で計算
9000万円<8000万円 限度額よりも上
買取金額 8000万円 限度額が上限となる
このように同じ1億5000万円の売掛債権を持っていても、ファクタリングを依頼する会社次第で現金化できる金額が数千万円単位で違ってきます。高額買い取りを実現するためには「買い取り上限額」「掛け目」両方高いことが求められます。
会社選びを間違えてしまうと買い取り可能額が下がってしまい、希望の資金調達ができません。
実際はそこから手数料が引かれるので、手にできる金額はもう少し少なくなります。ただし、買取可能額、限度額という意味では、「ファクタリング会社が支払い可能な限度額」「掛け目」の2つの要素を加味して決定されるのだと認識してください。
高額ファクタリングのために押さえたい!買取可能額や上限額や掛け目の決定理由
買取可能額(限度額)や掛け目によって実際に現金化可能な金額が決定されますが、すべての申請者に一律の基準で金額決定できません。
銀行や消費者金融からの借入と同様に、信頼できる人、お客さんとしての価値が高い人に優遇した条件を提示します。
実際に申請者に適用される上限額等は以下のような要件を基準に査定されます。高額買い取りを希望する場合、これらの条件を満たすことが大切です。
売掛債権に信用度があるか?
いくら債権額が大きくても知らない、聞いたこともないような会社のよくわからない債権では、ファクタリング会社は買取を躊躇してしまいます。その会社が入金日まで存続し、確実に支払ってくれる保証がないからです。
ファクタリングする債権の債務者(取引先、クライアント)が
- 誰もが知っている有名な会社
- 会社規模が大きく倒産や不渡りのリスクが低い
- 明らかに経営状態が良い
そうした条件を満たしていれば、入金日に確実に支払ってくれる可能性が高くなります。みなさんの会社の信用度と同様、売掛債権の債務者側の信用度もファクタリングの限度額を上げるうえでは重要になります。これらを満たせば高額買い取りが実現します。
知らない人がいない超有名企業で安定産業の会社の売掛債権ならば、80%~場合によっては90%の掛け目で買い取ってくれるかもしれません。
逆に聞いたこともない、よくわからない中小企業や、世間的に評判がよくない会社の債権を持っていてもそれは低評価になります。実際に債権が回収できないリスクを考えると買い取りできても掛け目を低い値にせざるをえません。
その会社との取引歴が長い
こちらも信用度にかかわる項目ですが、取引して3か月の会社の売掛債権と、取引して10年に及ぶ会社の売掛債権では、当然後者のほうが信用度は高く、高額買い取りできます。
取引歴が短すぎればひょっとするとファクタリングを受けるために急に取引先と契約した会社では?と邪推されてしまうかもしれません。
一方昔から取引している会社の売掛債権であれば、絶対に支払いしてくれるだろうと予想できます。そうした本当に付き合いの長い会社の売掛債権であれば評価が良く、高い価格で買い取ってくれる可能性があり、高額買い取りされます。
取引歴が長いということは、債権者、債務者お互いに信用があるということの表れですので、そうした売掛債権は高額買い取りされやすいです。
売掛債権の数(多いほど良い)
売掛債権を買い取ってもらう場合、同じ900万円の債権でも
① A社への900万円の債権
② A社、B社、C社それぞれ300万円の売掛債権、合計900万円
では②のほうが買取可能額は高くなる傾向になります。
・900×掛け目
・300×掛け目+300×掛け目+300×掛け目→(300+300+300)×掛け目→900×掛け目
両方同じではないかと思われるかもしれませんが、後者のほうの掛け目が高めになるのです。
なぜなら、1社の売掛債権買取と3社の売掛債権買取では、3社のほうがリスクヘッジできるからです。1社のみの売掛債権の買取ではその債権が回収不能になれば損失リスクが高くなってしまいます。
しかし3社であればリスクが分散できます。高額の債権を1つ買い取るよりも少額の債権を複数買い取ったほうがファクタリング会社にとってはリスクヘッジになるので、合計が同額であっても複数債権のほうが買取額合計は高額になります。
ただし、3社間ファクタリングの場合、複数の債権を買い取ることになると、それぞれの会社にバレてしまいます。1社の債権買取のみならばその会社だけにバレるわけで、今後の取引の影響も考えて判断してください。
2社間ファクタリングなのか3社間ファクタリングなのか、後者の場合ファクタリングすることがバレるリスクも考えたうえで判断をお願いします。
ファクタリングの利用実績があるかどうか
こちらは銀行や消費者金融からの借入と同様で、利用歴、実績があるリピーターに対して条件が良くなります。高額買い取りも可能性が上がります。
初めて利用する人が持っている売掛債権は、ひょっとすると偽りのものだったり、回収できない倒産しそうな会社のものだったりするかもしれず、ファクタリング会社にリスクを押し付ける目的で換金しようとしているかもしれません。
リピーターはそういう目的がないですから、買取可能額を上げてもしっかり回収可能な売掛債権を提供してくれるはずです。
リピーターは回収不能リスクが低いというのが、買取可能額を上げられる大きな理由になります。
ファクタリングの高額買い取りを可能にするには条件を満たそう
ファクタリングの買取可能額はファクタリング会社によって異なります。買い取り限度額は会社が設定している可能額と掛け目によって決定されますが、掛け目は売掛債権の内容によって上下します。
大企業、継続取引、複数会社の売掛債権に分散、3社間ファクタリングなどの場合掛け目が高くなり高額買い取りが可能になります。1回目よりも2回目以降、リピーターに対して条件が良くなるので焦らず少額のファクタリングからでも実績を積んでください。
ファクタリング会社次第で買い取り価格が大きく変わるのでしっかり良い会社を選んでください。
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